ミランダ (衛星)

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ミランダ
Miranda
仮符号・別名 Uranus V
発見
発見年 1948年
発見者 ジェラルド・カイパー
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 129,872 km
離心率 (e) 約 0.0013
公転周期 (P) 1.413479 日
軌道傾斜角 (i) 4.34°
天王星の衛星
物理的性質
直径 480×468.4×465.8 km
半径 235.8 km
表面積 700,000 km2
体積 54,835,000 km3
質量 6.59×1019 kg
平均密度 1.20 g/cm3
表面重力 0.079 m/s2
脱出速度 0.19 km/s
自転周期 1.413479 日(同期回転)
アルベド(反射能) 0.34
赤道傾斜角 0
表面温度 86 K
大気圧 0 kPa
Template (ノート 解説) ■Project

ミランダ英語:Miranda、確定番号:Uranus V)は、天王星の第5衛星。天王星の5大衛星(ミランダ、アリエルウンブリエルチタニアオベロン)のうち、最も内側を回る最小の衛星である。

ミランダという名前は、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「テンペスト」に登場するプロスペローの娘にちなんで付けられた。

ミランダは表面がほとんど氷に覆われている。ミランダの内部はメチル基を含む有機化合物珪酸塩岩によって構成されており、密度は低い。ミランダの表面には、深さ20km以上に及ぶ巨大な渓谷が縦横無尽に走っており、つぎはぎのように見える地域では過去に破壊的な地殻変動があったことを示している(過去に何度もバラバラになって、再び寄せ集まったとされる)。このような地殻変動の原因は、天王星の潮汐力による作用が大きいと考えられているが、巨大な質量を持つ天体の接近によって破壊された痕跡も見つかっている。

参考文献

  • 「太陽系はここまでわかった」リチャード・コーフィールド著、水谷淳訳、文藝春秋、2008年

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