β-アラニン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
β-アラニン
β-アラニンの構造式
一般情報
系統名 3-アミノプロパン酸
略号 βAla
分子式 C3H7N1O2
分子量 89.1 g/mol
SMILES
CAS登録番号 [107-95-9]
性質
融点 197–202 °C
溶解性 水に可溶
水への溶解度
(g/100 g)
pKa 3.55, 10.24
等電点
ファンデルワールス体積
密度 g/cm3
出典 NIST, ChemExper

β-アラニン (β-alanine) は、天然に生成するβ-アミノ酸の一つ。カルボニル基のβ位にアミノ基を持つ。IUPAC組織名3-アミノプロパン酸(3-aminopropanoic acid) である。体内ではペプチド構成分子や遊離アミノ酸として存在する。α-アラニンとは構造異性体の関係にあり、それとは違って不斉中心を持たない。

タンパク質の構成原料とならないアミノ酸で、ジヒドロウラシルやカルノシンの分解により得られる。生体内ではカルノシンやアンセリンなどのペプチド構成分子としてや、補酵素Aを構成するパントテン酸(ビタミンB5)の構成分子として存在する。そのため、カルノシンやアンセリンなどを多く含む筋肉中に多く存在する。

β-アラニンの多量の摂取は全身の痒みを誘発する (通称β-アラニンフラッシュ)。このβ-アラニンによる痒みは、侵害性熱刺激および侵害性機械刺激に対応するMrgprD英語版 (Mas関連Gタンパク質共役受容体メンバーD)の活性化が原因であり[1][2]、この受容体はヒスタミン非依存である[1]

出典[編集]

  1. ^ a b Mechanisms of itch evoked by β-alanine The Journal of Neuroscience英語版 2012年
  2. ^ The functional and anatomical dissection of somatosensory subpopulations using mouse genetics Frontiers in Neuroanatomyドイツ語版 2014年4月22日