農薬中毒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Addbot (会話 | 投稿記録) による 2013年3月20日 (水) 06:02個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ボット: 言語間リンク 3 件をウィキデータ上の d:q839525 に転記)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

農薬中毒(のうやくちゅうどく、英語:pesticide poisoning)とは、農薬を原因物質とした中毒をいう。一言で「農薬中毒」といっても、中毒発生の原因、農薬等がさまざまであるので、ここでは一般的な説明に留める。

問題となる農薬の種類

中毒発生の原因

  • 農薬の散布、調製、製造時などの不注意や事故
  • 自殺目的
  • 他殺や傷害目的
  • 誤飲
  • 農薬汚染された食物の摂取など

摂取の方法

症状

農薬の種類や摂取方法によりさまざまであるが、下記のようなことが多い。

  • 呼吸困難、咳
  • 下痢、嘔吐、胃痛、腹痛
  • 知覚や運動の麻痺等の神経症状
  • 縮瞳、散瞳など

応急処置

一般的には、下記のような処置を行なう。農薬のラベルや説明書に記載があれば、そちらに従うこと。

  • 経口摂取の場合、催吐(但し、強アルカリ性、石油溶剤を含むもの等については禁忌)
  • 皮膚に付着した場合、流水で十分間ほど洗浄
  • 目に入った場合、流水で十分間ほど洗浄
  • 吸入した場合、汚染されていない空気のあるところに移動

遅発性の症状が現れることもあるので、原則として医療機関を受診することが望ましい。状況によっては心肺蘇生法や119番通報が必要かもしれない。 受診の際は、原因農薬の種類がわかる場合はそれを伝え、ラベルや説明書があれば医療機関に持ち込むこと。

なお、薬物を誤飲した場合牛乳を飲ませて希釈・胃壁保護をするという応急処置が良く知られているが、脂溶性薬物の場合は牛乳の脂肪により吸収が早まるため逆効果である。

治療法

農薬の種類や摂取方法によりさまざまであるが下記のようなことが多い。

関連項目

外部リンク