「ニコラ・ベネデッティ」の版間の差分
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[[1987年]]、[[ノース・エアシャイア]]、ウェスト・キルブライドにてイタリア系の裕福な家庭に生まれる。4歳の時、姉のレッスンについて行ったことが[[ヴァイオリン]]を始めるきっかけとなった。姉のステファニーもヴァイオリニストである。[[1997年]]に[[ユーディ・メニューイン音楽学校]]に入学し[[ナターシャ・ボヤールスカヤ]]に師事。[[エドワード (ウェセックス伯爵)|エドワード王子]]出席の下行われた[[ホリールード宮殿]]記念式典で演奏するなど、[[イギリス]]各地での演奏を経験した後、[[ロンドン]]に移り[[マチェイ・ラコフスキ]]に師事する。[[2002年]]、14歳の時に英カールトンTV主催のコンテスト「Britain's Brilliant Prodigies(英国の神童)」で優勝。[[2003年]]春、[[マテル|マテル社]]により企画された「[[バービー]]の[[白鳥の湖]]」DVDのレコーディングで[[ロンドン交響楽団]]と共演し、関連してドキュメンタリー「Playing With Passion(情熱の演奏)」が撮影され、後にテレビ放映されている。 |
[[1987年]]、[[ノース・エアシャイア]]、ウェスト・キルブライドにてイタリア系の裕福な家庭に生まれる。4歳の時、姉のレッスンについて行ったことが[[ヴァイオリン]]を始めるきっかけとなった。姉のステファニーもヴァイオリニストである。[[1997年]]に[[ユーディ・メニューイン音楽学校]]に入学し[[ナターシャ・ボヤールスカヤ]]に師事。[[エドワード (ウェセックス伯爵)|エドワード王子]]出席の下行われた[[ホリールード宮殿]]記念式典で演奏するなど、[[イギリス]]各地での演奏を経験した後、[[ロンドン]]に移り[[マチェイ・ラコフスキ]]に師事する。[[2002年]]、14歳の時に英カールトンTV主催のコンテスト「Britain's Brilliant Prodigies(英国の神童)」で優勝。[[2003年]]春、[[マテル|マテル社]]により企画された「[[バービー]]の[[白鳥の湖]]」DVDのレコーディングで[[ロンドン交響楽団]]と共演し、関連してドキュメンタリー「Playing With Passion(情熱の演奏)」が撮影され、後にテレビ放映されている。 |
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[[2004年]]5月(16歳)、BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー([[:en:BBC Young Musician of the Year|BBC Young Musician of the Year]], 18歳以下を対象とした[[英国放送協会|BBC]]主催のコンクール)における決勝で[[カロル・シマノフスキ|シマノフスキ]]のヴァイオリン協奏曲第1番という |
[[2004年]]5月(16歳)、BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー([[:en:BBC Young Musician of the Year|BBC Young Musician of the Year]], 18歳以下を対象とした[[英国放送協会|BBC]]主催のコンクール)における決勝で[[カロル・シマノフスキ|シマノフスキ]]のヴァイオリン協奏曲第1番というユニークな選曲で優勝。[[2005年]]には名門[[ドイツ・グラモフォン]]と異例となるアルバム6枚(契約金はおよそ100万ポンド<ref>[http://www.stringsmagazine.com/article/default.aspx?articleid=21395 '''Great Scot! Nicola Benedetti has battled a host of critics during a short but promising career''' by Laurence Vittes] (Strings, March 2007, No.147)</ref>)の契約を結んでいる。 |
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以降、[[フィルハーモニア管弦楽団]]、[[バーミンガム市交響楽団]]、[[アカデミー室内管弦楽団|アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ]]、[[ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団]]、[[バンクーバー交響楽団]]、[[ベルリン・ドイツ交響楽団]]、[[ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団]]、[[ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団]]などイギリス内外のオーケストラや、[[アンドルー・リットン]]、[[ネヴィル・マリナー]]、[[クリスチャン・ヤルヴィ|クリスティアン・ヤルヴィ]]、[[アレクサンドル・ラザレフ]]、[[アンドルー・デイヴィス]]ら著名な指揮者と共演を重ねる傍ら、[[2009年]]現在までに3枚のアルバムを発表。[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]、[[フェリックス・メンデルスゾーン|メンデルスゾーン]]、[[カミーユ・サン=サーンス|サン=サーンス]]、[[エルネスト・ショーソン|ショーソン]]等の[[古典派音楽|古典]]・[[ロマン派音楽|ロマン派]][[ヴァイオリン協奏曲|協奏曲]]から[[レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ|ヴォーン・ウィリアムズ]]、シマノフスキ、[[ジェームズ・マクミラン]]、[[ジョン・タヴナー]]等近現代作品までを幅広く取り上げている。 |
以降、[[フィルハーモニア管弦楽団]]、[[バーミンガム市交響楽団]]、[[アカデミー室内管弦楽団|アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ]]、[[ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団]]、[[バンクーバー交響楽団]]、[[ベルリン・ドイツ交響楽団]]、[[ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団]]、[[ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団]]などイギリス内外のオーケストラや、[[アンドルー・リットン]]、[[ネヴィル・マリナー]]、[[クリスチャン・ヤルヴィ|クリスティアン・ヤルヴィ]]、[[アレクサンドル・ラザレフ]]、[[アンドルー・デイヴィス]]ら著名な指揮者と共演を重ねる傍ら、[[2009年]]現在までに3枚のアルバムを発表。[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]、[[フェリックス・メンデルスゾーン|メンデルスゾーン]]、[[カミーユ・サン=サーンス|サン=サーンス]]、[[エルネスト・ショーソン|ショーソン]]等の[[古典派音楽|古典]]・[[ロマン派音楽|ロマン派]][[ヴァイオリン協奏曲|協奏曲]]から[[レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ|ヴォーン・ウィリアムズ]]、シマノフスキ、[[ジェームズ・マクミラン]]、[[ジョン・タヴナー]]等近現代作品までを幅広く取り上げている。 |
