ギラティナ
ギラティナ | |
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イッシュ なし - ギラティナ(#{{{イッシュ順}}}) - なし | |
基礎データ | |
英語名 | Giratina |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | なし |
進化後 | なし |
世代 | 第4世代 |
ポケモン学 | |
分類 | はんこつポケモン |
タイプ | ゴースト / ドラゴン |
高さ |
アナザーフォルム:4.5m オリジンフォルム:6.9m |
重さ |
アナザーフォルム:750.0kg オリジンフォルム:650.0kg |
特性 |
アナザーフォルム:プレッシャー オリジンフォルム:ふゆう |
ギラティナは、ポケットモンスターシリーズに登場する1025種のポケモン(架空の生物)のうちの一種である。
特徴
この世の裏側に存在する、時空のねじれたもう1つの世界(ゲーム『プラチナ』では「破れた世界」、劇場版では「反転世界」という名称)に棲むとされる伝説のポケモン。古代の墓場に姿を現すことがあるという。
元々はディアルガ、パルキアとともにアルセウスの3体の分身の1体として生まれた「神」の一つであったのだが、暴れ者だったためにこの世から追放され、歴史からもその存在を消されたため、シンオウ地方に伝わる神話でもほとんど語られることがなかった。数少ない残された資料によれば、世界が生まれて間もない時空が安定していない時代に、世界の裏から時空を補完し安定させる役割を担うようになったとされ、『プラチナ』においては「影のギラティナ」という呼称が使われている。また『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、「破れた世界の王」という呼称が加わっている。「反対の存在」、「現在の宇宙では姿を消した」といったこれらの設定は反物質をイメージソースとしている[1]。
「アナザーフォルム」「オリジンフォルム」と呼ばれる2つの姿を持つ。
- アナザーフォルム
- 現実世界においてギラティナがとる姿がこのフォルムである。6本の足を持ったドラゴンの骨格のような姿をしており、各3本の赤いトゲのようなものが突出した黒い1対の翼を持つ。体色は銀色で、頭部や脚の爪、首や脚部には金色のリング状の装飾のような部分がみられる。翼は首に3つある装飾の、中央の装飾が背中で少し伸びており、そこから生えている。オリジンフォルムと比較すると、体形の変化により体長が短くなり、赤と黒の縞模様は首前面のみになり、尾の円錐状の突起も無くなっている。なお、翼の形状やトゲの位置はある程度変化させられ、腕のように使うこともできる。
- 当初発表されたのはこのフォルムだが、オリジンフォルムの登場に伴い、「アナザーフォルム」の呼称とともにこの姿は本来の姿ではない、という設定が明かされた。変身の理由は、2008年の劇場版や書籍において「重力の変化と関係があるらしい」という説明がされている。
- オリジンフォルム
- 『プラチナ』より登場した、ギラティナ本来の姿がこのフォルムである。2008年2月15日にシェイミと同時にその存在が発表された。これに伴い、既出の姿には前述の「アナザーフォルム」の呼称が与えられた。
- 長大な胴体に3対、尾に2対の円錐状の突起を持ち、その部分に黒と赤の横縞を持つ。翼はトゲ1本ごとに独立し、金色の装飾部分は三日月状の鋭い形状となっている。翼は首に3つある装飾の各々から生えている。このフォルムになると図鑑のギラティナの画像もオリジンフォルムの画像に変わる。
ゲームでのギラティナ
『ダイヤモンド・パール』より登場した伝説のポケモンの一種。全国図鑑入手後に行けるようになる「もどりのどうくつ」の最深部に1匹のみ出現する。ディアルガ・パルキアと同じく、バトルタワー等の施設のバトルには参加させられない「とくべつなポケモン」に該当する。
