木目調

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。210.136.31.87 (会話) による 2022年1月15日 (土) 11:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

さまざまな木目

木目調(もくめちょう)は、木材の木目模様(wood grain)または杢目figured grain)を、印刷や塗装によって表現した[1]デザイン。

化粧材(化粧板)・化粧合板のほか、ビニールクロス、市販の木目調シールカッティングシートなどもある。 エボナイト万年筆の軸などに使用)にはマーブル模様のものがあり、これも木目調と称されることがある。

用途

建築物のインテリアのほか、自動車の内外装や鉄道の内装では、しばしば見られる。 自動車の木目調ステアリング(ハンドル)には、天然木のものと、水圧転写などプリントのものとがある。 木目調のピアノには、ピアノの表面に薄い化粧材(マホガニーウォールナットチェリーなど)が貼られている[2]。 また、2色の樹脂を混合・成形することで木目調の表現を試みる技術(バンダイの呼称は「GRAINIC MOLDING技術」)もあり、プラスチック玩具などに用いられている[3]

かつては、家電製品冷蔵庫扇風機電気釜など)に木目調が用いられたこともあった[4]

英語では、木を用いた自動車は「Woodie」と、木目調の自動車は「Simulated woodgrain」と呼ばれる。

ギャラリー

脚注

出典

参考文献

外部リンク

  • 岡島達雄, 若山滋, 野田勝久, 小西啓之「木目の図形的分析と木目パターン」『日本建築学会構造系論文報告集』第369巻、日本建築学会、1986年、9-15頁、doi:10.3130/aijsx.369.0_9ISSN 0910-8025NAID 110004084398 
  • 岡島達雄, 若山滋, 野田勝久, 小西啓之「木目模様の心理効果」『日本建築学会構造系論文報告集』第377巻、日本建築学会、1987年、1-7頁、doi:10.3130/aijsx.377.0_1ISSN 0910-8025NAID 110004085844 
  • 木目のふしぎ - しずおか木使いネット
  • 手当たりしだいに木目調 - @nifty デイリーポータルZ コネタ991
  • 杢の種類と魅惑-樹木の内なる美 - 田中ロクロ工芸

関連項目