シルバー (ポケットモンスターSPECIAL)

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シルバーは、漫画『ポケットモンスターSPECIAL』に登場する架空の人物である。

プロフィール

  • 性別:男
  • 誕生日:12月24日(サカキとの再会により判明)
  • 星座:山羊座
  • 年齢:11歳(第3章)・13歳(第5章・第6章)・16歳(第9章)
  • 血液型:AB型
  • 瞳の色:銀
  • 家族:父(サカキ)
  • 出身地:カントー地方・トキワシティ
  • 初登場:第90話 VS???
  • 登場章:第2章・第3章・第5章・第6章・(第7章)・第9章
  • 登場巻:7-9・11・12-15・22・24-26・(27)・(28)・29・(37)・(38)・41-43
  • 能力:アクロバティックな動き
  • 持ち物:ポケモン図鑑(2代目→5代目)・ポケギア・望遠ゴーグル・ハンカチ・黒い手袋
  • 代名詞:換える者(ポケモンの交換)
  • 人気投票:8位(2005年)→7位(2011年)

人物

第1章ではブルーと親しかったために早くから登場しており、ポケモンリーグの戦績をブルーに報告してもらったり、第2章終盤ではポケギアで連絡をしていた。シリーズ全般のストーリーに深く関わる設定が非常に多く、敵・味方共に重要人物達との関係も深い、全図鑑所有者の中でも群を抜いたキーパーソンである。一人称は「オレ」。

ロケット団の首領サカキの息子であり、その才を買われて2歳の時ホウオウに攫われ、「仮面の男」の下、「マスクド・チルドレン」として強制的に修行させられていた過去を持つ。(この時、ポケモン交換のいろはを徹底的に叩き込まれた)物心がついた頃から既に「マスクド・チルドレン」として修行させられていた彼にとって、共に修行していたブルーのことは本当の姉のように思っており、彼女を「ブルー姉さん」と呼び慕っているなどブルーと親しい関係。後にブルーと共に「仮面の男」の下から脱走した。

なお、ホウオウに攫われたことでブルーは鳥ポケモンがトラウマになってしまうが、シルバーは年齢が幼すぎたためかトラウマにはなっていない。これはブルーと違い、鳥の姿を持つヤミカラスを手持ちに入れていることからも分かる。

当初は複雑な過去だったこともあり、目的を達成する為には何事も厭わない性格で、自分の運命を狂わせた「仮面の男」に復讐すべく、ワタルの配下についていたこともある。ただ、そんな彼の心も姉と慕うブルーと同様、他の図鑑所有者達との出会いを契機に少しずつ変化して行き、特にサカキを父として受け入れるきっかけを作ったグリーンの事は、「グリーン先輩」と呼び敬意を払うようになり、利害一致の関係だったワタルとの間にも絆が生まれている。ワタルを「自分の師」と称しており、第9章で彼が行方不明になった際には安否を心配しており、また感情表現も豊かになったのか、コミカルな表情や照れ顔も見せるようになった。

ゴールドとの関係は当初、レッドとグリーンのような「互いに認める対等なライバル」という関係ではなく、ゴールドのことを見下していた。しかし次第に彼を認めるようになり、第6章のゴールドの「ダチ公」という発言を否定する様子がなく、第9章では彼の実力を認め、無言の連携を見せるまでに関係を深めている。さらに公式サイトの質問コーナーの作者の発言や25巻・43巻での描写から、ゴールドの家に行ったことがある様子。

同じジョウト図鑑所有者であるクリスとは第9章以前まで個人的な関わりは薄かったが、第9章では一緒に行動する機会も増え、クリスの「仲間」という発言を否定する様子もなく、信頼しあっている模様。

幼い頃はよく持ち物を無くしていたため、サカキは彼のあらゆる持ち物にSILVERと名前を書いている。

過去の経緯等から、住む場所は定まっていないようで、第5章終盤ではリングマがサカキを介抱する為に6番道路の18番目の隠れ家に連れて行った事から、カントー地方・ジョウト地方に複数の隠れ家があると思われる。そしてその出生から、「普通の人」であるゴールドを少しだけ羨ましく思う描写もある。また、幼い頃を「仮面の男」の下で過ごしたため娯楽に縁がなかった反動から、企画書段階の「タウリナーΩ」をすぐに見せろと言ったり、ゴールドの家で「ブロムヘキサー∑」を入り浸って見る程、「子供向け」の番組を好むようになった。

ゲーム版『ポケットモンスター金・銀・クリスタル』及び『ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー』のライバルがモデルであり(ただし容姿は若干異なる)、第6章までは『金・銀・クリスタル』のライバルの服装をしていたが、第9章では『ハートゴールド・ソウルシルバー』のライバルの衣装に変わっている。

