コパカバーナ (曲)

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コパカバーナ」(原題: Copacabana (At The Copa) )は、1978年バリー・マニロウが発表した楽曲で、マニロウとブルース・サスマンジャック・フェルドマンによって書かれた。また、同年のアルバム『愛と微笑の世界』 (Even Now) に収録されている。

解説

コパカバーナの大本の由来は、ブラジルリオデジャネイロ市にあるコパカバーナ海岸であるが、曲中ではその海岸ではなく、その名にちなんだアメリカ合衆国ニューヨーク市のナイトクラブコパカバーナでの出来事が歌われている。この曲は『ビルボード』誌で8位を記録し、1979年グラミー賞 Best Male Pop Vocal Performance を受賞している。その後、2006年にはキャメロン・ディアスが出演するソフトバンクモバイルのCFイメージソングに使用され、話題となった。

曲中では躍動的なラテンのリズムとは裏腹に、コパカバーナで恋に落ちた2人の悲劇的な結末が歌われている。

この曲は六本木ディスコマハラジャでも人気あるディスコチューンで、ディスコDJ押阪雅彦(DJ OSSHY)のキラートラックでもある。1993年に新しくリミックスが施されたヴァージョンが大ブレイクした。

歌詞の内容

この曲は、ローラという女性についての物語が歌われている。

ハバナで一番の熱気があふれるコパカバーナでスターを目指し、踊り子をしていたローラには、バーテンダーの仕事をしているトニーという恋人がいた。ある日、ダイアモンドで着飾ったリコという男の客がローラに手を出そうとし、それに怒ったトニーはリコに殴りかかった。椅子が砕け、血が飛び散り、そして1発の銃声が響いた。それから30年後、ローラは昔と同じ踊り子の衣装で同じ場所にいたが、コパカバーナはディスコになっており、そこにローラの居場所はなかった。若さもトニーも失ったローラは、今や酒に溺れるばかりで彼女自身の正気すらも失っていた。

そして、この歌の最後は「コパカバーナでは恋に落ちてはいけない」という言葉で閉じられている。

編曲

オリジナル以外にも、様々な編成用に編曲が行われ、演奏されている。他に西城秀樹による日本語版もあり、こちらの歌詞はコパカバーナの踊り子のローラに恋する男の情熱を描いた物となっている[1]