泉南市コミュニティバス

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さわやかバスから転送)
オレンジ色の車両(過去の車両、樽井駅前にて)
緑色の車両(過去の車両、市役所南交差点にて)
紫色ベースの車両(過去の車両)

泉南市コミュニティバス(せんなんしコミュニティバス)は、大阪府泉南市が運行するコミュニティバス。愛称は「さわやかバス」。

運行は南海ウイングバスに委託され、南海ウイングバス本社営業所が運行を担当している。

沿革[編集]

  • 2002年2月1日:北回り、中回り、南回り、山回りの4コースで運行開始[1]
  • 2007年2月1日:北回り、中回りを岡田方面、一丘方面、新家方面、砂川方面に細分化、4コースから6コースとなった[1]。この際に樽井駅前 - つづら畑間のバス(金熊寺線)を山回りに統合している[2]。同時に、全国で初めての試みとして、各車両に自動体外式除細動器(AED)を搭載した[3][4]
  • 2012年2月1日:5年ぶりに路線を再編、路線数が6コースから11コースへと大幅に増加した[5]
    • 砂川方面回りに右回りと左回りを新設。
    • 朝のコースを新設。
    • 通学雄信達回りを新設。
  • 2017年4月1日:さらに路線を再編し、路線数は14コースに増加[6]
    • 朝のコースを除き全便がイオンモールりんくう泉南に乗り入れ。
    • 朝のコースと山回り以外がそれぞれA回り、B回りの2通りのコースとなった。互いに逆回りとなっている区間が多いが、各地域の内部や南回りなどは当てはまらない。
    • 通学雄信達回りを廃止。朝西信男里回りを朝西信回りに短縮。
  • 2017年12月1日:バスロケーションシステムを導入[7]
  • 2022年4月1日:路線を再編、路線数は11コースに減少。
    • 各コースの起終点を原則として樽井駅前からイオンモールりんくう泉南に変更(朝便を除く)。
    • 南回り、砂川回り、新家回りにはそれぞれA回り、B回りの2通りのコースがあったが、1通りに統合。
    • 「朝・一丘回り」の名称を「朝・一丘・砂川回り」に変更。
    • 泉南りんくう公園停留所を新設(岡田A・B回り、南回り)。
    • 一部の停留所名を変更。

運行形態[編集]

  • 基本的に毎日運行。年末年始(12月29日~1月3日)と秋の祭礼時は運休する。
  • 各コース4~6便運行。一部の地域では朝に別のコースが存在する。
  • 運行時間帯は山回りが7時台から18時台、その他の地域は8時台~18時台。朝のコースは7時台~8時台。

運賃[編集]

  • 運賃は大人100円、小児50円。幼児は同伴者がいるとき1人のみ無料。降車時に支払う。
  • 70歳以上の乗客、運転免許証を返納した65才以上の乗客、及び身体障がい者手帳、精神障がい者手帳、療育手帳等の保持者は、事前に市役所へ申請手続きをし、運賃割引乗車証の交付を受けることで半額または無料となる。
  • 全国共通交通系ICカード、南海バスグループのICカードなっち、なんかいバスカードが利用できる。かつてはスルッとKANSAI加盟各社カードの利用も可能だったが、3dayカード、2dayカード、回数券は利用できなかった。

路線[編集]

基本的にイオンモールりんくう泉南発着である。また、朝便と岡田B回りを除き、全便が樽井駅前、泉南市役所前、砂川駅前へ乗り入れる。

樽井駅前 - 砂川駅前間は山回りの復路を除き、泉南市役所前を経由する。両駅間で泉南市役所前、保健センター下、図書館・文化ホール前の3か所すべてを経由する路線も多かったが、2022年改正で山回り往路と砂川回り復路のみとなった。

なお便宜上往路、復路という表現を用いるが、あくまで両者を合わせて1つの系統であり、一体として運行される。

岡田回り[編集]

岡田浦駅付近の地域を担っているほか、前畑団地と済生会新泉南病院に乗り入れている。

  • B回り:イオンモールりんくう泉南→済生会新泉南病院→泉南りんくう公園→砂川駅前→保健センター下→吉見岡田住宅→西信達公民館→前畑団地→イオンモールりんくう泉南

