太洋産業
種類 | 株式会社 |
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略称 | タイサン |
本社所在地 |
日本 〒104-0045 東京都中央区築地6-16-1 |
本店所在地 |
〒022-0002 岩手県大船渡市大船渡町字野々田5-1 |
設立 | 1944年10月12日[1] |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 7402701000157 |
事業内容 |
鮮魚・冷凍・塩干魚・加工食品の製造並びに販売 冷凍・冷蔵保管業 不動産賃貸業 |
代表者 | 破産管財人 鶴巻暁[2] |
資本金 | 1億円 |
売上高 |
76億7300万円 (2017年3月期)[3] |
従業員数 | 63名(2018年7月現在)[3] |
決算期 | 3月31日 |
主要子会社 | 大船渡運輸(株) |
外部リンク | http://www.taisan.co.jp/ |
太洋産業株式会社は、かつて水産加工品の製造・販売を手がけていた日本の企業。「タイサン」ブランドで知られていた。
概要
1935年4月に創業。1944年10月に設立。「タイサン」ブランドの名でイクラやタラコなどを主体に、秋刀魚や生鮭などの鮮冷魚、鮭フレークなどの水産加工品を取り扱っていた。岩手県大船渡市にある大船渡工場を主力工場として、1982年12月期には330億1589万円の売り上げがあった[3][4]。
しかし、過去の設備投資負担が重荷となっていた他、2010年3月期から8期連続で赤字を計上。さらに2011年3月11日に発生した東日本大震災によって大船渡工場が全壊するなど経営が悪化[3][4]。このため生産を北海道にある釧路工場と根室工場にて生産を継続し、2013年5月には大船渡工場が再建[5]。
その後は復興補助金などの活用で資金繰りを維持していたが、2016年の秋刀魚や生鮭の記録的な不漁がさらなる経営悪化に追い討ちをかけ、2017年3月期の売上高が76億7300万円にまで落ち込んだ。このため、2018年7月9日に東京地方裁判所へ民事再生法を申請。同日付で監督命令を受けた[3][4][6]。
2018年7月12日に債権者説明会が行われ、社長は、2016年の大不漁で工場稼働率が低下したこと、2018年1月にメインバンクである岩手銀行から返済猶予を受け、同年3月からスポンサー探しを開始し、数十社と話し合いの結果、1社がスポンサー候補となったがその後スポンサーを辞退したこと、有力なスポンサー候補が現れず交渉期限を過ぎたために民事再生法を申請するに至ったなどと会見した[7]。
2018年10月には釧路工場と根室工場がそれぞれ閉鎖され、その後もスポンサーが現れず、再生計画案の策定が困難となったことから、2018年11月13日に東京地方裁判所から民事再生手続廃止決定を受け、同年12月12日に東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けた[1][2][8][9][10]。負債総額は約49億4500万円。
太洋産業は2020年5月22日に法人格が消滅した。
同社が販売していた「いかの塩辛」はTBSラジオのスポットCMで広く知られ、ナレーターは宮内鎮雄が務めた。
事業所
脚注
- ^ a b TSR速報 太洋産業(株)東京商工リサーチ 2018年11月13日
- ^ a b TSR速報 太洋産業(株)東京商工リサーチ 2018年12月17日
- ^ a b c d e 倒産・動向速報記事 太洋産業株式会社帝国データバンク 2018年7月9日
- ^ a b c TSR速報 太洋産業(株)東京商工リサーチ 2018年7月9日
- ^ 大船渡工場は操業維持、再生法申請の「タイサン」東海新報 2018年7月11日
- ^ 太洋産業が再生法申請 大船渡工場は雇用維持岩手日報 2018年7月9日
- ^ データを読む 太洋産業が債権者説明会を開催、「子会社の法的処理の予定はない」東京商工リサーチ 2018年7月13日
- ^ 倒産・動向速報記事 太洋産業株式会社帝国データバンク 2018年11月13日
- ^ 太洋産業(水産加工)破産へ 大船渡工場32人解雇岩手日報 2018年11月14日
- ^ 創業の地で継続かなわず、破産に移行の「タイサン」が従業員32人を解雇/大船渡東海新報 2018年11月15日