残留性有機汚染物質
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残留性有機汚染物質(ざんりゅうせいゆうきおせんぶっしつ、Persistent Organic Pollutants、POPs[1])とは、自然に分解されにくく生物濃縮によって人体や生態系に害をおよぼす有機物のこと。物質によっては使用されたことのない地域でも検出されることがあり広範囲に影響をおよぼす可能性がある。
ダイオキシン類・ポリ塩化ビフェニル(PCB)・DDTなどがこの物質にあたる。
定義[編集]
POPs(ポップス)は、
- 環境中で分解しにくい(難分解性)
- 食物連鎖などで生物の体内に蓄積しやすい(高蓄積性)
- 長距離を移動して、極地などに蓄積しやすい(長距離移動性)
- 人の健康や生態系に対し有害性がある(毒性)
概要[編集]
経済発展のために多種の有機化合物を合成し、多様な側面で利用可能な化学物質は日常生活の中で使用されてきた。それらの化学物質は、より安定性を追求して作り出されたため、自然環境の中には存在しない有機物が多く、分解されずに残留する性質を持つ。また、半揮発性の性質が多く、空中に拡散して国境を越え降下する。この運動を繰り返すことで汚染物質は極地に集約される。最大の特徴は、脂肪に溶けやすく生物の脂肪に濃縮されやすいため、食物連鎖の高次にある生物ほど深刻な有害性がある。
国内において発生する問題のみならず、地球環境問題であることから予防的取組として、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)にて国際的なPOPsの廃絶、削除等を行う枠組みが設けられた。 [2]
POPs条約の規制[編集]
- 製造・使用の原則禁止(付属書A)
- アルドリン(殺虫剤)
- アルファーヘキサクロロシクロヘキサン
- ベーターヘキサクロロシクロヘキサン
- クロルデン(殺虫剤)
- クロルデコン
- ディルドリン(殺虫剤)
- エンドリン(殺虫剤)
- ヘプタクロル(殺虫剤)
- ヘキサブロモビフェニル
- ヘキサブロモジフェニルエーテル
- ヘプタブロモジフェニルエーテル
- ヘキサクロロベンゼン(殺菌剤)
- リンデン
- エンドスルファン
- マイレックス(防火剤)
- ペンタクロロベンゼン
- ポリ塩化ビフェニル(PCB)(絶縁油、熱媒体等)
- テトラブロモジフェニルエーテル
- ペンタブロモジフェニルエーテル
- トキサフェン(殺虫剤)
- 製造・使用の原則制限(付属書B)
- 非意図的生成物質の排出の削減(付属書C)
- ヘキサクロロベンゼン(HCB)
- ペンタクロロベンゼン(PeCB)
- ポリ塩化ビフェニル(PCB)
- ダイオキシン類(PCDD)
- ジベンゾフラン類(PCDF)
※HCB、PeCB、PCBは附属書Aと重複
EUの規制[編集]
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脚注[編集]
- ^ “POPs 残留性有機汚染物質”. 環境省. 2018年1月28日閲覧。
- ^ 残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約 - 外務省
関連項目[編集]
- 残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約
- ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法
- 化学品の分類および表示に関する世界調和システム
- 有害物質
- 食の安全
- 地球環境ファシリティ
- RoHS指令、REACH
外部リンク[編集]
- POPs - 環境省
- 新規POPs有害物質リスト Webサイト「生活環境化学の部屋」