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=== 2013年 ===
=== 2013年 ===
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[[カロライナ・パンサーズ]]との開幕戦では、パス成功率75.8%で320ヤードを投げて、第4Qに[[ジャーメイン・カース]]へ43ヤードのTDパスを決めて12-7で勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.tsp21.com/sports/nfl/2013/01sea-carrecap.html |title=シーホークス苦しむも勝利 ウィルソン 320y 1TDパス |publisher=TSPスポーツ |date=2013-09-08 |accessdate=2013-12-11 }}</ref>。第2週の[[サンフランシスコ・フォーティナイナーズ]]戦では[[第47回スーパーボウル|前年のスーパーボウル]]に出場した[[NFC西地区]]のライバルに29-3で勝利、第3週の[[ジャクソンビル・ジャガーズ]]戦では自己最多タイの4TDパスを決めて45-17で勝利した<ref name="jiji">{{cite web|url=http://www.jiji.com/jc/zc?k=201309/2013092500085 |title=若きQB、縦横無尽=小柄なR・ウィルソン躍動-NFLシーホークス |publisher=[[時事通信]] |date=2013-09-25 |accessdate=2013-12-11 }}</ref>。第7週の[[アリゾナ・カージナルス]]戦では、ファンブルで2度ボールを失ったが、パス29回中18回成功、235ヤード、3TDの活躍で34-22と勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/50572.html |title=ウィルソン3TDパス、シーホークス快勝で6勝目 |publisher=NFL JAPAN |date=2013-10-18 |accessdate=2013-12-11 }}</ref>。第8週の[[セントルイス・ラムズ]]戦では自己最多の7サックを浴びて、パス18回中10回成功、139ヤード、ラン3回で16ヤードに抑えられたが、14-9で勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/50948.html |title=シーホークス堅守で競り勝ち、ラムズを振り切る |publisher=NFL JAPAN |date=2013-10-29 |accessdate=2013-12-11 }}</ref>。第10週の[[アトランタ・ファルコンズ]]戦では2TD、QBレイティング134.6の活躍で勝利した<ref>{{cite web|url=http://www.nfljapan.com/headlines/51560.html |title=【第11週プレビュー】復調シーホークス、無敵のホームで首位固め |publisher=NFL JAPAN |date=2013-11-17 |accessdate=2013-12-11 }}</ref>。
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== 野球歴 ==
== 野球歴 ==
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[[Category:NFL選手]]
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2013年12月30日 (月) 01:12時点における版

ラッセル・ウィルソン
Russel Wilson
シアトル・シーホークス #3
ポジション クォーターバック
生年月日 (1988-11-29) 1988年11月29日(35歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ
身長: 5' 11" =約180.3cm
体重: 206 lb =約93.4kg
経歴
大学 ウィスコンシン大学
NFLドラフト 2012年 - 3巡目全体75位
初出場年 2012年
初出場チーム シアトル・シーホークス
所属歴

受賞歴・記録

  • プロボウル選出2回(2012年、2013年)
  • ペプシNFL最優秀新人選手(2012年)
NFL 通算成績
(2013年第14週終了時点)
TD/INT 49/17
パス成功率 64.3%
パス獲得ヤード 5,989
QB レーティング 103.0
ラン獲得ヤード 947ヤード
TDラン 5回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

ラッセル・ウィルソン(Russell Carrington Wilson , 1988年11月29日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州シンシナティ出身のアメリカンフットボール選手。現在NFLシアトル・シーホークスに所属している。ポジションはクォーターバック(QB)

経歴

プロ入りまで

オハイオ州シンシナティで生まれた彼は、バージニア州リッチモンドで育った。3歳の時に野球を始め[1]、4歳の時に父親や兄とフットボールを始めた[2]

彼の先祖は、アメリカ連合国の奴隷であり、南北戦争で解放された[3]。またネイティブアメリカンの血も少し混ざっている[4]

ウィルソンの祖父は、ノーウォーク州立大学のかつての学長であり、ケンタッキー州立大学時代にアメリカンフットボールとバスケットボールをしていた[5]

