ルージュラ

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ルージュラ
全国
ストライク - ルージュラ(#124) - エレブー
ジョウト
ムチュール - ルージュラ(#155) - エレキッド
基礎データ
英語名 Jynx
進化体系 たねポケモン
進化前 ムチュール
進化後 なし
世代 第1世代
ポケモン学
分類 ひとがたポケモン
タイプ こおり / エスパー
高さ 1.4m
重さ 40.6kg
特性 どんかん/よちむ
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ルージュラは、ポケットモンスターシリーズに登場する1025種のポケモン(架空の生物)のうちの一種である。

特徴

黄色の長い髪、大きな唇と真ん丸い目のユニークな顔をした、赤いドレスを着たような体のポケモン。スカートの中は空洞になっており、下半身らしき部分は存在しない(アニメでは足が見えているが)。

腰を左右に振りながら歩く。人の言葉のような鳴き声を発するため、この鳴き声について研究する者もいる。また、現在確認されているポケモンの中で最も鳴き声が長い。

2000年に米国の評論家キャロル・ボストン・ウェザーフォードが、ルージュラの初期のデザイン(黒い肌・分厚い唇)が人種差別的であるとして批判。これを受けて、『ファイアレッド・リーフグリーン』以降ルージュラの体色は紫色になった(製作サイドに人種差別的な意図は存在しなかったとされる。en:Pokémon episodes removed from rotation参照)。

ゲームでのルージュラ

外見から分かる様に、性別を特定するキャラクターのため、♀しか存在しない。初代では『』のみ野生で登場(ふたご島にLv.37と39の個体が出現)し、一見してみれば、エレブー(『赤』のみ)・ブーバー(『緑』のみ)のような存在とも取れた。『赤・緑』(および『ファイアレッド・リーフグリーン』)ではハナダシティにいる人物との通信交換で入手(ニックネームは『赤・緑』が「まさこ」、『ファイアレッド・リーフグリーン』が「コリンダ」)するようになっていた。『ピカチュウ』では入手できなかった。

金・銀』では大半のこおりタイプのポケモンが「とくしゅ」の仕様変更によってどちらかの能力が低下したが、ルージュラだけは『赤・緑』での「とくしゅ」はそのまま「とくぼう」に引き継がれ、「とくこう」は更に上昇している。「ぼうぎょ」はかなり低い。こおりのぬけみちに出現するが、昼に多く出現する。

タイプ、容姿から見て分かるように、エスパー、こおりタイプのわざ、「はたく」、「あくまのキッス」などを使えるが、「したでなめる」も覚える。初期は「れいとうパンチ」を覚える数少ないポケモンでもあった。「とくぼう」も高いわけではないため、あく・ほのお・いわタイプのわざを受けると一撃で倒れてしまうことも多い。『ダイヤモンド・パール』以降では「れいとうパンチ」が物理技に分類されたため、弱くなってしまった。また、『ブラック・ホワイト』ではハートスタンプを覚える数少ないポケモンだが、物理技のため、コロモリココロモリ同様あまり威力は出ない。

外伝作品でのルージュラ

ポケモンスタジアム』ではルージュラが倒れると突然体を揺らし、そのあとに消滅し、バナナのような髪だけが残る、という演出がなされている。

アニメでのルージュラ

無印の番外編・「ルージュラのクリスマス」で初登場。壊れた人形を持ち去られた事に恨みを持つムサシが復讐を企みプレゼントを独り占めしようとするが、ルージュラ達の「サイコウェーブ」によって撃退。声優田中真弓

「ルージュラのクリスマス」は本来第39話として、1997年12月23日に放送する予定であったが、前週にポケモンショックが発生したため放送延期となった。翌1998年4月に放送は再開されたが、再開1回目は「ピカチュウのもり」が放送された。その後も設定やスケジュールの都合から本編としては放送されず、番外編という形で後に放送されている。

オレンジ諸島編「してんのうカンナ!こおりのたたかい!!」ではカンナのポケモンとして登場、ロケット団を「れいとうパンチ」で凍らせた後、「ふぶき」で彼等を撃退している。

先述の人種差別問題により、海外では「ルージュラのクリスマス」など一部のエピソードは欠番となっている。

ポケモンカードでのルージュラ

初出はポケットモンスターカードゲーム第1弾。レアリティは◆でHPは70と当時のたねポケモンにしては高い。

コイントスによってダメージが変動する「おうふくビンタ」と既に相手が受けているダメージを加算する「ヨガのポーズ」の2つのわざを使う。

その後は拡張シートで登場。超タイプのポケモンにもかかわらず、水エネルギーを使ってわざを発動させるため、水タイプのデッキに組み込まれることが多かった。

ポケモンカードゲーム公式ホームページ上で行われたポケモンカード第17回スペシャルランキングで、「封印! サーナイトex」に収録されたルージュラδ種が、「今回の少数派」として紹介された。

漫画でのルージュラ

ポケットモンスターSPECIAL』では、四天王・カンナの手持ちポケモンとして登場。れいとうビームで相手の氷人形を作り出し、カンナが持っている口紅でその人形に印をつけると、相手のその部分が凍り付くという特殊能力を持っている。

『ポケットモンスター 4コマ漫画劇場』で魔神ぐり子がネタとして起用して以降はブサイクキャラが定着し、様々な漫画家の作品でネタにされた。しかもこのルージュラの大半は自分のことを美しいと思いこんでいる点が共通している。

関連項目