ブリックスアンドモルタル
| ブリックスアンドモルタル | ||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 欧字表記 | Bricks and Mortar[1] | |||||||||||||||||
| 品種 | サラブレッド | |||||||||||||||||
| 性別 | 牡 | |||||||||||||||||
| 毛色 | 黒鹿毛 | |||||||||||||||||
| 生誕 | 2014年3月2日（10歳） | |||||||||||||||||
| 父 | Giant's Causeway | |||||||||||||||||
| 母 | Beyond the Waves | |||||||||||||||||
| 母の父 | Ocean Crest | |||||||||||||||||
| 生国 |
 アメリカ合衆国 | |||||||||||||||||
| 生産者 | George Strawbridge Jr.[2] | |||||||||||||||||
| 馬主 | Klaravich Stables, Inc. and Lawrence, William H. [2] | |||||||||||||||||
| 調教師 |
チャド・ブラウン（ アメリカ合衆国） | |||||||||||||||||
| 競走成績 | ||||||||||||||||||
| タイトル | 2019年全米年度代表馬、2019年全米最優秀芝牡馬 | |||||||||||||||||
| 生涯成績 | 13戦11勝 | |||||||||||||||||
| 獲得賞金 | $7,085,650 | |||||||||||||||||
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ブリックスアンドモルタル（英：Bricks and Mortar[1]）は、アメリカ合衆国の競走馬。主な勝ち鞍は2019年のペガサスワールドカップターフ(GI)、ターフクラシックステークス(GI)、マンハッタンステークス(GI)、アーリントンミリオンステークス(GI)、ブリーダーズカップ・ターフ(GI)。2019年エクリプス賞・年度代表馬、最優秀芝牡馬[3]。
戦績
2015年9月のキーンランド1歳馬セールにて20万ドルで落札され、馬主エージェントの推薦でチャド・ブラウン厩舎に入厩。2017年1月にデビューすると、無傷の4連勝でアメリカ競馬名誉の殿堂博物館ステークスを制して重賞初制覇を飾る[2]。しかし、同年後半には跛行の症状が深刻化し、陣営は成功率50%とされた手術を決断した。名獣医ラリー・ブランリッジ(Larry Bramlage)が執刀を担当し、手術は見事に成功。しかしながら、レースに復帰するまでには1年の休養を強いられた[4]。
2018年12月に一般競走で復帰すると、復帰2戦目は2019年1月に新設されたペガサスワールドカップターフに出走し、G1初制覇を果たす。さらにターフクラシックステークス、マンハッタンステークスも制して北米の古馬芝戦線のトップホースとなる。同年8月7日、社台グループ代表の吉田照哉が種牡馬としての所有権を購入したことが発表され、年内はアメリカで競走生活を続け、翌年から日本で種牡馬入りすることが決まった[4]。日本導入決定後初のレースとなるアーリントンミリオンステークスも余力十分に快勝し、6連勝でG1・4勝目を挙げた[5]。引退レースとなる11月2日のブリーダーズカップ・ターフでも中団外から前を行くユナイテッドをアタマ差差し切って7連勝、G1・5勝目とし、有終の美を飾った[6]。
2020年1月23日に発表されたエクリプス賞では2019年の年度代表馬および最優秀芝牡馬に選出された[7]。
競走成績
以下の内容は、Racing Post[1]およびEquibase[2]の情報に基づく。
| 出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着（2着）馬 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017年2月18日 | ガルフストリームパーク | 未勝利 | 芝8.5f | 1着 | J.ロサリオ | 1馬身3/4 | （Brooklyn Bobby） | |
| 2017年6月9日 | ベルモントパーク | アローワンス・オプショナルクレーミング | 芝8f | 1着 | J.ロサリオ | 3/4馬身 | （Snap Decision） | |
| 2017年7月4日 | ベルモントパーク | マニラステークス | 芝10.5f | 1着 | J.ロサリオ | クビ | （Big Handsome） | |
| 2017年8月4日 | サラトガ | アメリカ競馬名誉の殿堂博物館ステークス | G2 | 芝8.5f | 1着 | J.ロサリオ | 3/4馬身 | （Yoshida） |
| 2017年9月2日 | サラトガ | サラナクステークス | G3 | 芝9f | 3着 | J.ロサリオ | 3/4馬身 | Voodoo Song |
| 2017年10月7日 | ベルモントパーク | ヒルプリンスステークス | G3 | 芝9f | 3着 | J.ロサリオ | 3/4馬身 | Yoshida |
| 2018年12月22日 | ガルフストリームパーク | アローワンス・オプショナルクレーミング | 芝8f | 1着 | I.オルティスJr. | 1/2馬身 | （Mr Cub） | |
| 2019年1月26日 | ガルフストリームパーク | ペガサスワールドカップターフ | G1 | 芝9.5f | 1着 | I.オルティスJr. | 2馬身1/2 | （Magic Wand） |
| 2019年3月23日 | フェアグラウンズ | ムニスメモリアルハンデキャップ | G2 | 芝9f | 1着 | I.オルティスJr. | ハナ | （Markitoff） |