彼の父親は、ダートマス大学でアメリカンフットボールと野球をしており、1980年のプレシーズンには、サンディエゴ・チャージャーズで開幕ロースターを目指していた[6]

リッチモンドにある高校では、2005年に3,287ヤードを投げて40TD、ランでも634ヤードを走り15TDをあげた。最終学年の2006年には、3,009ヤードを投げて34TD、7インターセプト、ランでも1,132ヤードを走り18TDをあげた[6]

2006年7月23日、ノースカロライナ州立大学への進学を約束した。なお、デューク大学からも奨学金のオファーを受けていた[7]

ノースカロライナ州立大学では、2007年をレッドシャツで過ごした後、1年次の2008年、4年生QBダニエル・エバンズ、3年生QBハリソン・ベックと先発QBの座を争った[8]。シーズン後半からは、先発QBに定着し、この年彼は先発した7試合で、最後の4試合を全勝し、4勝3敗の成績をあげた。東カロライナ大学戦では3TDをあげた[9]。その年ラトガーズ大学とのパパジョンズコムボウルでは、前半だけで186ヤードを投げて1TD、46ヤードを走った。しかし前半終了間際、敵陣4ヤードラインからスクランブルした際にタックルを受けてひざを負傷した。この試合中にフィールドに復帰することはできず、彼をリリーフしたQBが3インターセプトを喫し、チームは23-29で敗れた[10]。この年パス275回中150回成功、1,955ヤード、17TD、1INTの成績を残した。また116回のランで394ヤードを走り、4TDをあげた[11]。この年彼はアトランティック・コースト・カンファレンスのファーストチームに選ばれたが、1年生QBがファーストチームに選ばれたのは史上初であった[12]

2009年9月19日の試合で、これまでアンドレ・ウッドソンが持っていたNCAA記録を更新する325回連続でインターセプトなしの記録を作った[2]。この記録は10月3日のウェイク・フォレスト大学戦でのガードナー・ウェブにインターセプトされるまで379回まで伸びた[4]。この記録は2012年11月10日、ルイジアナ工科大学コルビー・キャメロンが更新するまで、NCAA記録であり続けた[13]

2010年は9勝4敗の成績で終えて、ウェストバージニア大学とのチャンプススポーツボウルでも23-7で勝利した[12]。彼はパスオフェンスで、カンファレンスのQBトップの1試合平均274.1ヤードを獲得、トータルフェンスでもカンファレンストップの307.5ヤードを獲得した[14]。2010年5月、コミュニケーションの学士号を取得し、3年でノースカロライナ州立大学を卒業した[15]

2011年1月、コロラド・ロッキーズのトレーニングキャンプに参加した。一方、NFLスカウトコンバインには招待されなかった[4]。同年4月29日、残り1年を残してウィルソンへのノースカロライナ州立大学からの奨学金を停止することが同大学ヘッドコーチトム・オブライエンより発表された[15]

ウィスコンシン大学時代のウィルソン

2011年6月27日、ウィスコンシン大学のヘッドコーチが、ウィルソンがその年ウィスコンシン大学でプレーすることを発表した[16]。シーズン開幕戦のUNLV戦では255ヤード、2TDをあげるとともに、46ヤードのTDランを含む62ヤードを走り、チームは51-17で勝利した[17]。この年彼はパス3,175ヤードを投げて33TD、4INTの成績をあげて[18]ビッグ・テン・カンファレンスのファーストチームに選ばれた[14]。またグリーシー・ブリーズ・ビッグテン最優秀QBに選ばれた[12]。12月3日のミシガン州立大学とのビッグ・テン・カンファレンス優勝戦では42-39で勝利、その試合のMVPに選ばれた[6]。同年12月、Yahoo!スポーツからオールアメリカンサードチームに選ばれた[6]。またハイズマン賞の投票では9位となる52ポイントを獲得した[19]。2012年1月2日のオレゴン大学とのローズボウルでは、パス25回中19回成功、296ヤード、2TD、ランでも18ヤードを走り、1TDをあげたが、チームは38-45で敗れた[20]

