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雑魚キャラクター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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雑魚キャラクター(ざこキャラクター)とは、漫画アニメゲームドラマなどで、取るに足らない「雑魚」の様な存在のキャラクター。または、他と比較して取るに足らない存在のキャラクター。カタカナで「ザコキャラ」と表記する場合もある。はじめテレビゲームについて用いられるようになり、その後漫画やアニメ、さらにドラマなどに転用されるようになった。

コンピュータゲームにおける雑魚キャラクター

コンピュータゲームにおいては、コンピュータによって自動的に動く敵キャラクターのうち、倒さないと先に進めない「ボスキャラクター」に対して、通常のプレイ中に頻繁に登場し、ボスキャラクターと比べて簡単に倒すことができるか、またはストーリー上必ずしも倒す必要のない且つ取るに足りない価値の低い敵キャラクターを総称して「雑魚キャラ」「雑魚敵」あるいは単に「ザコ(雑魚)」などと呼称する。

雑魚キャラクターは倒した後にステージから出なくても、一定時間が経過したり、倒した敵がいた場所から離れて再び戻ったりすると復活しているというゲームもある。エンカウントによって無数に現れる場合もある。

雑魚敵は、放っておいても(逃げても)先に進むことができる場合が多い。しかしゲームによっては、「ステージ中の雑魚敵を一定数、あるいは全て倒すこと」が先に進むための条件となっているものもある。逆に「ステージ中の雑魚敵をなるべく倒さずにゴールすること」が条件のゲームもある。また、一部の雑魚敵が何らかの力に触れることで巨大化して、そのステージのボスキャラクターになる、という演出などもある。プレイヤーがはじめて出会う敵としても印象に残ることが多いので、シリーズ物では姿を変えず不動の常連の敵となることが多い。独特なキャラで印象を残す雑魚キャラも存在し、時としてその作品における象徴になってしまうケースも存在し、シリーズ展開によっては外伝の主人公などにスピンオフされる事も稀にある。

雑魚キャラクターは一般にボスより弱い下級の存在とされるが、数の多さのためボスキャラクターを凌ぐ攻撃能力を持ったり、プレイヤーに緊張感を与えるためなどの理由でボスを超える強さを持つということもある。またコンピュータRPGなどにおいては主人公の成長に応じ、雑魚キャラクターも少しずつ強くなる必要があるため、後半に登場する雑魚キャラクターは序盤に登場する中ボスよりもはるかに強くなっている。またボスとして登場した敵が後になって雑魚として登場したり、シリーズ化された作品においては過去作のボスキャラクターが、能力そのままに雑魚として再登場するケースもある。

ボスを凌ぐあまりの強さや、エンカウント率の低さ、経験値の多さなどに由来するレア(貴重)さゆえにボスキャラクターより人気の高い雑魚キャラクターも存在する。また、ボスと設定されていないものの、出現数が少なかったり、一回のみの雑魚キャラクターも存在する。

次のような場合、プレイヤーは意図的に雑魚敵を大量に倒す必要がある。

漫画・アニメなどにおける雑魚キャラクター

漫画、アニメ等では、そのストーリーを展開させる上で登場人物達は様々なキャラクターとしての存在意義を持つ。雑魚キャラクターは主人公や強者と対決する場面で、主にその「負けっぷり」によって主人公や強者の強さを際立たせる役割を担う。多くの場合は個としての名を知られず、外見的にも個性のない同じような風貌の「その他大勢」であるが、まれに単体で出たり名前がある場合は、強そうな割に簡単に倒される存在として描かれる。(逆に言えば、個体としてそこそこに強く苦戦を強いる者はゲームで言う中ボスである)

雑魚キャラクターの傾向として、

  • 大量に在籍する歩兵など、軍隊や秘密組織の下位の階級に属する。
  • 組織や強者の従順な手下である。ただし極端に従順な場合、死を恐れぬ恐るべき集団敵とされる事もある。
  • 上記の逆の特性として、自分の欲望のために組織の規律を破り独断専行などをしようとして主人公や強者の登場シーンでやられる。
  • 主人公、強者との対面シーンでは「大仰なものいい」で相手を挑発した挙句あっさりと敗れる。
  • 一見すると強そうであるが、主人公の攻撃に対する耐久性は非常に低い。
  • 装備の性能の如何に関わらず、主人公に対して威力を発揮しない。
  • 銃器などの飛び道具の命中精度は低く、命中しても致命傷を与えるには至らない。
  • 強者と知ると迎合したり、逃げ出す。集団の場合は怯えつつも賞金首や手柄を得て名を上げようとする事もあるが、大抵は勇気というより無謀である。(前述の独断専行した雑魚が無残に死んでいるのを見ても襲い掛かる等)
  • 大勢で同時に主人公や強者に襲いかかるが次々倒される(ストーム・トルーパー効果)。

しかし、脚本や演出によってはこれらに当てはまらない。また「仮面ライダー 戦闘員日記」や「MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝」等、本編なら雑魚キャラクター扱いになるような人物を主人公に据えたスピンオフ作品も存在する。

関連項目