樗沢憲昭
ぶなさわ のりあき 樗沢憲昭 | |
|---|---|
| ファイル:1969 Tokyo Collegiate Championships - Bunasawa.jpg | |
| 生誕 |
1947年11月3日（76歳） 埼玉県浦和市（現：さいたま市） |
| 教育 | 学士（社会学） |
| 出身校 | 早稲田大学 |
| 職業 | 柔道家、小説家、俳優、振付師、スポーツライター |
| 流派 | 柔道 (9段）, 柔拳道, 柔拳道創設者 |
| 身長 | 172 cm (5 ft 8 in) |
| 体重 | 70 kg (154 lb) |
樗沢 憲昭（ぶなさわ のりあき、1947年11月3日 - ）は、アメリカ在住の日本の柔道家 (柔道9段)。海外ではノリ・ブナサワ(Nori Bunasawa)としても知られる。1972 ミュンヘンオリンピックの米国のテクニカルコーチ[1]。1975年世界柔道選手権大会における米国(USA)チームのコーチ。柔道、柔術リサーチャー、武道の歴史研究家や作家、スポーツジャーナリスト、俳優、ファイトコリオグラファー、脚本コンサルタントとしても活動して居る[2]。
1979年アメリカで柔道ジャーナル社を立ち上げる。同年から2008年まで英語版武道専門紙「Judo Jiujitsu Profighting Journal」を発刊する。柔道、柔術、相撲、BJJ（ブラジリアン柔術）、MMA（総合格闘技）の他プロ格闘技ニュースをカバー。その間、柔道家前田光世の人生を描いた本“The Toughest Man Who Ever Lived”日本語タイトル「史上最強の男」を2007年にアメリカで出版。2019年、ハリウッド大手プロダクションとの間でこの本の映画化が決定、と同時にこの映画のスクリプト（脚本）コンサルタントとアクションコリオグラファー（技術指導）も兼任する[2]。また2000年には前田光世の戦術、戦法をベースにした新武道流派「ブナサワ柔拳道」を創設する[3]。
経歴
浦和市（現：さいたま市）出身。浦和市立高校在学中柔道指導者が居なかった為、早稲田大学柔道部の練習に参加、技術と技を磨く。高校3年の時、県高校柔道選手権大会で中量級を制覇し優勝する、インターハイではベスト8に進出した[4]。その後大澤慶巳、海外では木村政彦に師事する[3]。1966年早稲田大学に入学し柔道部に所属する。専門は社会学、1970年社会科学部の学士号を取得し卒業する[5]。この間、東京学生柔道体重別選手権大会で-70kg軽量級（-154ポンド）を制覇し優勝[5]。 1969年、全日本選抜柔道体重別選手権大会及びメキシコシティ世界選手権大会予選において-70kg軽量級で世界チャンピオンの湊谷弘、 松田博文、アジアチャンピオンの山崎祐次郎と戦い、後者の2人選手を破り準優勝を飾る[6]。
1969年八月に全柔連強化委員会の世界選手権最終選考強化合宿のメンバーに指名され招待される。その時のメンバーには後のオリンピック金メダリストの野村豊和や世界チャンピオンになった園田義男らも居た。メキシコシテーの高地に合わせた長野県高峰高原での最終合宿の後、全柔連強化委員会は全日本選抜優勝の湊谷弘と2番手に寝技の河野義光を選んだ。新人で全日本選抜準優勝の樗沢憲昭と後の世界チャンピオンになった津沢寿志は-70kg級のリザーブのポジションに回った[9]。
早大卒業後、1972年に大学留学の為渡米する。カリフォルニアを経て、1973年にペンシルベニア州に所在するエジンバラ大学[10]の柔道部監督に招かれる。その間大学で医学系コースの科目を習得し医大を目指す。1974年には同州に所在するジョーンズタウンに移りカ-ネマ- メデイカル センターでメデイカル テクニシアンとして医学系の勉強をする[11]。その間ペンシルベニア州立 インディアナ大学の柔道チームのコーチも兼任する[10]。
1975年、オートモビルタイクーンのウィラード・ロバートソンが設立した、総工費600万ドル[12]を掛けて設計されたアーカンソー州に所在する「一番スポーツセンター」に主席柔道師範として迎えられる。このスポーツセンターは当時としては全米最高峰の設備の整ったスポーツ施設で有った[13]。 その後一番スポーツセンターでUS.ワールドチームのヘッド強化コーチを務め、その年の10月に開催されたウイーンの世界選手権では米国のアシスタントコーチとして活躍する。[11]
1978年ノリ ブナ沢は英語専門紙「ジュウドー ジャーナル」社を米国で設立、同年6月に初版が発行された[14]。初期は柔道専門紙であったが1990年代頃から台頭して来たブラジリアン柔術(BJJ)ベースの総合格闘技(MMA)の影響もあり柔道の他、BJJ、相撲、空手、キックボクシングなど全てのプロファイトをカバーする専門紙となり紙面タイトルも「ジュウドー ジュージツ プロファイティング ジャーナル」に変更する。最終版は2006年４月号となった[15]。