この年、ウィスコンシン大学のシーズン記録となる3,175ヤード、33TD(ビッグ・テン・カンファレンスでは1998年にパデュー大学ドリュー・ブリーズがあげた39TDに次ぐ歴代2位の記録)をあげた[21]。また、NCAAディビジョンIのシーズン記録となるQBレイティング191.8を記録している[22]

2012年1月28日のシニアボウルに出場した[22]

2012年

2012年1月16日、NFLスカウトコンバインに向けて、フロリダ州ブレイデントンにあるIMGアカデミーでトレーニングを始めた[23]。ドラフト前、彼はドラフト中位での指名が予想された[24]。2月に元NFLのQB、クリス・ウィンキは、ウィルソンについて、彼が6フィート5インチの身長があったなら、その年のドラフト候補でナンバー1のQBだと述べた。4月11日、ESPNマンデーナイトフットボールのアナリスト、ジョン・グルーデンもウィルソンは、背の低さがなければドラフト1、2巡で指名される選手だと語った。

NFLスカウトコンバイン時の面接について、ジョン・ドーシー(2013年よりカンザスシティ・チーフスGM)は、人間としての強さや、知性の高さ、メンタル面でのタフさ、他の選手を統率するカリスマ性などがダントツだったと語っている[25]

4月27日のドラフトでは、3巡75位でシアトル・シーホークスに指名された。シーホークスがドラフト指名したQBとしては、1999年に全体77位でブロック・ハードが指名されて以来の高順位での指名となった[26]

同年5月7日にシーホークスと4年299万6000ドルで契約を結んだ[27]。トレーニングキャンプでは先発待遇でグリーンベイ・パッカーズから移籍して来たマット・フリンタバリス・ジャクソンと先発を争った[28]

8月11日のテネシー・タイタンズとのプレシーズンゲームでデビューした。プレシーズンの2戦で活躍した彼は、8月24日のカンザスシティ・チーフスとのプレシーズンゲームで初先発した[29]。8月26日にウィルソンが先発QBとなることが発表された[30]

9月9日のアリゾナ・カージナルスとの開幕戦では、パス34回中18回成功、153ヤード、1TD、1INTでチームは16-20で敗れた[31]。3試合目のグリーンベイ・パッカーズ戦ではゴールデン・テイトへのヘイルメリーパスがTDとなり、14-12で勝利した[32]。このプレーを巡っては、審判に対するNFLのロックアウトによる、代替審判による判定が問題となった[33]。第10週のニューヨーク・ジェッツ戦でパス19回中12回成功、188ヤード、2TD、ランでも7回34ヤードを走り、その週のNFL週間最優秀新人に選ばれた[34]。第13週のシカゴ・ベアーズ戦ではパス37回中23回成功、293ヤードを投げてNFC最優秀攻撃選手に選ばれた[35]。第16週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦では4TDパスを決めて42-13で勝利した[36]。シーホークスが5勝をあげた12月には、QBレイティング115.2をマークして、NFL月間最優秀新人攻撃選手に選ばれた[37]

この年、シーズン前半はパス回数が少なかったが、後半にはパス回数が増加した[38]。NFL4位のQBレイティング100.0をマークして、それまでベン・ロスリスバーガーが持つ新人QB記録98.1を更新した[39]。またパスで3,118ヤードを投げ、ペイトン・マニングが持っていた新人QBのTDパス記録に並ぶ26TDをあげた[40][41]。またランでも489ヤードを走り、4TDをあげた[42]。彼のスクランブル能力はプロフットボール殿堂入りを果たしているフラン・ターケントンと比較された[43]

この年全試合で先発QBを務めた彼は、11勝5敗の成績でチームをワイルドカードでプレーオフに導いた[44]ワシントン・レッドスキンズとのワイルドカードプレーオフでは、187ヤードを投げて、ランでも67ヤードを走り、24-14で勝利した[45]アトランタ・ファルコンズとのディビジョナルプレーオフではパス36回中、24回成功、385ヤードで2TDパスを投げるとともに、60ヤードを走る活躍を見せたが、28-30で敗れた[28]プロボウルマット・ライアンの代役で出場し[40][46]、パス10回中8回成功、98ヤード、3TD、0INT、QBレイティング147.1の成績をあげた[47]

