曹渓宗
曹渓宗 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 조계종 |
漢字: | 曹溪宗 |
発音: | チョゲジョン |
ローマ字転写: | Jogyejong |
曹渓宗(そうけいしゅう)は、朝鮮の禅系仏教宗団。韓国では現在、「大韓仏教曹渓宗」として、仏教界最大の勢力を有する。韓国政府(文化観光部)の2005年5月の資料によると、韓国には907の寺院があるが、そのうち735(81%)が大韓仏教曹渓宗の寺院である。
概要
高麗時代中期の僧、知訥(1158年 - 1210年)を開祖とする。知訥は曹渓山松広寺を中心に、禅によって天台・華厳などの教学を包摂する教えを説いた。上流階級に天台宗が広まったのに対し、曹渓宗の教えは民衆に浸透した。
仏教が弾圧された李氏朝鮮時代も勢力をたもち、19世紀末に再び活動が盛んになった。日本統治時代には太古宗など僧侶の妻帯を認める宗団もあらわれ、曹渓宗でも解放後にこれをめぐる争いがあったが、現在も不妻帯を守っている。
現在は本山であるソウルの曹渓寺をはじめ韓国全土に寺院を擁し、また東国大学校を設立している。北朝鮮にも形式上は存在するとされる。
不祥事
- 2012年5月11日、ホテルの一室で徹夜で賭博に興じていたことが発覚し、幹部全員が辞職した[1]。
曹渓宗の主な寺院
三宝寺院
五大叢林
25の教区本寺 ソウル特別市
- 曹渓寺(第1教区本寺)
- 法住寺(第5教区本寺)
- 桐華寺(第9教区本寺)
- 梵魚寺(第14教区本寺)
- 観音寺(第23教区本寺)
脚注
- ^ 【日本テレビ】「僧侶が賭博…映像公開で波紋広がる 韓国」