たれぱんだ
たれぱんだとは、末政ひかるによってデザインされた、サンエックスのキャラクターである。
概要
1995年11月にシールとして発売されたのが初出。1998年に文房具など様々なキャラクターグッズが発売されたことで人気が出て、様々な設定をユーモアあふれる筆致で紹介した絵本も出版されるまでに至った。
人気のピークは1999年で、一種の社会現象としてワイドショーにまで取り上げられたほどだった。1999年〜2000年の2年間で700億円を売り上げた[1]。また、池袋サンシャインシティには「たれぱんだや」というグッズ専門店もあった。ブームが沈静化した現在も根強いファンがいる。ただし、当時のTBS『ブロードキャスター』の報道によると、関西での人気はいまひとつだったという。
2008年現在、若干小さく目の周りのくまが無い「ちびたれ」というキャラクターを加えてグッズ展開されている。
当キャラクターを知ったダウンタウンの松本人志は、1999年6月6日放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』のトークコーナー内にて、過去に他番組の大喜利で自身が考案したキャラクター(発熱により倒れている「ぐったりパンダ」)のパクリであると発言した。ただし、松本は権利関係に関して全く意に介していない。
設定
その名前のとおり、様々な局面、例えば容貌、行動、性格などが「垂れた」、パンダのような生物として設定されている。後述の絵本によると、毛も生えておらず、パンダ様の全身の柄は実は表皮であり、いわゆる哺乳類とはかなり異質な生物とされている。通常のジャイアントパンダと異なり、尾は黒い。
体長は成体で5cm~3mと個体差が大きい。性別にはオス、メス、その中間があるが、分裂して増えるという噂もある。たれぐあいから、宇宙からの飛来物という仮説も。感触はさわるとやわらかく、ほのかにあたたかい。意外としっとり。好物はすあま。すあまをビンに入れて罠を作って捕獲できる。時速2.75m/hで転がるとされる。
顔のパーツは目と鼻、耳しか目視で確認が出来ない。口の位置、大きさなど公式設定でも明らかにされていない。
書籍
絵本
- たれぱんだ kyoumo yoku tareteimasu.(末政ひかる、小学館、1999/6、ISBN 4096812110)
- 発売2か月で30万部のベストセラーとなった。
- たれごよみ nengara nenju tareteimasu.(末政ひかる、小学館、1999/9、ISBN 4096812129)
- たれづくし たれぱんだふぁんぶっく(末政ひかる、小学館、2000/3、ISBN 4096812137)
- たれゆくままに(末政ひかる、小学館、2001/4、ISBN 4096812145)
シールブック
- たれぱんだしーる(末政ひかる、小学館、2000/3、ISBN 4097343513)
映像作品
VHS
- たれぱんだ(バンダイビジュアル、2000/7/25)
DVD
- たれぱんだ(バンダイビジュアル、2000/8/25)
ソフトウェア
Windows
- たれぱん打(インターチャネル、2001/6/29)※タイピング練習ソフト
- たれつづり(インターチャネル、2001/11/22)※はがき作成ソフト
- たれぱんだといっしょ(フォーティファイブ、1999/4/16)※デスクトップアクセサリ
- たれぱんだといっしょ2(フォーティファイブ、1999/8/10)※デスクトップアクセサリ
- たれぱんだといっしょ3(フォーティファイブ、2000/4/28)※デスクトップアクセサリ
- たれぱんだといっしょ つめあわせ(フォーティファイブ、2002/2/8)※たれぱんだといっしょ1、2、3のセット)
家庭用ゲーム
- たれぱんだのぐんぺい(バンダイ、ワンダースワン、1999/12/9)
- たれごろ -たれぱんだのいる日常-(バンダイ、プレイステーション、2000/8/31)
脚注
- ^ 『月刊ビジネスアスキー』2009年12月号、19頁。