アメリカ合衆国海軍の原子炉一覧

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アメリカ合衆国海軍の原子炉一覧は、アメリカ海軍によって設計、建造、運用されている原子炉の一覧である。

原子炉の型式

各タイプの原子炉には、英数3文字からなる型式指定が与えられている。型式指定は1桁目から順に、

  1. 当該原子炉が組み込まれる艦船のタイプ
  2. 設計メーカーにおける設計の世代数
  3. 原子炉の設計担当メーカー

をそれぞれ示している。[1]

艦船のタイプ

設計担当メーカー

アメリカ海軍の原子炉一覧

以下にアメリカ海軍の原子力推進艦艇に搭載された原子炉と搭載艦の一覧を示す[2]

シーウルフ(USS Seawolf, SSN-575)のS2G型炉とその原型炉S1Gがナトリウムを冷却材とする液体金属冷却炉であるのを唯一の例外として[3]、それ以外の原子炉はすべて加圧水型原子炉である。

航空母艦

アメリカ海軍原子炉施設に設置された、原子力空母エンタープライズ」(USS Enterprise, CVN-65)用原子炉の原型炉
原子力空母「エンタープライズ」用の実用炉
ジョン・F・ケネディ」 (USS John F. Kennedy, CV-67) のために設計されたが、同艦が最終的にキティホーク級航空母艦に準じた通常動力型空母として建造されたため、組み込まれることはなかった。
ニミッツ級航空母艦用の実用炉
ジェラルド・R・フォード級航空母艦用の実用炉

巡洋艦

原子力ミサイル巡洋艦ロングビーチ」用の実用炉

駆逐艦

ノルズ原子力研究所英語版ケッセルリンクサイトに設置された、原子力ミサイル巡洋艦「ベインブリッジ」用の原型炉
以下の各艦は発注・建造時点においては原子力ミサイルフリゲート(DLGN)と位置付けられていた。1975年の艦種分類改訂以降は原子力ミサイル巡洋艦 (CGN) に再分類された[4][5][6]

潜水艦

原子力深海潜航艇NR-1」用の原子炉
原子力潜水艦「タリビー」用の地上設置型原型炉
ケッセルリンクサイトに設置された原子力潜水艦「シーウルフ」用の原型炉
アメリカ海軍原子炉施設に設置された原子力潜水艦「ノーチラス」用の原型炉
原子力潜水艦「タリビー」用の実用炉
原子力潜水艦「シーウルフ」用の原型炉
原子力潜水艦「ノーチラス」用の原型炉
原子力潜水艦「シーウルフ」用の実用炉。S2Gからの換装用
ケッセルリンクサイトに設置された原子力潜水艦「トライトン」用の原型炉
アメリカ海軍原子炉施設に設置された自然循環冷却式原子炉
スキップジャック級原子力潜水艦からスタージョン級原子力潜水艦まで、およびジョージ・ワシントン級原子力潜水艦からベンジャミン・フランクリン級原子力潜水艦までの、冷戦期アメリカ海軍の攻撃型SSNおよびSSBNに搭載された標準型原子炉
ロサンゼルス級原子力潜水艦用の実用炉
シーウルフ級原子力潜水艦用の実用炉
ケッセルリンクサイト原子炉改修付加施設に設置された原型炉
オハイオ級原子力潜水艦用の実用炉
バージニア級原子力潜水艦用の実用炉
コロンビア級原子力潜水艦用の実用炉

脚注

  1. ^ JASON (2016-11). Low-Enriched Uranium for Potential Naval Nuclear Propulsion Applications (PDF) (Report). p. 25. {{cite report}}: |date=の日付が不正です。 (説明); |title=の41文字目に改行が入力されています。 (説明)
  2. ^ US Navy Propulsion Systems”. FAS. 2021年4月4日閲覧。
  3. ^ S2G”. FAS. 2021年4月4日閲覧。
  4. ^ Sharpe 1989.
  5. ^ Prezelin 1990.
  6. ^ Gardiner 1996.
  7. ^ ただし、本艦のみ推進方式として、原子力ギアード・タービンではなく、原子力タービンエレクトリックを採用。

参考文献


外部リンク