『プラチナ』ではオリジンフォルムの姿でジャケットを飾っており、シナリオ中でも重要な役割を担う。ストーリー終盤「やぶれたせかい」に1匹のみ出現し、倒したりプレイヤーから逃げ出した場合は、『ダイヤモンド・パール』同様、殿堂入り後に「もどりのどうくつ」に出現する。「やぶれたせかい」ではオリジンフォルム、それ以外の場所ではアナザーフォルムへとチェンジするが、アイテム「はっきんだま」を持たせることで、「やぶれたせかい」以外の場所でもオリジンフォルムの姿を保つことが可能である。
『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、2009年公開の映画『アルセウス 超克の時空へ』の上映劇場で配布されたアルセウスを手持ちに入れることで行けるようになる「シントいせき」で、ギラティナ、ディアルガ、パルキアのうち1匹を入手することができる。このイベントでギラティナを選んだ場合のみ、同作でも「はっきんだま」を入手してオリジンフォルムにすることが可能[2]。
『ブラック・ホワイト』では、道具を過去作から転送することができないが、ゲーム中のイベントで「はっきんだま」を入手できるため、オリジンフォルムにすることも可能である。ギラティナ自体は過去作からの転送によってのみ入手可能。
『ブラック・ホワイト』までに登場した646匹の中で唯一ゴースト・ドラゴンタイプを併せ持つ。能力は全体的に高く両方のフォルムに共通して「HP」がとても高い。アナザーフォルムでは「ぼうぎょ」と「とくぼう」が高く、オリジンフォルムでは「こうげき」と「とくこう」の高い能力となる。特性はアナザーフォルムは「プレッシャー」で、オリジンフォルムは「ふゆう」である。
ギラティナのみレベルアップで覚える技として相手の「まもる」や「みきり」を無視して攻撃できる強力なゴーストタイプの技「シャドーダイブ」がある。この技は1ターン目に姿を消し2ターン目に攻撃する技で、姿を消している間はギラティナに対してモンスターボール類を投げられない。また、ひこうタイプは持たないがひでんマシンで「そらをとぶ」を覚えることができる。
外伝作品でのギラティナ
『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊』では「世界の大穴」[3]の奥地に眠る7つの秘宝のひとつ「いわのメガホン」の守護者として登場する。『空の探検隊』では、『時・闇』になかった新しいダンジョンに行くとオリジンフォルムになる。
アニメでのギラティナ
『ダイヤモンド&パール』148話の冒頭にて、サトシ達の前にアナザーフォルムで登場。しかし実はヤミカラスの「あやしいひかり」による幻覚で、登場は一瞬の上、サトシ達がギラティナの名前を言う事もなく、ギラティナに関する話は全く出ていない。
DP173話ではニャースのイメージの中でレジギガスと戦闘を行っていた。
映画でのギラティナ
「神々の戦い」三部作において重要な役割を担うポケモン。
第2章『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』(2008年)より登場。第1章『ディアルガVSパルキアVSダークライ』(2007年)におけるディアルガとパルキアの戦いの影響で、現実世界を支えるもう1つの世界「反転世界」に黒い雲が大量に発生し、その原因を作ったディアルガに対して激怒。ディアルガを反転世界へ引きずり込もうとする。ディアルガを反転世界に引きずり込んで戦いを仕掛けるが、ディアルガはほとんど戦おうとせず、逆にディアルガの力によってギラティナは反転世界から出られなくなったために、「シードフレア」によって反転世界から現実世界への抜け道を作れるシェイミを狙った。一方で、反転世界を自分だけのものにする野望を持つ青年・ゼロにその力を狙われ、それを阻止しようとしたサトシ、ピカチュウと友情を築く。劇中ではアナザーフォルムとオリジンフォルムの、両フォルムが登場する。現実世界の鏡や水面など反射する場所を通じて現実世界を見渡したり、そこに次元の渦と呼ばれるギラティナだけが作り出せる反転世界への入口を作って現実世界と出入りをしたり、現実世界のものを引きずり込む能力を発揮した。
