紅野謙介

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紅野 謙介(こうの けんすけ、1956年3月9日 - )は、日本近代文学研究者日本大学日本大学文理学部特任教授、元・同教授学部長

略歴[編集]

東京生まれ。父は早稲田大学名誉教授紅野敏郎。妻は早稲田大学教育学部教授の金井景子

早稲田大学高等学院から早稲田大学文学部に進み、同大学院中退。大学院生時代から麻布高等学校の国語科教諭をつとめ、のち日本大学文理学部専任講師助教授教授

大学時代には早大シネマ研究会に属し、映画監督の山川直人や女優の室井滋らを輩出した黄金期をつくった初期メンバー。Japanese Movie Databaseなどでは山川監督の短篇映画「A子のカラス」で室井滋と共演したことが記録されている。

日本近代文学会評議員をへて、2006年からは理事。2007年からは河上肇賞藤原書店)の選考委員もつとめている。2010年『検閲と文学』でやまなし文学賞受賞。

著書[編集]

単著[編集]

  • 『書物の近代 メディアの文学史』(筑摩書房〈ちくまライブラリー〉、1992/ちくま学芸文庫、1999)
  • 『投機としての文学 活字・懸賞・メディア』(新曜社、2003)
  • 『検閲と文学』(河出書房新社河出ブックス〉、2009)
  • 『物語岩波書店百年史(1) 「教養」の誕生』(岩波書店、2013)
  • 『国語教育の危機--大学入学共通テストと新学習指導要領』(筑摩書房〈ちくま新書〉、2018) 
  • 『国語教育--混迷する改革』(ちくま新書、2020)
  • 『職業としての大学人』(文学通信、2022)
  • 『ことばの教育 日本語で読み、書き、考える』(青土社、2023)

共編[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]