ブレイジングスター
ジャンル | シューティングゲーム |
---|---|
対応機種 |
アーケードゲーム[AC] NEOGEO[NG] Wiiバーチャルコンソール[VC] |
開発元 | 夢工房 |
発売元 | SNK |
人数 | 1〜2人 |
メディア |
[AC] Multi Video System [NG] ロムカセット |
発売日 |
[AC] 1998年1月19日 [NG] 1998年2月26日 [VC] 2012年8月21日 |
『ブレイジングスター』(BLAZING STAR)は、夢工房が開発、SNKが1998年に発売したアーケードゲームで、ジャンルは横スクロールのシューティングゲーム。同年の2月26日にネオジオ用ソフトとして発売された。
概要
暴走した兵器によって、人間たちが兵器の部品にされて争い続けているという設定の世界を舞台にしたシューティングゲーム。
夢工房が「エイコム」として活動していたときに制作された『パルスター』の設定や一部のシステムを受け継いでいるが、基本的に全く別のゲームである。隠し機体としてパルスターで登場した機体が登場し、タイムリリースにより使えるようになる。パルスターと比べると全体的に明るい雰囲気に仕上がっている。パルスターは地形や敵の配置を覚えていてもクリアしづらい難易度であったため、本作ではその反省が見られる。
自機となる機体にはそれぞれパイロットのキャラクターが設定されており、オープニングムービーや機体選択時にその姿を確認することができる。各キャラクターには詳細なバックストーリーが設定されているが、ゲーム本編ではストーリーの内容は語られない。
ゲームストーリー
この節の加筆が望まれています。 |
システム
8方向レバーと2ボタン(Aボタン:ショット、Bボタン:ブレイク)で自機をコントロールし、全7ステージを攻略する。1周で終了。前作パルスターとは異なり、ミスしてもその場で再スタートとなる。
攻撃方法
自機はゲーム開始時に6種類から選択する。それぞれの機体は、以下4種類の攻撃方法をもっている。
- ノーマルショット
- Aボタンを押すとノーマルショットを撃つ。
- ラピッドショット
- Aボタンをある程度以上の速さで連打し続けると、ノーマルショットがラピッドショットに変化する。ノーマルショットの強化版にあたる。機体により、ラピッドショットに変化するまでに要する連打速度が異なる。
- チャージショット
- Aボタンをしばらく押し続けると画面下のゲージが溜まってゆき、一定量以上の状態で放すとチャージショットを撃つ。チャージショットの威力は溜めたゲージ量に比例する。また、ゲージの最大値はパワーアップによって伸びる。
- チャージショットは敵機に当たっても消えないため、複数の敵機を1発のチャージショットで破壊することが出来る。この時、2機目以降の得点に倍率が掛かる。倍率は1発でより多くの敵機を破壊するほど高くなる(最高128倍)。
- チャージショットブレイク
- チャージショット中にBボタンを押すと、チャージショットが変化する。本作で追加された機能。
- チャージショットブレイクで敵機を破壊した場合にも、得点に一定の倍率が掛かる。チャージショットの最高倍率よりは低いが、複数の敵を巻き込まなくてもよい。
- ブレイク後はしばらくの間チャージショットが撃てなくなる。これを「硬直」と呼び、その時間は機体によって決まっている。この状態はボーナスジュエルやパワーアップアイテムを獲得するとただちに解除される。
アイテム
- パワーアップアイテム
- 特定の敵機を破壊すると出現する。
- 獲得すると自機のノーマルショットとラピッドショットが強化され、チャージショットのゲージが伸びる。いずれもパワーアップアイテムを3個獲得した時点で最強となる。
- ボーナスジュエル
- 敵機を8機破壊するごとに出現する。
- ゲーム開始時は300点しか得られないが、連続で8個獲得するごとに得点1段階増えてゆく(最高81560点)。逆に1個画面外に逃してしまうと、得点が1段階下がる。ボーナスジュエルの最高得点が81560点と中途半端なのは、夢工房の前身となったエイコムとの語呂合わせ(通称エイコム点)になっているため。
- デコイ
- ステルス
- 2人同時プレイ時に、ボーナスジュエルの代わりに出現することがある。
- デコイを獲得すると、一定時間全ての敵機がそのプレイヤーを狙うようになる。また、自機の移動速度が上昇し、得点が加算される。
- ステルスを獲得すると、一定時間敵機がそのプレイヤーを狙わなくなる。
- いずれも他のプレイヤーに接触する事で、その効果をうつすことが出来る。またデコイ・ステルスは共にボーナスジュエルとしても扱われる。
- ラッキーアイテム
- 緑色の敵編隊を全滅すると出現する。
- ステージ中に登場する5個のラッキーアイテムを全て揃えると、ステージ終了時にボーナス得点を得られる。
- レートアップ天使
- ボーナスジュエルを2個獲得した後、敵機を破壊すると出現する。ただし、画面上に1個しか出現しない。
- 獲得すると、一定時間ノーマルショットかラピッドショットで敵機を破壊した場合の得点に倍率が掛かる。