最終章『アルセウス 超克の時空へ』(2009年)では、未だにディアルガのことを許しておらず、冒頭でディアルガが現れたミチーナに現れて攻撃を仕掛けたが、ギラティナはサトシとピカチュウの姿を見て怒りを静め、シーナの力でディアルガを誤解していたと理解する。その後、人間に激怒しているアルセウスに、ディアルガ・パルキアとともに戦いを挑む。今作ではほとんどアナザーフォルムのみの登場であり、オリジンフォルムは反転世界の入口の出入りの時にわずかに見えるだけである。
ポケモンカードでのギラティナ
超タイプのたねポケモンとして登場。ほとんどはキラカードである。
ポケモンカードゲームDPシリーズの拡張パック第5弾「秘境の叫び」で登場。レアリティは★。「シャドーダイブ」は相手のベンチポケモン1匹へ20ダメージおよび、コイントスで表を出せば次の相手の番に技のダメージ・効果を受けなくなるという効果を持つ。「ざんこくなやいば」は50ダメージに加え、相手のダメージカウンターの数×10ダメージを追加する。
拡張パック第6弾「破空の激闘」でもレアリティは★のカードとして登場。「ひるがえす」は20ダメージあたえてベンチポケモンと入れ替える。「はくうのいちげき」は50ダメージを与え、このワザで相手ポケモンがきぜつするならトラッシュではなくロストゾーンに置く。ロストゾーンは、このカードから追加された新しいルールである。
対戦スターターパック「ギラティナVSディアルガ」では、コイン次第でベンチにもダメージを与えるワザ「だいちのちから」、手札からベンチに出した際に使え、両プレーヤーが手札を山札に戻して引きなおすポケパワー「やぶれかぶれ」を持つカードが登場。
上記のポケモンカードゲームDPシリーズのギラティナは、いずれもイラストがアナザーフォルムになっている。
ポケモンカードゲームDPtシリーズでは、エントリーパックに「ドラゴンクロー」「りゅうのいぶき」を持つギラティナが収録されている。
拡張パック第1弾「ギンガの覇道」では、「オーバースラッシュ」「くろいはばたき」「たたきつぶす」のワザを持つギラティナがレアリティ★で収録。また、同時に「ギラティナLV.X」のカードがレアリティ☆で収録された。ギラティナLV.Xの「ダークロスト」はベンチを含めた相手のすべてのポケモンに30ダメージを与えるワザで、このワザで気絶したポケモンはトラッシュにおかずにロストゾーンに送られる。ポケボディー「みえざるしょくしゅ」は、相手がワザを使うたびに相手の山札からカードを1枚トラッシュする。
ポケモンカードゲームDPtシリーズのギラティナは、いずれもイラストがオリジンフォルムになっている。
2008年公開の映画『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』の公開を記念して発売された「プレミアムシート2008」では、「反転世界のギラティナ」としてオリジンフォルムのギラティナが収録されている。また同映画では、入場者にアナザーフォルムのイラストが描かれた「現実世界のギラティナ」のカードが配布された。後者は、ギラティナのカードでは唯一キラカードではない。「反転世界のギラティナ」のワザは「シャドーダイブ」と「おにび」、「現実世界のギラティナ」のワザは「りゅうのいぶき」と「シャドークロー」であり、映画の劇中でギラティナが使用した4つのワザとなっている。ただし映画の劇中で技名は言われていないため、各種書籍を見ないと技名を確認できない。
その他におけるギラティナ
『ポケットモンスター プラチナ』の予約キャンペーン特典として、海洋堂製作によるギラティナ(オリジンフォルム)のオリジナルフィギュアが付属した。
脚注
- ^ ゲーム雑誌の『ファミ通』や『ニンテンドードリーム』におけるのインタビューより。後に『ハートゴールド・ソウルシルバー』において、正式に「反物質を司るポケモン」との表現がなされた。
- ^ 「はっきんだま」は、『プラチナ』で追加されたアイテムであるため、通信で別のソフトに送ることができない(ユニオンルームでは『ダイヤモンド・パール』との互換性が優先される)。
- ^ 通常のプレイでは出現せず、公式サイト等で発表されたパスワードを入力するかニンテンドーWi-Fiコネクションを利用することで探検できるようになる。『空の探検隊』では通常プレイで出現する。