一丘回り[編集]

阪和線の北に接する地域を担っている。

  • A回り:イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - 保健センター下 - <循環:大苗代→兎田→一丘団地>
    • 第1便の往路のみ樽井駅前始発。
  • B回り:イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - 保健センター下 - <循環:一丘団地→兎田→大苗代>

新家回り[編集]

新家駅の南側の地域を担っている。

  • イオンモールりんくう泉南 - 樽井駅前 - 砂川駅前 - JR新家駅前 - <循環:新家・別所町内>
    • 最終便の復路は砂川駅前止め。

砂川回り[編集]

和泉砂川駅の東側にある、砂川台団地を担っている。また復路のみ、図書館・文化ホール前や保健センター下を経由する。

  • イオンモールりんくう泉南→樽井駅前→砂川駅前→<循環:砂川台団地>→砂川駅前→保健センター下→樽井駅前→イオンモールりんくう泉南
    • 最終便の復路は砂川駅前止め。

山回り[編集]

和泉砂川駅の南側の地域を担っている。また往路は図書館・文化ホール前や保健センター下を経由する。復路は泉南市役所前を経由せず、国市場を経由する。

  • イオンモールりんくう泉南→樽井駅前→保健センター下→砂川駅前→金熊寺→つづら畑→金熊寺→砂川駅前→国市場→樽井駅前→イオンモールりんくう泉南
    • 第1便、第2便の往路は樽井駅前始発、最終便の復路は樽井駅前止め。

南回り[編集]

阪南市との市境に近い地域を担っている。「桜ヶ丘」「温水プール前」停留所には阪南市コミュニティバスも乗り入れている。

  • イオンモールりんくう泉南→樽井駅前→砂川駅前→桜ヶ丘→温水プール前→泉南りんくう公園→イオンモールりんくう泉南

朝・新家回り[編集]

  • JR新家駅前→<循環:新家町内>→JR新家駅前(→砂川駅前→樽井駅前)
    • 第3便のみ、樽井駅前まで向かう。

朝・一丘・砂川回り[編集]

  • 砂川駅前→保健センター下→一丘団地→大苗代→砂川台団地→砂川駅前(→樽井駅前)
    • 第3便のみ、樽井駅前まで向かう。

朝・西信回り[編集]

  • 吉見岡田住宅→西信達公民館→樽井駅前

鉄道との接続[編集]

車両[編集]

現在、4台の小型ノンステップバスで運行されている。当初は緑色、紫色の低床バス2台が導入されたが、2007年2月よりオレンジ色の低床バス1台[3]、また2012年2月より青色のノンステップバス1台が増車されて4台となった。2017年にはノンステップバス2台(梅の花をあしらったピンク、藤の花をあしらった藤色)が[8]、2022年にはもう1台(オレンジ色)が導入され既存の車両を置き換え、全車両がノンステップバスとなった。

2012年までの導入車両には玉ねぎのキャラクターが、2017年以降の導入車両には泉南市マスコットキャラクターの「泉南熊寺郎」がラッピングされている。

南海バスグループのバスロケーションシステムが導入されており、車両の位置を確かめることができる。

脚注[編集]

  1. ^ a b 泉南市議会会議録 2006-12-07:平成18年第4回定例会(第2号)”. 泉南市議会. 2021年2月13日閲覧。
  2. ^ 南海バス | 路線バス情報”. 南海バス. 2007年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月12日閲覧。
  3. ^ a b 広報せんなん 平成19年3月 1ページ”. 泉南市. 2021年2月12日閲覧。
  4. ^ コミュニティバスにAEDを搭載 泉南市で全国初   2007.2.10号”. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月12日閲覧。
  5. ^ さわやかバス”. 泉南市. 2012年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月27日閲覧。
  6. ^ 平成29年4月1日からの新時刻表/泉南市ホームページ”. 泉南市. 2021年2月12日閲覧。
  7. ^ さわやかバスの接近情報がわかるバスロケーションシステムを導入しています。|泉南市ホームページ”. www.city.sennan.lg.jp. 2021年2月12日閲覧。
  8. ^ 市長のメッセージ(平成29年4月)|泉南市ホームページ”. www.city.sennan.lg.jp. 2021年2月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]