二本栁亘

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二本栁 亘
基礎情報
四股名 二本栁 亘
本名 二本栁 亘
生年月日 (2000-05-31) 2000年5月31日(23歳)
出身 東京都足立区
身長 176.5cm
体重 150.9kg
BMI 48.4
所属部屋 阿武松部屋
得意技 突き・押し
成績
現在の番付 西幕下30枚目
最高位幕下23枚目
生涯戦歴 69勝45敗5休(18場所)
優勝 序ノ口優勝1回
データ
初土俵 2019年11月場所
備考
2022年11月27日現在

二本栁 亘(にほんやなぎ わたる、2000年5月31日 - )は、東京都足立区出身で、阿武松部屋所属の現役大相撲力士。本名同じ。身長176.5cm、体重150.9kg。最高位は東幕下23枚目(2021年3月場所)。

来歴

入門前

足立区立綾瀬小学校1年次から地元の葛飾白鳥相撲教室で相撲を始めて[1]、4年次に全日本小学生相撲優勝大会3位、5年次にわんぱく相撲全国大会ベスト16を経験した[1]葛飾区立大道中学校では3年次に全国中学校相撲選手権大会でベ32強入りした[1]。中学校卒業後は、埼玉栄高校に進学。3年次の7月に右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負ったが[2]高校総体国体少年の部には強行出場し、団体優勝を果たした[3]。痛めた右膝は2018年12月に靭帯再建手術を受けた[4]

入門後

高校卒業後は、葛飾白鳥相撲教室及び大道中学校出身の21代音羽山(元幕内・大道)が所属する阿武松部屋へ入門することになった[3]。当初は2018年11月場所で初土俵を踏む予定だったが、右膝の怪我の影響で1年遅れて2019年11月場所が初土俵になった[2]。初土俵同期生は出羽ノ龍夢道鵬の2人[1]。同年3月から部屋で生活しており、稽古場に降りようとして当時の師匠だった12代阿武松(元関脇・益荒雄)に制止されたこともある[3]。その12代阿武松は初土俵を踏む前の9月に日本相撲協会を退職して21代音羽山が阿武松部屋を継承しており[5]、21代音羽山改め13代阿武松の師匠就任後に初土俵を踏んだ最初の力士となった。

初めて番付に名前の載った2020年1月場所は、7番相撲で高校の後輩の夢道鵬を破って序ノ口優勝[2]。序二段も6勝1敗と大きく勝ち越したが、初めて三段目に上がった同年7月場所は右足首の捻挫で途中休場した[6]。怪我から復帰した9月場所は6連勝としたが、最後の相撲で高校の先輩の北天海に敗れて三段目優勝はならなかった[7]。翌11月場所も勝ち越して、新幕下に昇進した2021年1月場所は6勝1敗で優勝決定戦に進出した[8]。翌3月場所は後半3連敗で、皆勤出場した場所では初めての負け越しに終わった。

主な成績

2022年11月場所終了現在

通算成績

  • 通算成績:69勝45敗5休(18場所)

各段優勝

  • 序ノ口優勝:1回(2020年1月場所)

場所別成績

二本柳 亘
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
2019年
(平成31年
/令和元年)
x x x x x (前相撲)
2020年
(令和2年)
東序ノ口26枚目
優勝
7–0 
西序二段15枚目
6–1 
感染症拡大
により中止
西三段目54枚目
2–1–4 
東三段目69枚目
6–1 
西三段目13枚目
5–2 
2021年
(令和3年)
東幕下52枚目
6–1[9] 
東幕下23枚目
3–4 
東幕下30枚目
3–4 
東幕下40枚目
1–5–1 
東三段目筆頭
5–2 
西幕下35枚目
3–4 
2022年
(令和4年)
東幕下43枚目
4–3 
東幕下32枚目
4–3 
西幕下23枚目
3–4 
西幕下29枚目
2–5 
西幕下47枚目
5–2 
西幕下30枚目
4–3 
2023年
(令和5年)
x x x x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

  • 二本栁 亘(にほんやなぎ わたる)2019年11月場所 -

関連項目

脚注

  1. ^ a b c d 「九州場所全新弟子名鑑」『相撲』2019年12月号、ベースボール・マガジン社、94頁。 
  2. ^ a b c 二本柳 序ノ口デビュー場所で優勝 ケガ乗り越え」『日刊スポーツ』、2020年1月24日。2021年5月5日閲覧。
  3. ^ a b c 「十両以下各段優勝力士喜び詳報」『相撲』2020年2月号、ベースボール・マガジン社、69頁。 
  4. ^ 遅れてきた大物・二本柳が序ノ口優勝」『スポーツ報知』、2020年1月24日。2021年5月5日閲覧。
  5. ^ 阿武松部屋、元幕内大道が継承 元関脇益荒雄が退職」『日本経済新聞』、2019年9月27日。2021年5月5日閲覧。
  6. ^ 「相撲部屋聞き書き帖」『相撲』2020年12月号、ベースボール・マガジン社、87頁。 
  7. ^ 貴ノ岩のおい北天海が三段目全勝V「意識していた」」『日刊スポーツ』、2020年9月25日。2021年5月5日閲覧。
  8. ^ 25年ぶり珍事 幕下で9人による優勝決定戦 魁が制す」『デイリースポーツ』、2021年1月24日。2021年5月5日閲覧。
  9. ^ 幕下優勝決定戦進出

外部リンク