ルームシェア

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ルームシェア(roomshare)とは、すまいの居住形態の一つ。ひとつの住居を親族関係や恋愛関係にない他人同士が、シェアして(つまり共同で借りたり、共有して)居住することを指す。

概説

語義

イギリスでは形態によって以下のように使い分けがなされる。

  • roomshare:1つの部屋を複数の居住者が利用する形態
  • flatshare:1つの集合住宅を複数の居住者が利用する形態
  • houseshare:1つの戸建住宅を複数の居住者が利用する形態

総称の場合は単に“share”と呼ばれる。

アメリカにおいてroomshareは、文脈によりどの形態にも当てはまる。 シェアする相手をroom mateなどと言う。

フランスではColocation(コロカシオン、共同賃貸の意)と言う。

中国では「蟻族」と呼ばれる高学歴層の余剰問題の文脈で語られている。

日本におけるルームシェア

日本語では形態を問わず「ルームシェア」[1]と呼ぶのが一般的である。また同居人の事を通常ルームメイトと呼ぶ。

主に、賃貸住宅(賃貸マンションの一室や戸建て住宅)を確保し、各部屋を各居住者のプライベートルーム(寝室など)とし、台所茶の間は共有スペースとして利用する形態が典型的である。

目的として

  • 家賃光熱費などの住居費の節約のため
  • 安全上の利点(同居人がいると安心、など)のため
  • 異文化交流、語学学習のため

が挙げられる。

日本では住宅の賃貸契約において居住者を限定することがほとんどで、たとえ出産などによるものであっても無届けで居住者が増えた場合は賃貸契約違反とされることがある。また賃貸物件の所有者(貸主、大家)が、親族ではない他人同士の共同入居(同棲を含む)を好まないことが多いため、日本国外に比べルームシェアはそれほど盛んではない。

入居時に代表責任者を決めること、特定の者だけを居住させること、居住者全員にそれぞれ連帯保証人を付けることなどを条件に入居が可能となる場合が多いが、いずれにせよ貸主次第である。共有スペースとされがちなLDKなどが広く取られている物件は適さないため、築年数が経ったものに多い個室重視の間取りの物件が多くルームシェアに利用される傾向がある。また、都市再生機構(UR賃貸住宅)でもハウスシェアリング制度を導入している。

ルームシェアを扱った作品

脚注

  1. ^ 戸建ての場合は「ハウスシェア」と呼ぶ場合もある。

関連項目