劇中での活躍

第2章(イエロー編)
ブルーにワタルについて話をする。第2章最後にワタルが操ろうとしていた鳥ポケモン(ルギア)の調査をするようにブルーから頼まれ、それを引き受ける。
第3章(金・銀・クリスタル編)
この章で彼が本格的に中心人物として動き出す事となる。「仮面の男」への復讐のため、ブルーに代わり行動を開始。手掛かりを得るべく1年前の事件の黒幕・ワタルに接触し彼の誘いを受け配下につき、躊躇うことなくウツギ博士からワニノコを、オーキド博士からポケモン図鑑を盗み出す。その後もロケット団残党と交戦し、一度「仮面の男」と接触し敗れるも、エンテイに助けられる。うずまき島で目覚めると暴走するルギアを止めるためゴールド・クリスと共闘した。
その後ワタルからの最後の指令としてセキエイ高原に乗り込むも戦いから遠ざけようとしたブルーによってテレポートで飛ばされる。それでも、ブルーから奪ったメモを頼りにウバメの森に乗り込み、同じマスクドチルドレンであるイツキを倒した。最終的に他の図鑑所有者達と共に「仮面の男」ヤナギの野望を阻止する。事件後はワニノコと図鑑の盗難の件でグリーンに身柄を預けられ、本人も甘んじて法の裁きを受けようとするも、ゴールドの助け舟でいつの間にか免れた。
第5章(ファイアレッド・リーフグリーン編)
「自分の過去」を捜しにトキワシティに現れ、イエローと再会し、そこで自身の出生の手掛かりを知る。ロケット団の戦闘艇の中で父であるサカキにも再会した。
当初は自分がその息子である事を忌み、拒否する言動を放つが、グリーンの「オーキド・ユキナリの孫である事を誇りに思う」という話を聞いてからは彼を最終的には父親として受け入れる。だが、終盤で他の図鑑所有者と共に石へと変えられてしまう。
第6章(エメラルド編)
ハギ名誉艦長らによって、石化した状態でバトルタワーに運ばれ、エメラルドの願いを叶えたジラーチにより復活する。
石化していたときも意識があり、ゴールドの言葉を聞いたり、ルビーサファイアエメラルドの究極技の特訓を参考にしたりした。その為、石化が解かれてすぐに究極技を習得することができ、他の図鑑所有者達と共に究極技を繰り出してガイルが出現させた強大な海の魔物を撃退し、バトルフロンティアの危機を救った。
第9章(ハートゴールド・ソウルシルバー編)
ジョウト地方で壊滅したはずのロケット団が再び活動を始めた事を察知し、独自に行動を開始。ロケット団の復活について相談するため、うずまき列島のワタルの隠れ家を訪れ、フスベジムのジムリーダー・イブキと遭遇する。突如襲ってきたドガース大群の一匹から1枚のプレートを奪取した後、イブキからワタルが消息不明になった事を聞き、彼が残した言葉の1つである「サファリゾーン」に向かう。そこでロケット団4将軍の1人であるラムダと戦い、彼の持っていたプレートの2枚を奪取した。
その後、ポケモン塾の引率に訪れていたクリスタルと再会し、彼女と共に船でエンジュシティに向かう。マツバの千里眼の力を借りて16枚全てのプレートを集めきり、アルセウスの元へ。プレートとアルセウスが共鳴し、4将軍・ゴールド・クリスタルもろともシント遺跡にいざなわれる。4将軍との苦闘の末、アルセウスに16枚のプレートを納めることに成功する。
さらにシント遺跡にて、行方不明だったサカキやワタル・ヤナギと再会する。戦いが終わった後、ロケット団を再興させたサカキに「ロケット団を潰し、サカキを改心させる」と誓った。その後はゴールドの家に入り浸って「ブロムヘキサーΣ」や「タウリナーΩ」にのめり込む姿が描かれた。また、第3章で奪ったジョウト地方のジムバッジを各ジムリーダーに返却している[1]

所有ポケモン

第9章時でのメンバー。ポケモンにニックネームはつけていなく、かなりタイプが偏った構成になっている。

所有しているみずタイプ3匹にはそれぞれ、うずまき列島の滝の裏にあるワタルの隠れ家(奥の間)に行くためにひでん技を覚えさせている。

手持ち

オーダイル

  • ワニノコ♂→アリゲイツ♂→オーダイル♂Lv.83
  • 特性:げきりゅう 性格:れいせい 個性:ぬけめがない
  • 技:"アクアテール"・"おんがえし"・"かみつく"・きりさく"・"なみのり"・"ハイドロカノン"・"ひっかく"・"みずでっぽう"・"やつあたり"・"れいとうパンチ"
  • 初登場:第93話 VSニューラ
ウツギ研究所から盗み出してパートナーとした。マダツボミのとうでワニノコからアリゲイツに、うずまき島のルギア戦にてオーダイルに進化する。
復讐心のみで行動していた当時のシルバーに影響されたのか、盗まれてすぐに同じ研究所のヒノアラシ(バクたろう)と戦っている。盗んですぐに覚えた"やつあたり"を後に"おんがえし"へと昇華させた。ゴールドによると無表情だという。
第6章でシルバーが元に戻った後に瞬時に究極技を覚え、ブルーのカメちゃん(カメックス)・ルビーのZUZU(ラグラージ)と共に水の究極技"ハイドロカノン"を放った。

