表参道・新潟館ネスパス

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表参道・新潟館ネスパス(2020年9月)

表参道・新潟館ネスパス(おもてさんどう・にいがたかんネスパス)は、東京都渋谷区神宮前にある新潟県アンテナショップ特産品販売や郷土料理の提供、移住・観光情報の提供などが行われている。

概要[編集]

1997年(平成9年)6月に開業[1]。施設は地下1階地上3階で、1997年の開業時はイベント用アピールスペースのほか、新潟グランドホテルが新潟の食品を提供するレストラン「にいがたの味 静香庵」、観光・物産・地域情報をインターネットや書籍で収集できる「にいがた情報ライブラリー」が設けられた[1][2]。このほか、定住希望者に情報提供を行う「にいがたUターン情報センター」が県の東京事務所から、「新潟観光センター」が東京駅前から移転した[1]

名称の由来は、新潟やネットワークの頭文字であるNとフランス語で空間を意味するESPACEの組み合わせである[3]

開業後しばらくは常設の物販は行わず期間限定のイベントを主としていたが、2005年6月には2階に県産品販売コーナーが設けられた[4]。その後2006年12月頃から民間のノウハウを取り入れた改装が行われ、1階が株式会社ゆのたにの運営による県産品売り場、地下が郷土料理や地酒を提供するレストランとなった[5][6]

改装前の年間来館者は10~12万人程度であったが、改装後は前後して開業した表参道ヒルズの影響もあって来館者が大幅に増加し[5]、2011年度から2019年度は9年連続で100万人超えとなった[7]

2022年4月26日、新潟県は新潟館ネスパスの営業をビルの建て替えに伴い2023年12月で終了すると発表。建て替え後は家賃の上昇が見込まれるため、情報発信拠点のあり方を改めて検討するとし、再入居については言及しなかった[8]

その後、後継施設として2024年春に「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA(ザ ニイガタ)」がオープンすることが発表された[9]

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c “新潟県、東京・渋谷に情報拠点、ネスパス、きょう開業―販路開拓・人脈づくりも。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1996年11月30日) 
  2. ^ “表参道・新潟館ネスパス、来月21日に開業。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1997年5月22日) 
  3. ^ “新潟県の情報発信拠点、名称「’NESPACE」に。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (1996年11月30日) 
  4. ^ “ネスパス、物産販売が好調―来月から酒類も取り扱い。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2005年7月13日) 
  5. ^ a b “表参道ヒルズ隣接「新潟館」、県産品の店誘致―NICO、物販や飲食。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2006年6月13日) 
  6. ^ “新潟県、アンテナ店を改装、東京・表参道、ゆのたにが運営。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2006年10月12日) 
  7. ^ “東京の「ネスパス」入館者半減 20年度 50万人、改装後最少”. 新潟日報. (2021年9月8日). https://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20210908640610.html 
  8. ^ 表参道・新潟館ネスパス、来年12月で営業終了…老朽化による建て替え工事で”. 読売新聞オンライン (2022年4月27日). 2022年4月27日閲覧。
  9. ^ 新潟県アンテナショップ「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA(ザ ニイガタ)」、名称を正式発表 「ネスパス」後継、「ここが新潟」と花角英世知事”. 新潟日報 (2023年11月10日). 2023年11月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]