菊沢隆徳
菊沢隆徳 | |
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2011年阪神SJ表彰式 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県 |
生年月日 | 1970年2月10日(54歳) |
身長 | 158cm |
体重 | 50kg |
血液型 | O型 |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA |
所属厩舎 |
柄崎義信(1988年3月1日 - 1996年2月29日) フリー(1996年3月1日 - 引退) |
初免許年 | 1988年 |
免許区分 | 平地 |
騎手引退日 | 2010年2月28日 |
重賞勝利 | 10勝 |
通算勝利 | 9478戦639勝 |
調教師情報 | |
初免許年 | 2010年(2011年開業) |
経歴 | |
所属 | 美浦トレーニングセンター |
菊沢 隆徳(きくざわ たかのり、1970年2月10日 - )は、JRAの美浦トレーニングセンターに所属する調教師で元騎手。
弟は元騎手の菊沢隆仁。義父(妻の父)は元騎手の横山富雄であり、元騎手の横山賀一、騎手の横山典弘は義兄、同じく騎手の横山和生と横山武史は甥にあたる。長男はJRA所属の騎手菊沢一樹。
新聞等では弟の隆仁と区別する為に菊沢徳と表記されていた。戸籍上は「菊澤」が正しい。
来歴
騎手時代
1988年、第4期生として競馬学校騎手課程を卒業しJRAの騎手免許を取得し、柄崎義信厩舎所属騎手としてデビュー。同期には内田浩一、岡潤一郎、岸滋彦らがいる。当初は平地・障害両免許を所持し、騎手デビュー1年目の1988年4月に障害競走への騎乗が1回(4着)あるが、騎乗機会はこの1回に終わり、後に障害免許は返上し平地競走のみに騎乗している。
見習騎手の減量免除を解かれる1991年以降も安定して勝ち鞍を挙げ、1993年天皇賞秋にてGI初騎乗、同年12月の愛知杯にて重賞初制覇を記録。翌1994年には自己最高となる52勝をマークし関東の中堅騎手として長く活躍を続ける。
1996年2月柄崎義信調教師の勇退に伴い以後はフリー騎手へと転向。フリー転向後も1997年から4年連続で関東のフェアプレー賞を受賞した他、1999年香港のハッピーバレー競馬場で行われた「インターナショナルジョッキーズチャンピオンシップ」に出場や2000年のアイルランド、アメリカ遠征・2006年韓国馬事会国際騎手招待競走への出場(4位)等海外競馬への騎乗も行われた。
2010年2月に新規調教師免許試験に合格し、同年2月28日付で引退することが発表された[1][2][3]。
調教師時代
2010年3月1日より技術調教師として活動。2011年3月1日付で調教師となる。3月5日の中山競馬第3競走のエイダイポイントで初出走(6着)。3月21日の阪神スプリングジャンプのオープンガーデンで開業初勝利を重賞制覇で飾る。
騎手成績
日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初騎乗 | 1988年3月5日 | 2回東京3日2R | 4歳未勝利 | ジーガーエレン | 12頭 | 12 | 7着 |
初勝利 | 1988年3月27日 | 3回東京3日5R | 3歳未勝利 | ピンナップ | 13頭 | 1 | 1着 |
重賞初騎乗 | 1988年11月20日 | 4回福島8日11R | 福島記念 | カツブラボー | 14頭 | 14 | 5着 |
重賞初勝利 | 1993年12月12日 | 1回中京6日11R | 愛知杯 | ホマレオーカン | 15頭 | 8 | 1着 |
GI初騎乗 | 1993年10月31日 | 4回東京8日10R | 天皇賞(秋) | ゴールデンアイ | 17頭 | 17 | 4着 |
年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 備考 |
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1988年 | 13 | 15 | 25 | 218 | .060 | .128 | .243 | |
1989年 | 25 | 31 | 27 | 324 | .077 | .173 | .256 | |
1990年 | 9 | 13 | 22 | 217 | .041 | .101 | .203 | |
1991年 | 21 | 24 | 27 | 289 | .073 | .156 | .249 | |
1992年 | 29 | 23 | 24 | 285 | .102 | .182 | .267 | |
1993年 | 30 | 22 | 40 | 352 | .085 | .148 | .261 | |
1994年 | 52 | 47 | 47 | 458 | .114 | .216 | .319 | |
1995年 | 28 | 44 | 33 | 446 | .063 | .161 | .235 | |
1996年 | 48 | 50 | 50 | 560 | .086 | .175 | .264 | |
