わんぱく大昔クムクム
アニメ:わんぱく大昔クムクム | |
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原作 | 安彦良和 |
監督 | りんたろう |
音楽 | 宇野正寛 |
アニメーション制作 | 創映社 |
製作 | ITCジャパン |
放送局 | 毎日放送・TBS系列 |
放送期間 | 1975年10月3日 - 1976年3月26日 |
話数 | 全26話 |
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『わんぱく大昔クムクム』(わんぱくおおむかしクムクム)は、1975年に毎日放送制作・TBS系列で放送されたテレビアニメ。
制作はITCジャパンということになっているが、実際の制作は創映社(現:サンライズ)が行っていた。
作品概要
恐竜と人間が共存する原始時代で、少年クムクムと仲間たちが冒険を繰り広げる。当初は『クムクム』というタイトルで、7話から『わんぱく大昔クムクム』に名称が変更された(変更後のオープニングでは、「わんぱく大昔」の前に「まんが・」という文字が入っており、正式なタイトルは「まんが・わんぱく大昔クムクム」である)。当初、企画・キャラクターデザインは秋津円(安彦良和の別名義)となっていたが、実際のオープニングでは安彦本人の名義になっている。監督はりんたろう。
あらすじ
原始時代、わんぱくな男の子・クムクムは仲間の子どもたちと身近な冒険を繰り広げる。時には村を訪れるどこかあやしげな訪問者に惹かれたり、大人たちに叱られたりしながら、クムクムたちは成長していく。
登場人物
- クムクム
- 声 - 田上和枝
- 本作の主人公の少年。好奇心旺盛。いたずらが過ぎて親から「おしおき穴」に閉じこめられることも。
- パルパル
- 声 - 富田耕生
- クムクムの父。威厳があるが、酒に酔うとだらしない一面も見せる。
- マルマル
- 声 - 友部光子
- クムクムの母。パルパルとは対照的に優しい。
- フルフル
- 声 - 麻上洋子
- クムクムの姉。思春期で、パルパルとは対立することも。
- トルトル
- 声 - 千々松幸子
- クムクムの弟。まだ赤ん坊に近い。
- チルチル
- 声 - 秋山照子
- クムクムのガールフレンド。父親をなくしており、母(シャベリーヌ)との二人暮らし。
- アロン
- 声 - 太田淑子
- クムクムの遊び仲間の一人。ゴロンの弟。
- モチモチ
- 声 - 菊池紘子
- クムクムの遊び仲間の一人。少し気が弱い。
- シャベリーヌ
- 声 - 京田尚子
- チルチルの母。おしゃべり好き。
- ゴロン
- 声 - 西尾徳
- アロンの兄。力持ちで頭が少し弱いが感受性が高く、詩のような言葉をつぶやく。
- クロペディア
- 声 - 槐柳二
- 村一番の物知り爺さん。石の板に書かれた書物に囲まれて暮らしている。
- ローマン
- 声 - 竹尾智晴
- クロペディアの息子。父に反発して長く放浪してきたが村に戻ってきた。最後はフルフルと結婚する。
- シャーマ
- 声 - 京田尚子
- 女性の占い師。占いの当たり具合については秘かに疑われている。
- サウルス
- 村の近くの池に棲む恐竜。クムクムたちの友達。ブロントサウルスに似ているが、詳細は不明。
スタッフ
- プロデューサー:柴山達雄
- 監督:りんたろう
- 原作・キャラクターデザイン:安彦良和
- 音楽:宇野正寛
- 美術監督:半藤克美・伴一成
- 音響監督:加藤敏
- 音響制作担当:沼田かずみ
- 脚本:多地映一、吉田喜昭、安彦良和
- 作画監督:矢沢則夫、森田浩光、安彦良和
- 制作:毎日放送、ITCジャパン
主題歌
- オープニングテーマ - 「クムクムのうた」
- 作詞 - 木島始 / 作曲 - すぎやまこういち / 編曲 - あかのたちお / 歌 - 堀江美都子、コロムビアゆりかご会
- エンディングテーマ - 「サウルスくん」
- 作詞 - 木島始 / 作曲 - すぎやまこういち / 編曲 - あかのたちお / 歌 - 堀江美都子、岸龍也、コロムビアゆりかご会
- イメージソング
各話リスト
- オーイ集れ!ぼくらは原始っ子
- ダチョウになったパルパル
- 南から来た少女メルシー
- はねろ!虹色の大魚
- 帰ってきた旅の子ローマン
- ピョンキーのふしぎな贈り物
- ぼくらの村にお湯が出た
- 月にのぼったうさぎ
- ゴロンがつくった首かざり
- クロペディアのあとつぎ探し
- おこれ!恐竜サウルス
- 冬の神をよぶ雪虫
- 謎の魔法使いグロータ
- ファイトだ!小さなお父さん
- マンモスの牙の秘密
- 家へなんか帰らない
- サウルスが死んだ?
