トイレットペーパー

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トイレットペーパー

トイレットペーパー(便所紙、Toilet paper)とは、便所で用を足す際に後始末に用いられる。普通巻紙(ロール紙)になっているので、トイレットロールとも呼ぶ。俗に「便所紙」とも。

概要

日本ではどれもほぼ一定の大きさであって、便所の各個室備え付けのホルダーにとりつけてある。国によってはロールがかなり大きく、その場合はホルダーもそれに対応したものとなっている。また、これが個室の入口に設置され、必要分を取ってから個室に入るようになっている場合もある。 鉄道駅ではいたずらや盗難、放火を懸念してトイレットペーパーを設置していない場合がある。

歴史

トイレットペーパーは14世紀に中国で最初に生産されたとされている。その当時は皇帝用であった。

便所用につくられた初めての工業製品は1857年アメリカ合衆国のジョセフ・カエティによってつくられた。カエティの名前はすべての紙に印刷された。

トイレットペーパーやちり紙が普及する前は、裕福な人は羊毛レースを用いていた。そうでない人は、直接手を用いるか、ぼろ布、かんなくず、干し草トウモロコシの皮、貝殻、木の葉などを用いて拭いていた。日本では便所の近くにヤツデを植える例もあった。

また、使い捨ての物ではなく、洗って再利用する物もあった。古代ローマでは海綿を用いていた。日本では籌木(ちゅうぎ)という細長い板を用いていた。

帝政ロシアでは、部下が皇帝が用いるトイレットペーパーに皇帝の刻印を押した。ヘンリー8世の宮廷では、その手で王族の臀部を清潔にする便所担当の廷臣がいた。安全上の理由のため、特に信頼された廷臣のみが選ばれた。また、王と毎日二人っきりになる好機であるため、その影響力を得たいためにこの仕事を望む部下は多かったという。江戸時代の日本の大奥では、御台所は自分では尻を拭かず、大奥女中に拭かせるのが慣習であったが、中にはこの慣習に馴染めず自分で尻を拭いた御台所もいた。

その他

関連項目

外部リンク