1997年 | 47 | 41 | 47 | 528 | .089 | .167 | .256 | フェアプレー賞(関東) |
1998年 | 40 | 45 | 32 | 484 | .083 | .176 | .242 | フェアプレー賞(関東) |
1999年 | 49 | 29 | 44 | 591 | .083 | .132 | .206 | フェアプレー賞(関東) |
2000年 | 34 | 21 | 41 | 478 | .071 | .115 | .201 | フェアプレー賞(関東) |
2001年 | 26 | 34 | 37 | 495 | .053 | .121 | .196 | |
2002年 | 38 | 41 | 39 | 591 | .064 | .134 | .200 | フェアプレー賞(関東) |
2003年 | 35 | 24 | 31 | 492 | .071 | .120 | .183 | |
2004年 | 25 | 36 | 37 | 492 | .051 | .124 | .199 | |
2005年 | 22 | 36 | 41 | 466 | .047 | .124 | .212 | |
2006年 | 27 | 39 | 35 | 516 | .052 | .128 | .196 | |
2007年 | 20 | 29 | 37 | 531 | .038 | .092 | .162 | |
2008年 | 12 | 27 | 29 | 418 | .029 | .093 | .163 | |
2009年 | 9 | 6 | 8 | 223 | .040 | .067 | .103 | |
2010年 | 0 | 0 | 5 | 23 | .000 | .000 | .217 | |
平地 | 639 | 677 | 758 | 9477 | .067 | .139 | .219 | |
障害 | 0 | 0 | 0 | 1 | .000 | .000 | .000 | |
通算 | 639 | 677 | 758 | 9478 | .067 | .139 | .219 |
主な騎乗馬
- ホマレオーカン(1993年愛知杯)
- プレイリークイーン(1996年中山牝馬ステークス)
- キョウトシチー(1996年シーサイドステークス)
- オースミマックス(1997年小倉大賞典)
- エイダイクイン(1998年クイーンカップ)
- ローゼンカバリー(1999年目黒記念)
- レオリュウホウ(2000年日経賞)
- ロングカイウン(2000年七夕賞)
- アタゴタイショウ(2002年函館2歳ステークス)
- ヤマトマリオン(2006年フローラステークス)
- その他
- カネトシガバナー
- スシトレイン(2003年ヒヤシンスステークス7着、このレースまで主戦だった)
- ダイワメジャー(2004年スプリングステークス3着、このレースまで主戦だった)
- ファイトガリバー
- プレジデントシチー
- マサラッキ
- ワシントンカラー
調教師成績
日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
初出走 | 2011年3月5日 | 2回中山3日6R | 3歳新馬 | エイダイポイント | 15頭 | 5 | 6着 |
初勝利 | 2011年3月21日 | 1回阪神5日8R | 阪神SJ | オープンガーデン | 14頭 | 9 | 1着 |
重賞初勝利 | |||||||
GI初出走 | 2011年7月2日 | 3回中山5日11R | 中山グランドジャンプ | オープンガーデン | 12頭 | 1 | 4着 |
GI初勝利 | 2017年5月7日 | 2回東京6日11R | NHKマイルカップ | アエロリット | 18頭 | 2 | 1着 |
主な管理馬
※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。
- オープンガーデン(2011年阪神スプリングジャンプ)
- ウキヨノカゼ (2013年クイーンカップ、2015年キーンランドカップ、2017年福島牝馬ステークス[4])
- アエロリット (2017年NHKマイルカップ、クイーンステークス、2018年毎日王冠)
- ミッキースワロー (2017年セントライト記念、2019年七夕賞、2020年日経賞)
- フィリアプーラ (2019年フェアリーステークス)
- ダイワキャグニー (2020年エプソムカップ)
所属騎手
- 増沢由貴子(2012年3月1日 - 2013年9月30日)
脚注
- ^ 2010年度 調教師・騎手免許試験合格者(JRA公式ウェブサイト)
- ^ 菊沢、塚田、角田、西原、橋本騎手が2月28日(日)付けで引退(JRA公式ウェブサイト)
- ^ 同時に騎手免許の更新も行い試験に合格していたが、調教師免許との併用はできないため、騎手免許については返上している。
- ^ “【キーンランドC】(札幌)~ウキヨノカゼが連勝で重賞V”. ラジオNIKKEI. (2008年8月30日) 2015年8月31日閲覧。