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[[ファッションモデル]]を思わせる美しい容姿も相まって注目される若手演奏家の1人であるが、同じく若さと美貌で話題をさらった[[ヴァネッサ・メイ]]、[[シャルロット・チャーチ]]らが[[クロスオーバー (音楽)#クラシック音楽のクロスオーバー|クラシカル・クロスオーヴァー]]の世界に足を踏み入れていったのとは異なり、伝統的な[[クラシック音楽]]のレパートリーに固執する姿勢を見せている。2003年の夏には世界一の規模を誇る[[ロック・フェスティバル]]「[[グラストンベリー・フェスティバル]]」に参加し1万人のオーディエンスを集めて熱狂させていることからもジャンルの垣根を越える魅力が伺えるが、2005年の[[インデペンデント]]紙のインタビューに対して「他のスタイルの音楽を排除することはしないけれど、私はクラシックの音楽家として研鑽を積んできました。クラシック音楽の演奏家として、そしてそれを愛する者として、自らの信念を曲げるようなことはしたくないんです。」と答えている<ref>[http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/news/teenage-violin-virtuoso-stakes-claim-to-place-on-world-stage-with-acircpound1m-deal-487408.html '''Teenage violin virtuoso stakes claim to place on world stage with £1m deal''' by Paul Kelbie] (The Independent, 20 January 2005)</ref>。 |
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== 脚注 == |
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2009年8月31日 (月) 17:35時点における版
クラシック音楽 |
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作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 ルネサンス - バロック 古典派 - ロマン派 近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 木管楽器 - 金管楽器 打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 交響曲 - ピアノ協奏曲 ピアノソナタ ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンソナタ チェロ協奏曲 フルート協奏曲 弦楽四重奏曲 - オペラ 指揮者 - 演奏家 オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
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ニコラ・ベネデッティ(Nicola Benedetti, 1987年7月-)は、スコットランド出身のヴァイオリニストである。
経歴
1987年、ノース・エアシャイア、ウェスト・キルブライドにてイタリア系の裕福な家庭に生まれる。4歳の時、姉のレッスンについて行ったことがヴァイオリンを始めるきっかけとなった。姉のステファニーもヴァイオリニストである。1997年にユーディ・メニューイン音楽学校に入学しナターシャ・ボヤールスカヤに師事。エドワード王子出席の下行われたホリールード宮殿記念式典で演奏するなど、イギリス各地での演奏を経験した後、ロンドンに移りマチェイ・ラコフスキに師事する。2002年、14歳の時に英カールトンTV主催のコンテスト「Britain's Brilliant Prodigies(英国の神童)」で優勝。2003年春、マテル社により企画された「バービーの白鳥の湖」DVDのレコーディングでロンドン交響楽団と共演し、関連してドキュメンタリー「Playing With Passion(情熱の演奏)」が撮影され、後にテレビ放映されている。
2004年5月(16歳)、BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー(BBC Young Musician of the Year, 18歳以下を対象としたBBC主催のコンクール)における決勝でシマノフスキのヴァイオリン協奏曲第1番というユニークな選曲で優勝。2005年には名門ドイツ・グラモフォンと異例となるアルバム6枚(契約金はおよそ100万ポンド[1])の契約を結んでいる。
以降、フィルハーモニア管弦楽団、バーミンガム市交響楽団、アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ、ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団、バンクーバー交響楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団などイギリス内外のオーケストラや、アンドルー・リットン、ネヴィル・マリナー、クリスティアン・ヤルヴィ、アレクサンドル・ラザレフ、アンドルー・デイヴィスら著名な指揮者と共演を重ねる傍ら、2009年現在までに3枚のアルバムを発表。モーツァルト、メンデルスゾーン、サン=サーンス、ショーソン等の古典・ロマン派協奏曲からヴォーン・ウィリアムズ、シマノフスキ、ジェームズ・マクミラン、ジョン・タヴナー等近現代作品までを幅広く取り上げている。
使用楽器は1712年製ストラディヴァリウス「アール・スペンサー」。
人物
ファッションモデルを思わせる美しい容姿も相まって注目される若手演奏家の1人であるが、同じく若さと美貌で話題をさらったヴァネッサ・メイ、シャルロット・チャーチらがクラシカル・クロスオーヴァーの世界に足を踏み入れていったのとは異なり、伝統的なクラシック音楽のレパートリーに固執する姿勢を見せている。2003年の夏には世界一の規模を誇るロック・フェスティバル「グラストンベリー・フェスティバル」に参加し1万人のオーディエンスを集めて熱狂させていることからもジャンルの垣根を越える魅力が伺えるが、2005年のインデペンデント紙のインタビューに対して「他のスタイルの音楽を排除することはしないけれど、私はクラシックの音楽家として研鑽を積んできました。クラシック音楽の演奏家として、そしてそれを愛する者として、自らの信念を曲げるようなことはしたくないんです。」と答えている[2]。
脚注
- ^ Great Scot! Nicola Benedetti has battled a host of critics during a short but promising career by Laurence Vittes (Strings, March 2007, No.147)
- ^ Teenage violin virtuoso stakes claim to place on world stage with £1m deal by Paul Kelbie (The Independent, 20 January 2005)