ナチ強制収容所のバッジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。エンタシス (会話 | 投稿記録) による 2022年3月13日 (日) 17:53個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (議論停止1ヶ月超経過につき改名提案テンプレート除去)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ダッハウ強制収容所につけられているバッジの表

ナチ強制収容所のバッジ(ナチきょうせいしゅうようじょのバッジ)は、囚人がナチス強制収容所に留置される理由を占領国に示すために用いられた、布のバッジ。主に逆三角形をしており、囚人の上着や下着に縫い付けられた。これら強制的なバッジには示される色や形によって特別な意味があったのである。

以下の説明はダッハウ強制収容所で戦争の初期の前と間に使用されるバッジコーディングシステムに基づく。

バッジコーディングシステム

その形は、ドイツでドライバーに警告を与える一般的な三角形の道路標識の類推で選ばれた。こうして、その三角形は、その底辺が上に、頂点が下にあったため、逆三角形と呼ばれたのである。

色の塗り分けに加え、いくつかのグループは三角形の上に出身国を示す文字の記章をつけた。例えば赤い三角形に: 「B」(Belgier, ベルギー人)、「F」(Franzose, フランス人)、「H」(Holländer オランダ人)、「I」(Italiener, イタリア人)、「N」(Norweger, ノルウェー人)、「P」(Pole, ポーランド人)、「S」(Republikanischer Spanier, スペイン共和国人)、「T」(Tscheche, チェコ人)、「U」(Ungar, ハンガリー人)である。

バッジの最も一般的な形は以下のとおりである。

バッジにはさまざまな印があった。囚人は一般的に少なくとも二つ、普通六つ以上のバッジを所有していた。 また、一部の収容所では「夜と霧の布告」によって逮捕された囚人には大きな黄色い三角形を2枚つけさせた。

強制収容所収容者の印の形と色

政治犯 職業的犯罪者 移民 エホバの証人 ゲイ 非社会的な素行者、
精神障害者、レズビアン
ロマ
(ジプシー)
基本色
常習犯の印
刑執行部隊 (Strafkopmanie) の収容者
「ユダヤ人」の印
特別な印

男性人種不浄者

女性人種不浄者

逃亡犯

収容者番号

特別収容者:茶色の腕章

正式な記号は以下の順に配置された:収容者番号、常習犯を表す縞模様、三角形もしくは星形、刑執行部隊収容者、逃亡犯

ポーランド人: "P"の入ったレッド・トライアングル

チェコ人: "T"の入ったレッド・トライアングル

国防軍の軍人: 単一のレッド・トライアングルの逆さ

参考文献

関連項目

外部リンク