ひかる!チャチャチャ!!

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ひかる!チャチャチャ!!』はみのもけんじによる日本漫画作品。

概要[編集]

週刊少年ジャンプ』1990年14号から1991年25号まで、1年にわたって連載が続いた。柔道を題材として、少年西田ひかるの成長を描いたストーリー。

連載当初は、後述の「ボロゾーキン」に代表されるような泥臭い熱血スポ根路線を踏襲していながらも、ひかるや母、三好家が抱く家族愛なども如実に描かれた。

なお、作者のみのもけんじは大のプロレス好きであり、登場キャラにプロレスラーの名前を頻繁に用いている。

あらすじ[編集]

ひかるの父はかつて柔道選手として、オリンピックの日本代表にまで登りつめたことがあったが、交通事故により、夢半ばで夭折してしまう。そんな父の遺志を継いで、主人公西田ひかるは華荻第三中学校に入学するや、柔道部の門を敲く。そこは父も在籍した名門だったが、それは昔の話で今はすっかり落ちぶれていた。とはいえ、全く柔道経験のないひかるは、先輩やいじめっ子の染矢、同学年の森田らのいびりにもへこたれず、ここで強くなっていくことを誓うのである。

登場人物[編集]

華荻第三中学柔道部[編集]

かつては古豪として知られていたが、現在は力を付けた私立上等中学や私立三星中学に人材を奪われ、光を失っていた。ひかるの台頭や天才柔道家三好日明の柔道部復帰によって、再び脚光を浴びるようになる。城西地区に属する。

西田ひかる
本編の主人公。坊主頭で背は低い。入部当初は髪の毛を伸ばしていたが、心機一転の意で坊主頭にした。気が弱く、苛められっこだが強靱な精神力と忍耐力を持ち、柔道部でも相手に積極的に投げられたりすることで、自身を強く磨いていった。得意技は「鬼殺し」と呼ばれるはね腰であり、これは父が得意としたもの。そこから応用し、若干中学1年で幻の柔道技といわれる山嵐まで身に付けてしまう。継ぎ接ぎの柔道着がシンボルで、これはひかるの母親が父親の遺品である中学時代の柔道着を縫い直したもの。そのため、川本小鉄に「ボロゾーキン」呼ばわりされた時には激しく怒りを見せていたが、後に逆にそのボロボロになるまで練習に励んだ父のことを偲ばせるアイテムとして、それを身に付けることを誇りに思うようになった。
森田優治
ひかると同学年。気は強く、入部当初はひかるを馬鹿にして来たが後に彼の謙虚な姿勢に惹かれ、友情に篤くなりサポート的な立場となる。得意技は釣込腰だが、相手により様々な技を使いこなすバランス型である。三星中学柔道部から「弱肉組」とバカにされたが、地区大会決勝戦で「俺たちはいつまでも弱肉組じゃねー」と執念を燃やした。
春久光司
ひかると同学年。長身のプロレスマニアでプロレスばりのバックドロップ裏投げ)を披露する。あだ名はハルクで、プロレスラーハルク・ホーガンに因む。
金子直也
ひかると同学年。腕力に乏しいため、華荻の二軍でも補欠扱いだった。
寺田正雄
ひかると同学年。肥満体系で素質は悪くない。内股からの大内刈りの連絡技を披露するも、いい結果を出せなかった。
染矢薫
中学2年。性格は悪く、さぼり癖を持っている。入部したばかりのひかるにも目を付け、目障りな彼を追い出そうとしたが、逆に力を付けた彼に一蹴されてしまう。腕力があり、素材は悪くはないが、下半身が弱いために、いつも出足払いによって負けていた。天才柔道家の三好日明を尊敬しており、彼が部に戻ってからは見違えるようになった。
木村五郎
中学3年。主将で華荻第三中学唯一の黒帯(正式な柔道の規定では中3の春の段階で黒帯を持つことは極めて困難であり、それは他の連中にも言える事である)で、部唯一の実力者。初登場当初は締まりのない表情の出で立ちだったが、三好が部に戻ってからは主将としての威厳を持つようになった。特技は内股。あだ名はラッシャーで、由来はプロレスラー、ラッシャー木村から。
大里貴志
中学3年。副主将、団体戦では副将を務める。
斉藤和一
中学3年。レギュラー、団体戦では中堅を務める。地区大会では足を負傷しながらも準決勝まで戦い抜いた。
三好日明
天才柔道家、三好尊徳の孫でエース。母親の死にも関わらず、柔道の試合に出た父に対して反目している。彼が柔道を辞めたのは、家族の仲を引き裂いた柔道を恨むようになったからだが、その父親に暗黙の復讐を果たすため、柔道部復帰を決意する。得意技は浮き落としという空気投げだが、これも三船久蔵という天才柔道家が長年の鍛錬の末に編み出した幻の技といわれているものである。名前の由来は当時の若手プロレスラー、前田日明から。

