和太鼓グループ彩 -sai-

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和太鼓グループ彩(わだいこグループさい、:WADAIKO SAI)は、日本プロ和太鼓集団。主な略称は、「和太鼓彩」。 2005年に東京大学のサークルとして結成され、2013年よりプロとして活動し、これまで25カ国で2000公演を行う。[1]

概要[編集]

2005年に後に代表となる葛西啓之は、東京大学入学とともに、桐蔭学園高等学校和太鼓部OBのメンバー3人を含めた4人でサークル「彩」を発足させた[2]。葛西は東京大学卒業後、電通へ就職するが、和太鼓への情熱を忘れられず、2013年3月に電通を退職し、「彩」をプロのグループとして再出発させた[2]。サークルとしての和太鼓彩のメンバーからも、齋英俊、塩見岳大らがプロ活動に専念する道を選んでいる[2]

大手芸能事務所には所属しておらず、東京都葛飾区に事務所を構え、活動を行っている[2]

プロ活動1年目に当たる2013年度に出演したイベント回数は200回を超している。かめありリリオホール(東京都葛飾区)での単独公演を2回開催したが、2回とも完売させている[2]。2014年6月にはザ・ベネチアン・マカオで初の日本国外公演を行った[3]。その後、外務省主催「ロシアにおける日本年2018」プレオープニングイベントをはじめとして、年間10カ国以上で公演を行っている[4]

あだちエンターテイメントチャレンジャー支援事業の支援を受けて、2015年には結成10周年の日本全国ツアーを実施した[5]

演奏以外にも、一日警察署長[6]や、かつしかフードフェスタ公式PR大使[7]を務めるなど、タレント業も行っている。

2017年には、イタリアサッカー セリエAユヴェントス×ローマ」の試合前に、ユヴェントススタジアムにて日本人初となるパフォーマンスを行った[8]

2019年、東京国際フォーラムでの単独公演を行い、そこでつんく♂プロデュース「Japanese season color 〜四季多彩〜」の発表を行った[9]

また、ラグビーワールドカップ2019の選手入場演奏を務めた[10]

沿革[編集]

  • 2005年

東京大学のサークルとして、和太鼓グループ彩を立ち上げる。[1]

  • 2006年

東京大学五月祭にてデビュー演奏を行う。

  • 2009年

北沢タウンホールにて、第1回単独公演を実施。

東京大学学園祭「最優秀企画賞」を4年連続で受賞する。

  • 2012年

団体初のツアーとなる「衝動」ツアーを関東3カ所にて実施。

日本太鼓協会主催「太鼓祭 in クレアこうのす 第6回東日本大会」優勝。[11]

  • 2013年

プロとしての活動を開始する。[1]

  • 2014年

日本マクドナルド「とんかつマックバーガー」TVCM出演。[8]のちにこのCM出演が転機になったと振り返っている。

  • 2015年

結成10周年全国ツアー「衝動Ⅱ」を開催。全国9都市をまわる。[8]

  • 2017年

映画「帝一の國」フンドシ太鼓シーンの監修・作曲・振付・出演。[12]

  • 2018年

ラグビー国際試合「キヤノンブレディスローカップ2018 ニュージーランド代表 オールブラックスvsオーストラリア代表 ワラビーズ」出演。

「ロシアにおける日本年」プレオープニングイベント外務省主催ロシアツアー開催。

20カ国での公演を達成。[13]

  • 2019年

東京国際フォーラム単独公演開催。

ラグビーワールドカップ2019日本大会選手入場演奏。

団体初のワールドツアー「SAI WORLD」開催。[14]

アジア最大の芸術祭「Asian Culture Carnival」日本代表として出演。

  • 2022年

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」劇伴 レコーディング参加。


メンバー[編集]

(2021年6月現在)[15]

  • 齋英俊 (さいひでとし)
  • 塩見岳大 (しおみたけひろ)
  • 渡辺隆寛 (わたなべたかひろ)
  • 酒井智彬 (さかいともあき)
  • 鈴木海 (すずきかい)
  • 尾関龍河 (おぜきりょうが)
  • 松谷鷹太郎 (まつたにようたろう)
  • 牛道怜 (うしみちれい)
  • 佐藤龍史 (さとうりゅうじ)
  • 春日大輔 (かすがだいすけ)
  • 紺谷友博 (こんたにともひろ)
  • 小川祥吾 (おがわしょうご)
  • 執行正樹 (しぎょうまさき)
  • 矢萩大貴 (やはぎだいき)
  • 佐藤雅裕 (さとうまさひろ)
  • 宇田翔馬 (うだしょうま)
  • 遠西篤治 (とおにしあつはる)
  • 吉田優人 (よしだゆうと)
  • 松本一希 (まつもとかずき)
  • 東野太亮 (とうのたいすけ)
  • 佐々木瑛士(ささきえいし)
  • 川内虹汰(かわうちこうた)
  • 齋藤隼(さいとうしゅん)
  • 原琉生加(はらるうか)
  • 竹中颯汰(たけなかそうた)

