奈良街道

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奈良街道(ならかいどう)・大和街道(やまとかいどう)は奈良あるいは大和国に向かう 街道の総称。歴史的理由からも地理的理由からも複数のルートが存在する。

京都府内における奈良街道・大和街道

京から伏見を経て奈良に至る街道は、一般的に「奈良街道」あるいは「大和街道」と呼ばれる。京・伏見間は山沿いの伏見街道と、平野部の竹田街道の2ルートがあった。奈良側からは「京街道」ともいうが、大和国(奈良県)内の道のりが短いこともあり一般的ではない。

また、髭茶屋追分旧東海道三条街道)と分岐、山科盆地を南下し六地蔵から宇治・大久保に至る経路も「奈良街道」と言う。

大阪府から奈良県への奈良街道・大和街道

竜田越

広義ではいくつかのルートが存在するが、いずれも「龍田」(現在の斑鳩町龍田、龍田神社付近)を経由する。

暗越(椋嶺越)

大坂から生駒山地暗峠を越えて奈良に至る街道。現在の国道308号に相当する。

生駒山地の峠越

大坂から奈良へ向う峠越。竜田道、暗峠、信貴山越も含む。

伊賀越

奈良から大和街道伊賀街道を通り、伊賀国を経由して伊勢に通じる道。かつては「伊賀越えならみち」「奈良道」と言った。現在では、五百野(津市美里町)で伊賀街道と分岐し、久居城下を経て月本追分(松阪市中林町)で伊勢街道と合流する区間が「奈良街道」と称される。

脚注

関連項目

参考文献

外部リンク