前田光世の生涯を描いた歴史小説、日本語版タイトル「史上最強の男」-発刊予定。のストーリーは最初「ジュドー ジャーナル」の連載シリーズ「Mitsuyo Maeda」として1995年にスタートした[16]。このシリーズは大好評をはくし後にノリ ブナ沢とジョン マリーの共著として2007年に英語版タイトル「The Toughest Man Who Ever Lived」[3]の限定版として初版が発行された。現在4回目の出版となっている。
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Judo Jiujitsu Pro-fighting Journal. Vol.30 No.1
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エリオ・グレイシーとノリ ブナサワ（スポーツジャーナリスト）.
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1995年5月号の[Judo Journal]に掲載された第ー回目の「Maeda Mitsuyo シリーズ のストーリー」後に出版された本「The Toughest Man Who Ever Lived」の ベース ストリーになった。
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作品一覧
| 作品名 | 出版社 | 出版年月日 | 各国語翻訳一覧 | 備考 |
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| The Toughest Man Who Ever Lived | Judo Journal and Innovations Inc. | 2007年1月7日 | John Murray と共著した。 |
出演
映画
- 硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima（2006年、ワーナーブラザーズ、クリント・イーストウッド 監督） - 日本のジャーナリスト
- Martial Marshal マーシャル マーシャル（1990年、メリット プロダクション、ロン カーレン監督） - ごんじ たました(主演)
脚注
- ^ Rezell, John (1988年3月3日). “Top Judo Instructor comes to the defense of self-defense”. Orange County Register
- ^ a b “Noriaki Bunasawa, Judoka, JudoInside”. www.judoinside.com. 2021年2月27日閲覧。
- ^ a b c 『The Toughest Man Who Ever Lived』Innovations, Inc. and Judo Journal、Jan 1、299頁。
- ^ “青春スクロール 市立浦和高校”. 朝日新聞. (2020年10月3日)
- ^ a b “Title Techniques”. Black Belt (Vol. 16, No. 7): 38. (July 1978).
- ^ “【柔道チャンネル】歴代の全日本選抜柔道体重別選手権大会（男子）試合結果1979年～1966年”. www.judo-ch.jp. 2021年2月27日閲覧。
- ^ “第17回 東京学生柔道優勝大会”. 日刊スポーツ 新聞. (1968年5月13日)
- ^ “第17回 全日本学生柔道優勝大会”. サンケイスポーツ 新聞. (1968年6月17日)
- ^ “日本代表決まる”. The Judo Shimbun. (1969年9月10日)
- ^ a b “New Judo Instructor at 'Y' Here”. Indiana Evening Gazette. (1975年2月21日)
- ^ a b “Instructor on Show”. Rogers Daily News. (1975年4月)
- ^ Richard Zimmerman (１９８０). “Ichiban-Fourth Olympic Training Center for Judo”. Black Belt: 30.
- ^ “Ichiban Sports Complex shares strange story”. Arkansas Online. (2016年5月12日)
- ^ “World Wide Leading Judo Newspaper”. Judo Journal. (June 1978).
- ^ “Heavyweight Battle: Pride Champ Fedor Takes on all Challengers”. Judo Jiujitsu Pro-fighting Journal Vol.30 No.1. (Jan-Apr 2006).
- ^ “Mitsuyo Maeda: Origin of Gracie/Brazilian Jujitsu”. Judo Journal: May 1995.