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重晶石

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重晶石
重晶石
分類 硫酸塩鉱物
化学式 BaSO4
結晶系 斜方晶系
へき開 三方向に完全
モース硬度 3 - 3.5
光沢 ガラス光沢
無色、白色
条痕 白色
比重 4.5
蛍光 なし
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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重晶石(じゅうしょうせき、barite、baryte)は硫酸バリウム(BaSO4)が結晶してでできた鉱物

産状

主に、低~中温鉱床の脈石に産し、火山付近の温泉環境や黒鉱鉱床に伴われることも多い。石灰岩中に含まれることがある。

板状結晶が集まってバラの花のように見えるものを砂漠のバラという。

性質

水には不溶性、炭素とともに強熱すると還元されて硫化バリウムになる。

用途

バリウムの主要な鉱石である。

2011年5月、中華人民共和国重慶市で、体重を重くするために重晶石の粉を与えられていたニワトリ1000羽以上が当局に押収された[1]

北投石

を含む変種を北投石(hokutolite、(Ba,Pb)SO4)といい、台湾の北投温泉台北市)と日本の玉川温泉秋田県)から産出する。玉川温泉のものは「玉川温泉の北投石」として、国の特別天然記念物に指定されている。

重晶石グループ

  • 硫酸鉛鉱(anglesite) : PbSO4
  • 重晶石(barite) : BaSO4
  • 天青石(celestine) : SrSO4
  • ハシェマイト(hashemite)  : Ba(Cr,S)O4   

関連項目

参考文献

外部リンク