マニューラ

  • ニューラ♂→マニューラ♂Lv.84
  • 特性:せいしんりょく(ニューラ)→プレッシャー(マニューラ) 性格:きまぐれ 個性:ケンカをするのがすき
  • 技:"いわくだき"・"こごえるかぜ"・"だましうち"・"ダメおし"・"でんこうせっか"・"どろぼう"・"ふくろだたき"・"ふぶき"・"まもる"
  • 初登場:第92話 VSホーホー
幼少時から引き連れていたポケモン。素早い動きで敵を翻弄する。
第9章の開始までの間にブルーから「するどいツメ」を渡されており、うずまき島でのドガースの大群とのバトル後に進化した。ツメで付けたサインを利用して仲間とコミュニケーションを取り、各地に散らばったプレートを集めた。

キングドラ

  • タッツー♀→シードラ♀→キングドラ♀Lv.80
  • 特性:すいすい(タッツー・キングドラ)、どくのトゲ(シードラ) 性格:まじめ 個性:ひるねをよくする
  • 技:"えんまく"・"しおみず"・"たきのぼり"・"たつまき"
初登場:第30話 VSサンダー
第1章と第2章ではシルバーからブルーへ貸し出されており、この時は彼女から「タッちゃん」というニックネームで呼んでいた。
第3章ではブルーと交換しており、シードラに進化していて、ゴールドのニョたろうを進化させる際の通信交換を利用して進化させた。

ドンカラス

  • ヤミカラス♂→ドンカラス♂Lv.79
  • 特性:ふみん 性格:いじっぱり 個性:ちのけがおおい
  • 技:"おいうち"・"そらをとぶ"
  • 初登場:第111話 VSバンギラス
飛行要員で、夜間の奇襲が得意。ワタルから「性格がシルバーに似ている」と言われた。
ニューラ同様、第9章の開始までに「やみのいし」を渡されており、進化したことで人を2人軽々と運べるようになった。

ギャラドス

  • 赤いギャラドス♂Lv.80
  • 特性:いかく 性格:なまいき 個性:あばれるのがすき
  • 技:"うずしお"・"だいもんじ"・"たつまき"・"ねむる"・"ハイドロポンプ"・"はかいこうせん"・"りゅうのいぶき"
  • 初登場:第112話 VS赤いギャラドス
いかりの湖で、強制的にコイキングを進化させる電波のアンテナにさせられていた色違いの個体。
仮面の男とのいかりのみずうみでの戦いではアンテナの特性を生かし、ギャラドスでの一斉攻撃を仕掛けた。
第7章に直接ではないものの、パールの回想の中に登場している。

離脱

リングマ
  • 特性:こんじょう 性格:さみしがり
  • 技:"かいりき"・"きりさく"・"ほのおのパンチ"・"みだれひっかき"・"ゆきなだれ"
  • 初登場:第101話 VSヒメグマ
ゴールドと協力してヒワダの山奥で手に入れた。ヘビーボールが必要だったほどの重量級。
第5章ではサカキを隠れ家へ連れて行ったが、第6章の騒動の終了時にサカキと共に消息を絶っていたため第9章の開始のメンバーの中には含まれていなかった。
シント遺跡でサカキと共に登場。サカキの指示でラムダを圧倒し、ギラティナとの戦いを優位に進める。その後の処遇は不明だが、サカキの病気は治った為シルバーの手持ちに戻った可能性が高い。

一時手持ち

ブルー
  • 特性:にげあし 性格:おくびょう
第2章において、ブルーから借りていた。
バンギラス
  • 特性:すなおこし 性格:きまぐれ
第3章において、ワタルから借りていた。
ニョたろう
第3章において、ゴールドから借りていた。
ドサイドン
  • サイドン♂→ドサイドン♂
  • 特性:ひらいしん 性格:おっとり 個性:ちからがじまん
第9章において、グリーンの手持ちであるサイドンが、シルバーが「大地の奥義」を読み取った事により進化した姿。リングマが抜けていた穴を埋める為、グリーンから譲り受けた。
第12章ではグリーンへと返されている。


外部リンク

  1. ^ アカネとヤナギのはマニューラに通じて返却、イブキとマツバのは直接本人に返却している(残りの4人のはマツバに通じて返却)。