ヴィクトル・ススリン

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ヴィクトル・エフセイェヴィチ・ススリン
ヴィクトル・ススリン(1989年撮影)
基本情報
生誕 (1942-06-13) 1942年6月13日
出身地 ロシアの旗 ロシア ウラル地方ミアスドイツの旗 ドイツ
死没 (2012-07-10) 2012年7月10日(70歳没)
学歴 ハリコフ音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 作曲家

ヴィークトル・イェフセーイェヴィチ・ススリーンロシア語: Виктор Евсеевич Суслин / Viktor Yevseyevich Suslin, 1942年6月13日 ウラル地方ミアス2012年7月10日 ハンブルク)はドイツ在住のロシア人作曲家1981年の段階でソビエト連邦から西ドイツに移住した。

略歴[編集]

1946年に4歳でピアノの学習を始め、最初の作曲を試みる。1950年から1962年までハリコフ音楽高等学校に通い、1961年から1966年までハリコフ音楽院で作曲をディミトリー・クレバノフに、ピアノをヴィクトル・トピリンに師事。1962年から1966年までモスクワ国立グネーシン音楽学校において作曲をニコライ・ペイコに、ピアノをアナトリー・ヴェデルニコフに師事。

1966年から1980年までモスクワの国営楽譜出版社「ムズィカ」に編集者として勤務。1967年ソ連作曲家同盟の会員となる。1969年に《ピアノ・ソナタ》によって新人作曲家コンクールに入選し、1971年には初めて国外で(ルーアン音楽祭で)自作が上演された。1972年から1975年までモスクワ音楽院管弦楽法を指導する。1975年にはヴャチェスラフ・アルチョーモフソフィヤ・グバイドゥーリナと、即興演奏グループ「アストレヤАстрея)」を結成した。

1979年11月に数作がパリケルンヴェネツィアで上演された後、ソ連作曲家同盟第6回会議において「フレンニコフの7名」として公然と指弾された。1981年西ドイツ亡命し、1984年からハンブルクハンス・シコルスキ楽譜出版社に編集者として勤めた。

主要作品一覧[編集]

管弦楽曲[編集]

  • 交響詩 (1966年)
  • ピアノ協奏曲 (1966年)
  • ヴァイオリン協奏曲 (1969年)
  • 小交響曲(Sinfonia piccolo) (1970年)
  • 御達者で(Leb' wohl) (1982年)
  • チェロ協奏曲 (1996年)

室内楽曲[編集]

  • ヴァイオリン・ソナタ (1962年)
  • 弦楽四重奏曲 (1963年)
  • フルート、ギター、チェロのための《トリオ・ソナタ》 (1971年)
  • 4つのヴィオラのための《(イタリア語: Gioco Appassionato)》 (1974年)
  • ヴァイオリン、チェンバロ、コントラバスのための《夜更けの音楽(ドイツ語: Mitternachtsmusik)》 (1977年)
  • 打楽器アンサンブルのための《テラリウムラテン語: Terrarium)》 (1978年)
  • 無伴奏チェロ・ソナタ《気が触れた唄(フランス語: Chanson contre raison)》 (1984年)
  • ヴィオラとチェンバロのための《気紛れなソナタ(イタリア語: Sonata Capricciosa)》 (1986年)
  • ヴィオラ、チェロ、コントラバスのための《遠くへ越えて(Crossing Beyond)》 (1990年)
  • バスフルート、ギター、チェロ、打楽器のための《けがれなき悲しみ(フランス語: Le deuil blanc)》 (1994年)
  • 古楽器アンサンブルのための《(Hommage à "Hortus" by a Musicus)》 (1996年)
  • コントラバスのための《夜明けの音楽(ドイツ語: Morgendämmerungsmusik)》 (1997年)
  • 2つのチェロのための《マドリガル(Madrigal)》 (1998年)
  • チェロとピアノのための《ロ音(ドイツ語: Ton H)》 (2001年)
  • コントラバスとオルガンのための《ラーガRaga)》 (2006年)

ピアノ曲[編集]

  • 子どものための音楽 (1961年)
  • 5つのピアノ曲 (1965年)
  • ヴァイオリン・ソナタ (1968年)
  • 2台ピアノのための《辛抱(Patience)》(1974年)
  • 2つの小品 (1996年)

オルガン曲[編集]

  • オルガン・ソナタ第1番《だんだんと(イタリア語: Poco a poco II)》 (1978年)
  • オルガン・ソナタ第2番《我が終わりにて我が始まりが(In My End is My Beginning)》 (1983年)
  • 嘆き(Lamento) (1989年)

声楽曲[編集]

参考文献[編集]

  • Kholopova, Valentina: Viktor Suslin, The Revelation... Article, in: Music From the Former USSR. Issue 2. Moscow: Composer, 1996, pp. 255–303 (in Russian); also in «Ex oriente...I» Ten Composers from the former USSR. Viktor Suslin, Dmitri Smirno, Arvo Pärt, Yury Kasparov, Galina Ustvolskaya, Nikolai Sidelnikov, Elena Firsova, Vladimir Martynov, Andrei Eshpai, Boris Chaikovsky. Edited by Valeria Tsenova (studia slavica musicologica, Bd. 25), Verlag Ernst Kuhn – Berlin. ISBN 3-928864-84-X pp. 207–266 (in English)

外部リンク[編集]

脚注[編集]