いいにおいのする映画 (Be A Light To The World)
いいにおいのする映画 (Be A Light To The World) | |
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監督 | 酒井麻衣 |
脚本 | 酒井麻衣 |
出演者 |
金子理江 吉村界人 Vampillia 中嶋春陽 |
音楽 | Vampillia |
撮影 | 伊集守忠 |
編集 | 酒井麻衣 |
製作会社 | Little Witch Production |
配給 | SPOTTED PRODUCTIONS |
公開 | 日本 2016年2月6日 |
上映時間 | 73分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『いいにおいのする映画 (Be A Light To The World)』(いいにおいのするえいが びーあらいとぅーざわーるど)は、日本の「青春ダークファンタジー」映画[1]。監督・脚本・編集は酒井麻衣。主演は金子理江と吉村界人[1]。モノクロ・パートカラー。スタンダードサイズ[2]。
当初は2015年8月下旬に行われた音楽映画祭「MOOSIC LAB2015」の一環として『いいにおいのする映画』のタイトルで公開され[3]、同映画祭でグランプリを受賞した後に、2016年2月6日から『いいにおいのする映画 (Be A Light To The World)』のタイトルで劇場単独公開された[4]。また同映画祭史上最多となる6部門での受賞となった[5]。
あらすじ
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
主人公の少女レイが再会した幼馴染の少年カイトは、ブルータルオーケストラバンドであるVampilliaの楽曲制作や音響を務めていた。ライブハウスでの彼らの演奏を見たレイは照明技師を目指す。そして吸血鬼のカイトと「禁断の恋」に落ちる[6][7]。
キャスト
[編集]ほか
スタッフ
[編集]- 監督・脚本:酒井麻衣
- 音楽・劇中歌:Vampillia[注 1]
- 製作:Little Witch Production
- 配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
- 宣伝協力:下北沢映画祭運営委員会
制作
[編集]本作の監督を務める酒井麻衣は2014年6月、映画監督と音楽家による映画制作企画「MOOSIC LAB2015」に応募した。そこで主催者からブルータルオーケストラバンド・Vampilliaを紹介された酒井は彼らのライブに強く感動し[8]、本作のストーリーを当て書きした[9]。Vampilliaは本人役で出演したほか本作の音楽と劇中歌を手がけた[4]。
Vampilliaのライブを見た酒井は幼いころから信じていたファンタジーや魔法を思い起こし[8]、「それでも信じます」をテーマに主人公・レイの夢や恋愛を描いた[10]。照明技師という「魔法使い」を目指す少女・レイ役はオーディションで選ばれた[8]。酒井によると、「魔法使いになりたい」を痛いセリフとしてではなく本心から伝えることができる金子理江は主人公に適任であり[11]、主人公の性格は金子と酒井の性格を重ね合わせたものだという[1]。また撮影では、演技経験の少ない金子や吉村界人の素のままの芝居を大事にして本番一発勝負で撮影を試みた[1][10]。
「MOOSIC LAB」は自主制作の映画祭であるため[9]本作は低予算で制作され[2]、クラウドファンディングでの資金提供によって製作費が集められた[12]。本作の「主人公がきらめいた瞬間」のパートカラー(モノクロスタンダードの映像に主人公が照明を当てるとカラーに切り替わる[7])演出も、全編セピア調にする予定だった映像を予算の都合上モノクロで表現したことから生まれたアイデアである[10]。照明技師の物語をモノクロで表現することに当初酒井は懐疑的だったが、撮影監督の伊集守忠に推されてこれを採用した。さらに酒井のこだわりで、舞台照明やライブという「魔法」を見たときの感動をカラーで表現した[11]。
また2016年の劇場単独公開に合わせて制作されたポスタービジュアルも同様に、モノクロ・パートカラーを生かしたデザインとなっている[6]。
評価
[編集]受賞
[編集]- 映画祭「MOOSIC LAB2015」[5]
- グランプリ
- ベストミュージシャン賞 - Vampillia
- 最優秀女優賞 - 金子理江
- 最優秀男優賞 - 吉村界人
- 男優賞 - micci the mistake
- 観客賞
- ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 フォアキャスト部門出品[13]
レビュー
[編集]キネマ旬報のレビュアー3人はいずれも星5点満点中の3点をつけた。モノクロとカラーを使い分けた演出によって監督の見せたい映像が明確に表現される一方、ストーリーについては「広がりに欠ける」(上野昴志)、「終盤やや甘さに偏りすぎる」(八幡薫)とされた。またVampilliaの音楽が評価された[14]。