- 人喰いグマをたおせ!
- 出てこいローマン決闘だ!
- 出たあ!山の怪物モンガー
- ピョンキー・ポンキー大決戦
- チルチルも父さんがほしい
- いたずらガラスをやっつけろ
- シャーマの六つ子こもり歌
- ローマンを追いかけろ!
- フルフルはお嫁さんになった
エピソード
- もともとは、比較的殺伐としたメカものの作品に多く携わっていた安彦が「もっと違ったものをやりたい」と創映社で話したところ、「なら自分で作れ」と言われて考案したものが発端。これがたまたま江崎グリコの目に止まり、ペロティチョコへの起用が決まってアニメ化の運びとなった。
- 当初は安彦が監督を引き受けるつもりでいたが、経験がないという理由でりんが起用されることになった。また、商品化の過程でキャラクターのデザインや設定がかなり変更されている。
- 安彦は上記のような事情で、自作がアニメ化されるという当初の意気込みが放映の頃にはかなり失われてしまったことを、後年述懐している。その後、脚本・演出・作画をすべて担当したエピソード(第12話「冬の神を呼ぶ雪虫」)を手がけたりして愛着を持つようになった。
- りんの監督ぶりについて安彦は、1981年に刊行された『ロマンアルバム』のりんとの対談ではかなり評価する発言をしていた(脚本家と対立しても筋を曲げず、脚本家が降板した等)が、1990年代になって書いたものでは自らの意向にそぐわない演出をされたと記している。
- 上記の対談によると、クムクムの家出の話(第16話「家へなんか帰らない」)には局やスポンサーサイドから強い内容変更の要請がされたが、りんは「これはやらなくてはならない」と抵抗し、放映に持ち込んだ。
- 第1話の冒頭は何の説明もなくいきなりクムクムが親に許されて「おしおき穴」(押入や物置に入れられる罰を置き換えたもの)から出てくる場面で始まった。最終回では、「穴で始まったから、やっぱり穴で終わらせよう」という趣向で、クムクムが「おしおき穴」に入れられるところで終わっている。
- 毎日放送と朝日放送のネットチェンジ後のTBS系列毎日放送製作アニメ1号でもある。なお本作のNETにおける裏番組はやはり安彦がキャラクターデザインを手がけた『勇者ライディーン』であった。
- サッカーアルゼンチン代表セルヒオ・アグエロが少年時代、サッカーの練習を抜け出して見るほど熱中した漫画である。また、アグエロの愛称である「クン」は「クムクム」を「クンクン」と発音したことから「クン」の愛称がついた。
漫画
参考文献
- 『ロマンアルバムデラックス 41 わんぱく大昔クムクム』(徳間書店、1981年)
関連項目
- セルヒオ・アグエロ(アルゼンチン代表のサッカー選手):ニックネーム「エル・クン」(EL KUN)は子供のころに大ファンであったこの作品が由来。
外部リンク
毎日放送制作・TBS系列 金曜19時台前半枠 | ||
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クムクム
↓ まんが・わんぱく大昔クムクム |
宇宙鉄人キョーダイン
(ここから特撮番組枠) |