ディスコグラフィ[編集]

ミュージックビデオ
  • つんく♂ プロデュース 「Japanese season color 〜四季多彩〜」[9]
DVD
  • 2012年「衝動」
  • 2013年「COLORS」
  • 2014年「凛」
  • 2016年「衝動Ⅱ」
  • 2018年「新世界」
  • 2020年「SAI in your room」
CD
  • 2016年「衝動Ⅱ」
  • 2019年「奏」
  • 2019年「SAI ALBUM」
テレビCM
映画

受賞[編集]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 月間日本行政2019年3月号. 日本行政書士会連合会. (2019年3月1日) 
  2. ^ a b c d e 和太鼓グループ彩がプロ活動2年目に”. 東都よみうり (2014年4月25日). 2017年12月7日閲覧。
  3. ^ a b c 女子大生団体 × 元電通マン(現和太鼓奏者)座談会 ‐ 経験を求める大学生とのコラボレートで、企業の未来は変わる!後編”. ビッグライフ21 (2014年11月6日). 2017年12月7日閲覧。
  4. ^ “ロシアにおける日本年極東地域プレオープニングイベント「和太鼓集団彩による公演」 | ロシアにおける日本年2018”. https://www.ru.emb-japan.go.jp/japan2018/jp/event/vl7022-jp.html 2018年5月1日閲覧。 
  5. ^ a b c d 【終了しました】和太鼓グループ彩-sai- 衝動 ~Special Edition~”. ギャラクシティ. 2017年12月7日閲覧。
  6. ^ 足立区. “「和太鼓グループ彩-sai-」一日警察署長に”. 足立区. https://www.city.adachi.tokyo.jp/hisho/ku/kucho/mainichi-20150508.html 2018年5月1日閲覧。 
  7. ^ “かつしかフードフェスタ2017 開催報告|かつしかフードフェスタ2018|2018年11月17日(土)~11月18日(日)新小岩公園 入場無料”. かつしかフードフェスタ2018|2018年11月17日(土)~11月18日(日)新小岩公園 入場無料. http://katsushika-food.jp/report/2017/ 2018年5月1日閲覧。 
  8. ^ a b c 和太鼓グループ彩 -sai- 生涯年収4億6000万円を捨て極貧生活から現在までを赤裸々に語る”. netallica.yahoo.co.jp. 2019年3月28日閲覧。
  9. ^ a b つんく♂、和太鼓楽曲を初プロデュース「新しい日本のエンターテインメント」 PCに文字打ち会見対応”. ORICON NEWS. 2019年11月6日閲覧。
  10. ^ 訪日客、演出に満足=和太鼓、歌舞伎掛け声も-「日本らしさ」強調・ラグビーW杯:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2019年12月26日閲覧。
  11. ^ 和太鼓グループ彩(sai) 8/10(土)、8/24(土) 船内ステージ出演決定!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2019年12月27日閲覧。
  12. ^ a b c 映画『帝一の國』菅田将暉主演で実写化 - 頭脳戦に権力闘争、生徒会長選をめぐるサバイバルコメディ”. ファッションプレス. 2017年12月7日閲覧。
  13. ^ 和太鼓グループ“彩” 逗子開成とコラボ 公演向け練習重ねる | 逗子・葉山”. タウンニュース (2019年9月6日). 2019年12月26日閲覧。
  14. ^ Unos rockstars del wadaiko - Artes y Espectáculos - ABC Color” (スペイン語). www.abc.com.py. 2019年12月26日閲覧。
  15. ^ メンバー
  16. ^ Inc, Natasha. “正体はアイドル?スカパラ、氷結コラボCMで謎の女性和太鼓奏者とセッション”. 音楽ナタリー. 2019年3月7日閲覧。
  17. ^ るろうに剣心モンストCM女優(出演者)は?曲名(和太鼓)も調査!│トレンドの樹”. trendnoki.com. 2019年3月12日閲覧。
  18. ^ 価格.com - 「しゃべくり007 ~新春しゃべくり超豪華初笑い6時間半!ネプくりぃむチュート元日から大暴れSP~」2017年1月1日(日)放送内容 | テレビ紹介情報”. kakaku.com. 2018年5月1日閲覧。
  19. ^ TBS. “TBSテレビ「その他の人に会ってみた★渡辺直美が絶賛★純烈を超える壮絶人生!元力士の第2の人生」”. TBSテレビ. 2019年3月28日閲覧。

外部リンク[編集]