低年俸だが活躍した彼は、シーズン終了後NFLより、22万2000ドルのボーナスを受け取った。この金額は彼の基本給の半額以上であった[48]

シーズン終了後、NFLルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では、ロバート・グリフィン3世アンドリュー・ラックに続く3位となった[49]。ペプシNFLルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた[50]

2012年9月、先発QBに指名された後、リーバイスの"Go Forth"のキャンペーンCMに起用され、9月18日からCMがオンエアされた[51]

2013年

カロライナ・パンサーズとの開幕戦では、パス成功率75.8%で320ヤードを投げて、第4Qにジャーメイン・カースへ43ヤードのTDパスを決めて12-7で勝利した[52]。第2週のサンフランシスコ・フォーティナイナーズ戦では前年のスーパーボウルに出場したNFC西地区のライバルに29-3で勝利、第3週のジャクソンビル・ジャガーズ戦では自己最多タイの4TDパスを決めて45-17で勝利した[40]。第7週のアリゾナ・カージナルス戦では、ファンブルで2度ボールを失ったが、パス29回中18回成功、235ヤード、3TDの活躍で34-22と勝利した[53]。第8週のセントルイス・ラムズ戦では自己最多の7サックを浴びて、パス18回中10回成功、139ヤード、ラン3回で16ヤードに抑えられたが、14-9で勝利した[54]。第10週のアトランタ・ファルコンズ戦では2TD、QBレイティング134.6の活躍で勝利した[55]。 第13週、10勝1敗で迎えた9勝2敗のニューオーリンズ・セインツとのマンデーナイトフットボールでは、パス30回中22回成功、310ヤード、3TD、0INTでQBレイティング139.6を記録し、チームは34-7で圧勝、この週のNFC最優秀攻撃選手に選ばれた[56]。試合終了後、本拠地クエスト・フィールドのファンは、MVPコールでウィルソンを称えた[57]。この年、2度目のプロボウルに選出された[58]

野球歴

ラッセル・ウィルソン
Russell Wilson
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ミッション・ビエホ
生年月日 (1988-11-29) 1988年11月29日(35歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
192 lb =約87.1 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 二塁手
プロ入り 2010年 ドラフト4巡目(全体140位)でコロラド・ロッキーズから指名
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

高校を卒業後、2007年のMLBドラフトで、ボルチモア・オリオールズから41巡目(全体1,222位)で指名されたがノースカロライナ州立大学へ進学した[59]

ノースカロライナ州立大学では、野球でも2008年から2010年まで大学でプレーした。2013年6月7日のシアトル・マリナーズニューヨーク・ヤンキース戦でサイヤング賞投手のフェリックス・ヘルナンデスを捕手に仕立て、始球式に登場したが、その際のインタビューで大学時代、カイル・シーガーダスティン・アックリージャスティン・スモークとよく対戦したとコメントした[59]

2009年の夏には、コースタル・プレーン・リーグ英語版ガストニア・グリグリーズ英語版でプレーした[60]

2010年6月8日のMLBドラフトで、4巡目(全体140位)でコロラド・ロッキーズから指名され入団[59]。A-級ノースウェストリーグトライシティ・ダストデビルズ英語版で32試合に二塁手として出場し打率.230、2本塁打、11打点の成績を残した[61]。2011年には、A級サウス・アトランティックリーグアッシュビル・ツーリスツで61試合に出場し、打率.228、3本塁打、15打点をあげた[2]。2012年、NFL入りを目指すことをロッキーズに告げて、スプリングトレーニングキャンプには出場しなかった[22]

2013年12月12日に行われたルール・ファイブ・ドラフトテキサス・レンジャーズが指名した[62]。2012年以降、ウィルソンはマイナーリーグでプレーしていないが、MLBでの保有権はロッキーズが持っていたことが、マイナーで埋もれている有望株を他球団が獲得できる今回のドラフトでの指名につながった。この指名に対して、ウィルソンの代理人は、ボー・ジャクソンのようにNFLとMLBの二足の草鞋を履くことは考えられないと語った[63]

