アヘノバルブス家

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アヘノバルブス家が奉献したネプトゥーヌス神殿のドミティウス・アヘノバルブスの祭壇の一部。プーシキン美術館収蔵

アヘノバルブス家ラテン語: Ahenobarbii)は、共和政ローマプレブス(平民)系ドミティウス氏族に見られるコグノーメン(家族名)。片仮名では、アエノバルブスとも表記される[1]。皇帝ネロに連なる家系である。

由来

スエトニウスによると、アヘノバルブス家の高祖はルキウスで、ある日彼が田舎からローマへ帰ろうとしていると、神々しい双子の青年がやってきて、まだ誰も知らなかったローマ軍の勝利を元老院と市民に伝えるよう命令された。彼らは自らが神であることを証明するため、ルキウスのあごひげを何度もなで回し、とうとう赤銅色に変えてしまったという。この特徴は代々伝わり、彼らはアヘノバルブス(赤髭)と呼ばれるようになった[2]

彼らは代々ルキウスかグナエウスのプラエノーメン(個人名)しか名乗らなかったという。ケンソルを2名出し、その後パトリキとなった[3]

メンバー

ティトゥス・スタティルス・タウルスもしくはグナエウス・ドミティウス・アヘノバルブスのもとの考えられる提督の墓の一部。アクイレイア国立考古学博物館収蔵

出典

  1. ^ 一例として岩波文庫版の『ローマ皇帝伝』
  2. ^ スエトニウス, ネロ, 2.
  3. ^ スエトニウス, ネロ, 1.
  4. ^ Broughton Vol.2, p.490.
  5. ^ Broughton Vol.3, p.23.
  6. ^ Broughton Vol.2, p.560.
  7. ^ プルタルコス対比列伝』ポンペイウス、10-12

参考文献