| 2019年5月4日 | チャーチルダウンズ | ターフクラシックステークス | G1 | 芝9f | 1着 | I.オルティスJr. | 1/2馬身 | （Qurbaan） |
| 2019年6月8日 | ベルモントパーク | マンハッタンステークス | G1 | 芝10f | 1着 | I.オルティスJr. | 1馬身1/2 | （Robert Bruce） |
| 2019年8月10日 | アーリントンパーク | アーリントンミリオンステークス | G1 | 芝10f | 1着 | I.オルティスJr. | 3/4馬身 | （Magic Wand） |
| 2019年11月2日 | サンタアニタ | ブリーダーズカップ・ターフ | G1 | 芝12f | 1着 | I.オルティスJr. | アタマ | （United） |
種牡馬時代
現役引退後の2019年12月23日、社台スタリオンステーションに到着。2020年より供用開始し、初年度の種付け料は600万円に設定された[8]。
2020年2月5日に社台スタリオンステーションで行われた「2020社台スタリオンステーション スタリオンパレード」で初お披露目された[9]。展示に際してチャド・ブラウンから「ブリックスアンドモルタルは類いまれなる才能に恵まれた競走馬でした。すばらしく品があり、信じられないほどの度胸と加速力がありました。まさに一生に1度しか出会えない馬でした」というメッセージが送られた[10]。
血統表
| ブリックスアンドモルタルの血統 | （血統表の出典）[§ 1] | |||
| 父系 | ストームキャット系 |
[§ 2] | ||
父 Giant's Causeway 1997 栗毛 |
父の父 Storm Cat1983 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer | |
| South Ocean | ||||
| Terlingua | Secretariat | |||
| Crimson Saint | ||||
父の母 Mariah's Storm1991 鹿毛 |
Rahy | Blushing Groom | ||
| Glorious Song | ||||
| *イメンス | Roberto | |||
| Imsodear | ||||
母 Beyond the Waves 1997 黒鹿毛 |
Ocean Crest 1991 黒鹿毛 |
Storm Bird | Northern Dancer | |
| South Ocean | ||||
| S.S.Aroma | Seattle Slew | |||
| Rare Bouquet | ||||
母の母 Excedent1985 鹿毛 |
Exceller | Vaguely Noble | ||
| Too Bald | ||||
| Broadway Lullaby | Stage Door Johnny | |||
| *リットルブレツシング | ||||
| 母系(F-No.) | 21号族(FN:21-a) | [§ 3] | ||
| 5代内の近親交配 | Storm Bird3×3＝25.00%、Prince John5×5＝6.25% | [§ 4] | ||
| 出典 |
| |||
母 Beyond the Waves はアメリカ産馬だが初めはフランスで走って後にアメリカに移籍。重賞で4度の2着がある善戦馬だった。ブリックスアンドモルタル以外に米G3グレンスフォールスステークス勝ち馬の Emerald Beech （父Maria's Mon）を出した。牝系を遡ると母の半妹の仔にエインシェントタイトルブリーダーズカップハンデキャップ勝ち馬の Bordonaro 。4代母リツトルブレツシングの子孫に Pioneerof the Nileがいる。
出典
- ^ a b c Bricks And Mortar | Race Record & Form Racing Post 2019年8月8日閲覧
- ^ a b c d Horse Profile for Bricks and Mortar. Equibase. 2019年8月8日閲覧
- ^ “【海外競馬】ブリックスアンドモルタルが米年度代表馬、木村和士騎手が最優秀見習騎手/エクリプス賞 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年1月29日閲覧。
- ^ a b Eric Mitchell (2019年8月7日). “Shadai Buys Breeding Rights to Bricks and Mortar”. Bloodrhose. 2019年8月8日閲覧。
- ^ “米G1アーリントンミリオン、ブリックスアンドモルタルの快進撃続く”. JRA-VAN ver. World (2019年8月11日). 2019年8月18日閲覧。
- ^ “Bricks and Mortar wins $4 million Breeders’ Cup Turf”. Herald Publicist (2019年11月3日). 2019年11月3日閲覧。
- ^ “【海外競馬】ブリックスアンドモルタルが米年度代表馬、木村和士騎手が最優秀見習騎手/エクリプス賞 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年1月29日閲覧。
- ^ “ブリックスアンドモルタルなどがお披露目 社台スタリオンパレード2020”. 2020年11月4日閲覧。
- ^ “2019年米国年度代表馬／ブリックスアンドモルタル”. 2020年11月4日閲覧。
外部リンク
- 競走馬成績と情報 netkeiba、Racing Post エラー：
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