人物

彼の父親は、2010年6月9日に糖尿病にからの合併症で亡くなった[26]

2012年1月14日、長年のガールフレンドと結婚した[64]。2人は、3匹の犬(ビーグルダックスフントグレート・デーン)を飼っている。

他のQBよりサイズ不足であり、新人の2012年はボールを長く持ちすぎてQBサックされるケースが多かった[49]

脚注

  1. ^ Jim Caple (2013年8月14日). “From the diamond to the gridiron”. ESPN. 2013年12月11日閲覧。
  2. ^ a b c Biogaraphy”. jockbio.com. 2013年12月11日閲覧。
  3. ^ Mia Jackson (2013年1月29日). “Books first. Ball second. Russell Wilson’s Story”. sidelinepass.com. 2013年12月11日閲覧。
  4. ^ a b c Sean Jensen (2013年10月20日). “Russell Wilson: the Seattle Seahawks’ very own little giant”. isportsweb.com. 2013年12月11日閲覧。
  5. ^ Perry Green (2013年12月3日). “Russell Wilson, MVP Contender, Leads Seahawks to 11-1 Record”. afro.com. 2013年12月11日閲覧。
  6. ^ a b c d Profile”. uwbadgers.com. 2013年12月11日閲覧。
  7. ^ RUSSELL WILSON”. Rivals.com. 2013年12月11日閲覧。
  8. ^ Heather Dinich (2008年7月18日). “NC State position battles”. ESPN. 2013年12月11日閲覧。
  9. ^ Bio”. gopack.com. 2013年12月11日閲覧。
  10. ^ Heather Dinich (2008年12月29日). “NC State can't escape injuries, or Rutgers ”. ESPN. 2013年12月11日閲覧。
  11. ^ John Antonik (2010年12月5日). “WVU to Champs Sports Bowl”. ウェストバージニア大学. 2013年12月11日閲覧。
  12. ^ a b c Chris Shigas (2012年4月26日). “Former NC State and Wisconsin Star Quarterback Russell Wilson Engages French/West/Vaughan”. fwv-us.com. 2013年12月11日閲覧。
  13. ^ Paul Myerberg (2012年11月10日). “Louisiana Tech QB Colby Cameron sets NCAA record”. USAトゥデイ. 2013年12月11日閲覧。
  14. ^ a b KaptainKirk (2012年4月17日). “Broncos Draft Prospects - QB Russell Wilson”. milehighreport.com. 2013年12月11日閲覧。
  15. ^ a b QB Wilson's career at NC State is over”. wralsportsfan.com (2011年6月27日). 2013年12月11日閲覧。
  16. ^ Wilson commits to Wisconsin”. uwbadgers.com (2011年6月27日). 2013年12月11日閲覧。
  17. ^ Colin Fry (2011年9月2日). “Russell Wilson Leads Wisconsin Over UNLV 51-17 In Season Opener”. ハフィントン・ポスト. 2013年12月11日閲覧。
  18. ^ Scott Coleman (2012年4月27日). “NFL Draft Results 2012: Seahawks Select Russell Wilson With 75th Pick of 3rd Round”. seattle.sbnation.com. 2013年12月11日閲覧。
  19. ^ Adam Jacobi (2011年12月10日). “2011 Heisman Trophy voting numbers breakdown”. CBSスポーツ. 2013年12月11日閲覧。
  20. ^ Rose Bowl: Wisconsin Badgers, Russell Wilson Run Out Of Time On Last Play In Loss To Oregon”. ハフィントン・ポスト (2012年1月3日). 2013年12月11日閲覧。
  21. ^ RussellManiaXVI Notes of the Week”. uwbadgers.com (2011年11月21日). 2013年12月11日閲覧。
  22. ^ a b c Pete Thamel (2012年1月11日). “Wisconsin Quarterback Opts for Football Career”. ニューヨーク・タイムズ. 2013年12月11日閲覧。
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外部リンク