大人の事情
大人の事情(おとなのじじょう、英:An adult situation)とは、何かを説明したり釈明したりしなければならないような状況で、詳らかにすることが憚られるような事情がある場合に、子供には本当のことを言いにくいような事情があるとして、具体的な説明を避ける場合に用いる表現[1]。大人の都合(おとなのつごう)などともいう。
概要
初出は定かではないが、特に他社間の利害関係(版権や商標が絡む内容)[2]によって名前が出せない場合や、宗教などのタブー、不祥事などの事情で理由を公開できない場合のほか、単に事なかれ主義で(単語のみならず事実上として)使用されることが多く、マスメディア業界でも見受けられる表現である。
なお、中国語圏のマスメディアでも「大人的事情」という語句が用いられている[3]。実際、台湾では同種の言葉が用いられている新聞記事も存在する[4]。
脚注
- ^ “実用日本語表現辞典 大人の事情”. 実用日本語表現辞典/Weblio. 2020年9月25日閲覧。
- ^ “キリンラーメン、「大人の事情」で名前変えます”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2018年5月31日) 2022年6月2日閲覧。
- ^ “"大人的事情" 搜尋結果” (中国語). NOWnews (今日傳媒) 2022年6月2日閲覧。
- ^ “丸子變味 唱完結局不玩了” (中国語). 自由時報電子新聞網 (影視焦點). オリジナルの2010年4月20日時点におけるアーカイブ。 2022年6月2日閲覧。
関連項目
- 偽善
- 黒歴史 - 元々はテレビアニメ『∀ガンダム』の用語であるが、インターネットスラングとしても使用される。大人の事情とニュアンスが少々異なる(こちらは過去の公開できない歴史または失敗などで使われる)。
- 裏番組 - 芸能人が何らかの事情でテレビ出演できない、あるいは放送時間中に退出する際にこの言葉が使われることがある。
- タブー - 人種差別や宗教差別などで放送や掲載ができない場合に大人の事情が使用されることが多い。
- 数の暴力 - いじめや人種差別、宗教差別などにおいて、大多数の人間で少数派の人間を迫害する時などに使用されることが多い。
- 誠のサイキック青年団 - 2009年(平成21年)3月に事前告知なしに放送が打ち切りとなったラジオ番組。