総務会
総務会(そうむかい)とは、日本の保守政党において党の運営及び活動方針を審議する機関。革新政党の中央委員会などがこれに相応する。
日本の保守・自由主義を採用する政党では、明治以来設置されていた。また、政党のなかった戦時下においては院内会派に設置されていた。通常は代議士クラスのメンバーで構成されており、党内における地位も高く、その長は総務委員(そうむいいん)あるいは総務会長(そうむかいちょう)とも呼ばれ、党首が空席の場合には単独もしくは複数の総務委員(総務会長)が党首を代行した例もある。だが、後に幹事長の権限が高まり、更に戦後に入ると政務調査会長を長とする政務調査会の地位も向上したため、その役割は低下しつつある。
現在では自由民主党に設置されており、二階俊博が総務会長を務めている。また、改革クラブ(現・新党改革)は2008年の結党時から2010年4月の党名変更まで総務会が設置されており、大江康弘(2010年4月に離党)が総務会長を務めていた。
また、現在国会に議席はなく、政党要件を満たしていないが、自由連合にも総務会を設置されており、総務会長は、小泉晨一である。
民主党は1999年に次の内閣の設置に伴い総務会を廃止した。但し、都議会民主党は総務会を設置している。
かつて総務会を設置していた政党及び院内会派
- 進歩党(1896-1898)
- 憲政党
- 憲政本党
- 帝国党
- 立憲政友会
- 立憲国民党
- 立憲同志会
- 憲政会
- 政友本党
- 立憲民政党
- 国民同盟
- 翼賛議員同盟
- 翼賛政治会
- 大日本政治会
- 日本自由党
- 日本進歩党
- 民主党(1947-1950)
- 民主自由党
- 自由党(1950-1955)
- 国民民主党(1950-1952)
- 日本民主党(1954-1955)
- 新党さきがけ
- 新進党
- 改革クラブ(1998-2000(手続き上は1998-2002))※2008年に結成された同名の政党(現在の新党改革)とは別組織
- 民主党(1998-)※1999年に次の内閣の設置に伴い廃止
- 保守党※加藤六月総務会長の第42回衆議院議員総選挙不出馬引退に伴い廃止