松竹などが運営するシネマズで増當竜也は、ストーリーには賛否が予想されるとしたうえで、光と闇の映像演出によって「夢の世界を独自の感性で心地よく奏で得て」いると評価した[15]。
関連商品
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ なおレイ役の金子は劇中歌のボーカルを担当している[6]。
- ^ 委員長役の中嶋が所属するジュネス☆プリンセスの楽曲「イタズラに花の色」のMVが本作のスピンオフとして制作され、映画DVDに特典として収録された。監督は酒井が務め、金子も映画と同じレイ役として友情出演した[16]。
出典
[編集]- ^ a b c d “「ミスiD」グランプリ金子理江、主演映画での恐怖体験を暴露!?”. 映画.com. (2016年2月7日) 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b “INTRO&STORY”. 映画『いいにおいのする映画』公式サイト. 2017年8月26日閲覧。
- ^ “「いいにおいのする映画」Vampillia渋谷ライブ場面のエキストラ募集”. 音楽ナタリー. (2015年4月13日) 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b “Vampillia出演、「MOOSIC LAB 2015」グランプリ受賞作『いいにおいのする映画』劇場公開決定”. Real Sound映画部. (2015年11月24日) 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b “MOOSIC LAB 2015、グランプリは酒井麻衣×Vampillia「いいにおいのする映画」”. 映画ナタリー. (2015年9月22日) 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b c “「ミスiD」グランプリ・金子理江&吉村界人W主演作、ポスタービジュアル初披露”. 映画.com. (2015年11月28日) 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b 久保田和馬 (2017年4月7日). “『はらはらなのか。』は映画にしかできない“嘘”をつく--酒井麻衣監督のアイデア溢れる演出”. Real Sound映画部 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b c 橋本奈実 (2016年4月20日). “夢も希望もなくした24歳、美人監督を号泣させた“魔界ライブ” 2/4”. 産経WEST 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b 田辺ユウキ (2016年5月1日). “史上初の6冠で注目、酒井麻衣監督”. Lmaga.jp 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b c 橋本奈実 (2016年4月20日). “夢も希望もなくした24歳、美人監督を号泣させた“魔界ライブ” 3/4”. 産経ニュース 2017年8月26日閲覧。
- ^ a b 雨無麻友子 (2016年2月5日). “酒井麻衣監督「いいにおいのする映画」公開記念インタビュー!ミスiD金子理江さんや吉村界人さんの印象は!?”. シネフィル 2017年8月26日閲覧。
- ^ “金子理江の主演映画で資金募集、協力者にはVampilliaライブ年間パスも”. 映画ナタリー. (2015年6月22日) 2017年8月26日閲覧。
- ^ “「ゆうばり映画祭2016」フォアキャスト部門ラインナップ全20作品発表”. シネマズ by 松竹. (2015年12月26日) 2017年8月26日閲覧。
- ^ “キネ旬 Revirew 〜キネマ旬報映画レビュアーによる新作映画20本のレビュー(2016/2/6-2016/2/27) 2/5”. キネマ旬報. 2017年8月26日閲覧。
- ^ 増當竜也 (2016年2月6日). “『いいにおいのする映画』は いい光に満ち溢れた映画”. シネマズ by 松竹 2017年8月26日閲覧。
- ^ “「いいにおいのする映画」スピンオフのジュネ☆プリMV公開、金子理江も出演”. 映画ナタリー. (2016年1月5日) 2017年8月26日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト - ウェイバックマシン(2018年9月1日アーカイブ分)
- 『いいにおいのする映画』 (@iinioi_movie) - X(旧Twitter)
- いいにおいのする映画 (iinioimovie) - Facebook
- いいにおいのする映画 - 映画.com
- いいにおいのする映画 - KINENOTE
- いいにおいのする映画(Be A Light To The World) - シネマトゥデイ
- いいにおいのする映画 (Be A Light To The World) - allcinema
- いいにおいのする映画 - MOVIE WALKER PRESS