コンテンツにスキップ

スペースシップツー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Dinamik-bot (会話 | 投稿記録) による 2012年5月31日 (木) 15:56個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.6.5) (ロボットによる 追加: tr:Spaceshiptwo)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

スペースシップツー

スケールド・コンポジッツ モデル339 スペースシップツー (Model 339 SpaceShipTwo, SS2) は、開発中の宇宙旅行者向けの弾道飛行スペースプレーンである。スケールド・コンポジッツと、リチャード・ブランソンヴァージン・グループによるジョイントベンチャーであるスペースシップ・カンパニー (The Spaceship Company) により、Tier 1bプログラムの一部として開発されている。2009年12月7日、カリフォルニア州モハーヴェ宇宙港にて1号機VSSエンタープライズが公開され、2010年3月22日には母機に吊るされて初飛行を行った[1]。2010年10月10日に最初の有人滑空飛行試験を行い、2011年9月までに17回の飛行試験を行っている。

宇宙航空会社のヴァージン・ギャラクティックは、民間宇宙飛行サービスを提供するために、この宇宙機を5機編成で運用する予定である[2]。最初の民間宇宙飛行は2013年を予定しており、20万米ドルで予約を受け付けている。

設計と開発

世界初の民間宇宙船スペースシップワンは、ポール・アレンが出資し、スケールド・コンポジッツが実施したTier Oneプログラムの一部として開発された。スペースシップツーはその技術の一部を基に作られている。スペースシップ・カンパニーはポール・アレンのモハーヴェ・エアロスペース・ベンチャーズからライセンスを受けている。

スペースシップツーは、8人の乗員(6人の乗客と2人のパイロット)を乗せることができる。飛行軌道の遠地点はおよそ高度110 km (68マイル)の熱圏内である。これはスペースシップワンの目標高度であるカーマン・ラインよりも10 km (6マイル)高い(もっとも、スペースシップワンの最後のフライトは112 kmに達している)。スペースシップツーは母機であるホワイトナイトツーから、高度15,200 m (50,000フィート)で発射され、1基のハイブリッドロケットにより4,200 km/h (2,600 mph) の速度に達する。客室は長さ3.66 m(12フィート)、直径2.28 m(7.5フィート)である。[3] 翼長は8.23 m(27フィート)、全長は18.29 m (60フィート)、尾翼の高さは4.57 m(15フィート)である。

脚注

  1. ^ “VSSエンタープライズ“処女飛行””. ナショナルジオグラフィック ニュース. (2010年3月25日). http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010032508&expand 2010年3月28日閲覧。 
  2. ^ John Schwartz. “New Tourist Spacecraft Unveiled”. nytimes.com. 2008年1月23日閲覧。
  3. ^ Rob Coppinger. “PICTURES: Virgin Galactic unveils Dyna-Soar style SpaceShipTwo design and twin-fuselage White Knight II configuration”. flightglobal.com. 2008年1月23日閲覧。

外部リンク

関連項目