アメリカツガ

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アメリカツガ
アメリカツガ
保全状況評価[1]
LOWER RISK - Least Concern
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類新エングラー体系
: 植物界 Plantae
: 裸子植物門 Gymnospermae
: マツ綱 Coniferopsida
: マツ目 Coniferae
: マツ科 Pinaceae
: ツガ属 Tsuga
: アメリカツガ T. heterophylla
学名
Tsuga heterophylla (Raf.) Sarg. (1899)[1][2]
和名
アメリカツガ[2]
英名
Western Hemlock[1][3]
Tsuga heterophylla
Tsuga heterophylla

アメリカツガ(米栂、学名Tsuga heterophylla)は、マツ科ツガ属の常緑針葉樹

概要[編集]

和名は「アメリカ産のツガ」の意味。カナダツガなどと総称してベイツガ(米栂)と呼ばれる[3]。樹高は高いもので70メートル (m) に達する[4]

分布[編集]

アラスカカナダアメリカ合衆国本土にかけての、北米大陸太平洋岸に分布する[1]

保全状況評価[編集]

LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver. 2.3 (1994))[1]

IUCNレッドリストでは、1998年版で軽度懸念に評価されたが、更新が必要とされている[1]

利用[編集]

日本では、1970年代関税引き下げにより、木造軸組構法による住宅を始め伝統的にスギが使われてきた分野の多くが、ベイツガに取って代わられている。材質はツガに似るが、ツガより年輪の間隔が広いため扱いやすい。ホームセンターなどで日曜大工の素材としても流通するなど、小口でも安価に入手が可能。日本が北米から輸入する木材の中で最も量が多い。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 辻井達一『続・日本の樹木』中央公論新社〈中公新書〉、2006年2月25日、26 - 28頁。ISBN 4-12-101834-6 

関連項目[編集]