- 倍率は最初は2倍だが、レートアップ天使を逃すたびに上昇してゆく(最高128倍)。獲得後は2倍に戻る。
- スペシャル天使『夢ちゃん』
- レートアップ天使の効果時間中にノーマルショットやラピッドショットを全く撃たないと、次に出現するレートアップ天使がスペシャル天使に変化する(Aボタンを離してチャージショット撃ったり、Bボタンを押してブレイクさせたりするのは問題ない)。
- 獲得すると、一定時間の間全ての敵機からパワーアップアイテムが出現するようになる。
登場機体
前述の通り自機は隠し機体を含めて6種類が存在し、それぞれにパイロットとなるプレイヤーキャラクターが設定されている。各機体は個性が強く、移動スピードやショットの性能などが大きく異なる。
- ヘルハウンド
- パイロットは「キャスター・マイルド(自称:キャスター・ブラッドウッド)」。
- ノーマル・ラピッドショット
- 角度の狭い4方向弾と高速ホーミングミサイル。
- チャージショット
- 貫通弾を連射する。
- チャージショットブレイク
- 貫通弾の代わりに多方向に威力の低い弾をばら撒く。倍率は16倍。
- ウインディナ
- パイロットは「周 麗花(チャオ リーファ)」。
- ノーマル・ラピッドショット
- 高速で威力の高い3方向弾。ラピッドショットは5方向。全機体中で一番出しやすい。
- チャージショット
- 蛇行する3方向弾。敵や障害物に当たるとその場に爆風を残す
- チャージショットブレイク
- チャージショットが複数の誘導弾に分裂する。倍率は8倍。硬直が全機体中で最も短い。
- アリュステイルム
- パイロットは「ジャン・ビスマルク」。
- ノーマル・ラピッドショット
- 前方集中弾。ラピッドショットは貫通力があるが、威力が低い。
- チャージショット
- 自機の前方に剣を出し続ける。多くの敵を巻き込みやすいが、倍率自体は上がりにくい。
- チャージショットブレイク
- 自機の周囲を包むバリア。大半の敵弾を消せるが、その他の攻撃はできない。倍率は2倍。
- ペプロス
- パイロットは「創世御名 麻雪(きずよみな あさゆき)」。
- この機体は最初からフルパワーアップ状態として扱われる。
- その為かスピードは全機体中最速に設定されており、特定のステージのボス戦で唯一、永久パターンが発生してしまう。そのためゲーメストやアルカディア等のスコア集計においては、この機体の集計は早々に打ち切られてしまっていた。
- ノーマル・ラピッドショット
- 角度の非常に狭い3方向弾。ノーマルの威力はかなり低い。ラピッドも見た目はノーマルと大して変わらないが威力は非常に高い。ただし、全機体中で最も出しにくい。
- チャージショット
- 貫通弾を連射する。
- チャージショットブレイク
- 貫通弾の代わりに多方向に威力の低い弾をばら撒く。倍率は16倍。
- DINO135
- パイロットは「山崎 直美(やまざき なおみ)」。
- 隠し機体。前作「パルスター」では設定のみ存在した。この機体はパワーアップすることで上下にオプション兵器「イオ」を装備する。
- ノーマル・ラピッドショット
- 前方集中弾と、イオからはレバーと逆方向へのショット。ラピッドショットは多方向弾となる他、イオの角度が固定される。
- チャージショット
- 前方への貫通弾と、蛇行する6方向弾。倍率は貫通弾のみに掛かる。
- チャージショットブレイク
- チャージショット時の6方向弾が小さな貫通弾となる。タイミング次第で一点集中にも拡散にも使える。倍率は24倍。
- DINO246
- パイロットは「山崎 薫(やまざき かおる)」。
- 隠し機体。前作「パルスター」の自機。この機体はパワーアップすることで上下にオプション兵器「イオ」を、前方に防御ユニット「ボイジャー」を装備する。ボイジャーは敵弾を防ぐ効果がある他、直接ぶつけて敵機を破壊すると倍率が掛かる(4倍)。イオも同様だが倍率は掛からない。
- ノーマル・ラピッドショット
- 前方集中弾+威力が高い低速ホーミングミサイル(2倍の倍率がかかる)と、イオからはレバーと逆方向へのショット。ラピッドショット時はイオの角度が固定される。
- チャージショット
- 前方への貫通弾。
- チャージショットブレイク
- 貫通弾が爆発し、その瞬間の敵弾を消し、ダメージ判定がある爆風を残す。倍率は4倍。硬直が全機体中で最も長い。
関連商品
- サウンドトラック
- 1998年3月18日、ポニーキャニオンよりサイトロン1500シリーズの一つとして発売された。ゲーム中のBGMおよび効果音のほか、未使用曲2曲を収録。ブックレットにはサウンド担当者2名(前作のサウンド担当、藤田晴美を含む)のコメントとステージ1前半部のBGMの楽譜が掲載されている。初回特典はピクチャレーベルCD。
関連項目
- パルスター
- ネオジオフリーク、ゲーメスト - 攻略記事が掲載されたゲーム雑誌。ネオジオフリークには設定資料や開発者のインタビューのほか、お蔵入りとなったキャラクター別のストーリーデモおよびエンディングも掲載された。
- 藤田靖明