超長波
超長波(ちょうちょうは、very low frequency)とは周波数3~30キロヘルツ、波長10~100キロメートルの電波である。
これらの周波数においては占有帯域幅を広く出来ないため、オメガ航法、標準電波など低速な信号を送るのに用いられる。また超長波は深さおよそ10~40メートル(周波数と水の塩分にも依存)の水中を透過することが出来るため、水面付近の潜水艦と通信を行うためにも用いられる。送信設備は非常に大規模となり、有事には攻撃を受けやすいことから、アメリカ海軍はTACAMO(Take Charge And Move Out)計画のもと、航空機により通信中継を行なうこととした。このための機体として開発されたのがE-6 マーキュリーである。
受信にはスーパーヘテロダイン方式などの受信機の他、適切なアンテナや同調回路を使用すればアナログ-デジタル変換回路により復調することもできる。
超長波を使用する施設
- えびの送信所(22.2kHz)
- ヴァールベリの無線局
過去に存在した施設
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ヴァールベリの無線局のVLF送信アンテナ。
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TACAMO機、E-6マーキュリー。
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「パンパニト」のVLF受信アンテナ。