タイムリリース

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タイムリリース (time release) とはコンピュータゲーム(主にゲームセンター用のアーケードゲーム)において、時間の経過に応じて新たな要素が解禁されることである。

概要[編集]

タイムリリースが初めて導入されたのはナムコの対戦格闘ゲームの鉄拳2においてである。基板内のメモリに累計稼働時間が記録され、それに応じて隠されたキャラクターが徐々に解禁される仕様になっていた。このようなタイムリリースによって解禁されるキャラクターを「タイムリリースキャラ」と呼ぶ。

隠れキャラクターや隠しモードはそれまでのゲームにも導入されていたが、解禁するための条件は特殊なコマンドを入力する必要があった。このような隠し要素は発見されるたびにゲーマーの間で話題となり、人気が衰えたゲームでも人気が再燃し商品寿命を伸ばす役に立った。しかし、コマンドの情報を知っているものとそうでないもので露骨に格差が生まれたり、コマンドに失敗して意図しないキャラクタを選択させられることもあった。

タイムリリースは要素が解禁された台であれば等しく隠れキャラクターを使うことができるというメリットがある。ただし、中にはタイムリリース解禁後にさらにプレイヤー側でコマンド入力が必要な場合もある。

また、稼働時間が規定に満たない基板であっても、「オペレーターコマンド」と呼ばれる、特殊なコマンドで解禁することもできる。ただし、オペレーターコマンドはテスト画面で入力する必要があるため、プレイヤー側で解禁することはできず、オペレーター(ゲームセンターの店員)の協力が必要となる。

近年ではオンラインに対応したアーケードゲームにおいて、ソフトウェアのアップデートの際に解禁されるケースも増えた。

なお、家庭用ゲームの場合はこのようなタイムリリースキャラクターは最初から解禁されているか、ゲームクリア回数などアーケード版とは別の条件で解禁されることが多い。

なお、タイムリリースは特許公開2001-009162(ゲームシステム及び情報記憶媒体)で特許が出願されている(ただし、審査請求はなされていないため、特許とはなっていない)。→特許電子図書館サービス一覧

タイムリリースが導入されたゲームの例[編集]

アーケードゲーム[編集]

  • 鉄拳シリーズ(2以降、5DR・6除く)(ナムコ) - 隠しキャラクターの解禁。初登場の2では「キャラクターの使用率が高いキャラの中ボス」が順々に解禁される仕組みだった。以後このシステムは鉄拳シリーズの代名詞となり、特許申請もされた。
  • 私立ジャスティス学園カプコン) - 隠れキャラクターの解禁、チーム制限の解除
  • ストリートファイターZERO3(カプコン) - 隠しキャラクター、隠しモードが使用可能に(正確には一定以上の稼働時間が経過した状態の基板でロケーション向けに配布されたコマンドを入力する形)
  • 機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ(カプコン/バンプレスト) - 連邦vs.ジオンの機体が使用可能に。ただしプレイ時間による解禁のみで、最終段階(鹵獲ユニット解放)はパスワード入力のみ。プレイ時間での解禁が追いつかないロケーション向けにパスワードによる救済処置も行われた。以後のシリーズでは解禁はパスワードによるもののみとなっている。
  • ソウルシリーズ(ナムコ) - 隠しキャラクター、追加モードが解禁。IIの追加モードについては稼働前に異例の事前告知がされていた。
  • ライデンファイターズ2セイブ開発) - 隠し機体「ライデンmk-β」「ブルージャベリン」「ミクラス」「スレイブ」「フェアリー」「ダークソード」が使用可能になる。
  • ブレイジングスター(夢工房/SNK) - 前作に当たるパルスター自機が追加で使用可能になる。
  • DanceDanceRevolution X2コナミ) -隠し楽曲が、その曲名にちなんだ曜日や時間限定で解禁される(例:『FIRE FIRE』→毎週火曜日、『888』→午前8時、若しくは午後8時から59分間)。

家庭用ゲーム[編集]

  • ストリートファイターZERO3(カプコン) - 特定の条件で解禁されるが、プレイ時間によっても解禁される。
  • GUILTY GEAR XX(サミー) - 特定の条件で解禁されるが、プレイ時間によっても解禁される。