私立上等中学柔道部[編集]

城東地区の名門。華荻第三中学とは親交が深く、かつてはライバル同士だった。

川本小鉄
ひかるのライバルの一人として登場したスキンヘッドの少年。過去の回想では両目を前髪で隠したオカッパ頭だったが後に現在のスキンヘッドに変わった。口は至って悪く、感情がストレートに出るタイプで、「ボロゾーキン」と言ってひかるを扱き下ろした。しかし、ひかるのライバルは後に二枚目キャラの若林に取って代わられてしまい、後に新手の強敵の咬ませ犬にしか扱われなくなった。名前の由来はプロレスラーの山本小鉄
松野敏晴
上等中の主将で、常に落ち着いている。特技は体落とし。かなりの実力者だが、若林には負けなかったものの、中1の新参にまで引き分けに持ち込まれ、都大会で簡単に黒龍中のカモにされてしまうなど、全く立場がなかった。

私立三星中学柔道部[編集]

城西地区において、近年急速に実力を付けてきた名門校。

若林信悟
ひかるのライバルとして登場した二枚目の少年。中学校1年にして、主将の真弓に勝ち、三好尊徳の合同合宿で松野に拮抗する実力を見せるエース。得意技は巴投げだが、基本的に巴投げは、上背のある人間では不利である。
真弓洋
三星中主将。地区大会では木村に勝つがひかるにやられてしまう。
森脇義輝
三星中副将。地区大会では大里と対戦し引き分けに持ち込まれてしまう。
酒井徹
三星の2年生の選手。エラ貼った素顔が特徴で練習試合でひかるにやられてしまう。
浅子新八郎
三星の2年生の選手。キツネ目の大型で練習試合で染谷に送り足払いで勝利する。

私立白石学園柔道部[編集]

前年の新人戦において華荻第三中学校に敗れた中学校。

山崎
白石学園主将。得意技は小外掛け。他校の選手に名が知られている実力を持ち、地区予選一回戦の先鋒戦で、ひかると戦うが小外で仕掛けたのを跳ね腰で返されて敗れる。
藤尾
白石の3年生の選手。次鋒戦で森田と戦うも、出足払いで敗れる。

私立黒龍中学柔道部[編集]

城南地区代表。三好尊徳の息子で日明の父がコーチをしている。当作品のボス的存在。

三沢敬司
三好の父が日明以上の器だと評価している二枚目の青年。イナズマ落としといわれる空気投げ(日明の使うものとは種類が異なるが、いずれにしろ、幻の秘技である)を使いこなす。都大会では若林や川本を倒し、ひかるとの戦いでも圧倒的な強さを見せ付けるが、ひかるの起死回生のはね腰で敗れてしまう。

その他[編集]

三好マドカ
作中のヒロインで、三好日明の妹。健気な姿勢を続けるひかるに好意を持っている。
三好尊徳
70を過ぎてもなお、現役の柔道家を続ける矍鑠たる老人。性格はけっこうひねくれており、ひかるを騙して薪を積んだ大八車を牽かせたり、ひかるたち華荻三中二軍に徹底した苛めを行ったりもした。実はひかるの父親の師匠でもあり、彼を交通事故で失ったことで老け込んでいた部分があったが、ひかるの疾風怒濤の活躍を見て、亡き愛弟子の影を重ね、大いに涙する。実はけっこう涙もろい性格。