きみに読む物語

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きみに読む物語
The Notebook
監督 ニック・カサヴェテス
脚本 ジャン・サルディ
ジェレミー・レヴェン
製作 リン・ハリス
マーク・ジョンソン
製作総指揮 トビー・エメリッヒ
アヴラム・ブッチ・カプラン
出演者 ライアン・ゴズリング
レイチェル・マクアダムス
音楽 アーロン・ジグマン
撮影 ロバート・フラッセ
編集 アラン・ハイム
配給 アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
日本の旗 ギャガ
公開 アメリカ合衆国の旗 2004年6月25日
日本の旗 2005年2月5日
上映時間 123分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $29,000,000[1]
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $81,001,787[1]
世界の旗 $115,603,229[1]
日本の旗 15.0億円[2]
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きみに読む物語』(英語: The Notebook 直訳: ノートブック、ノート)は、2004年アメリカ合衆国の映画ニコラス・スパークスによる1996年同名の小説英語版映画化であり、脚本ジャン・サルディ英語版ジェレミー・レヴェン英語版監督ニック・カサヴェテス製作マーク・ジョンソン英語版とリン・ハリス。

第9回ゴールデン・サテライト賞助演女優賞:ジーナ・ローランズ。全米週末興行成績初登場第4位(2004年6月25日-27日)。[3]

あらすじ[編集]

認知症を患い過去を思い出せずにいるアルツハイマー症の老女と共に、療養施設へ入寮しているデュークは、ノートに書かれた物語を彼女へ読み聞かせている。

物語は、1940年のアメリカ南部シーブルックが舞台。青年ノアは別荘にやってきた17歳のアリーに一目惚れ。強引にデートに誘い、映画を見て語り合った後、仲良くなり、2人は付き合うようになる。初めてノアの家を訪ねていくとテラスで詩[4]を読んでおり、これは物語全体に関わってくる。父親はやさしく、夜にもかかわらずパンケーキを勧める。ノアは、いつか買い取って農場を始めたい古い屋敷にアリーを連れて行くが、彼女の両親が探しているといわれ中断。その後も二人の仲は認められず、ひと夏の出来事が終わった。

大学生になったアリーに毎日手紙を出したが、戦争が始まり、ノアは徴兵される。アリーは裕福な弁護士ロンと婚約する。軍隊から戻ったノアが父親が買い取ってくれた古い屋敷の改造にいそしむ。結婚式を直前にしてアリーはけじめをつけるためにノアに会いに行く。連絡がなかったというアリーに365通出したというが、母親によって没収されていたことを知ったのだった。二人は激しく求め合う。

連れ戻しにきた母親が砂利工場で働く男を見せながら、「25年前に駆け落ちした人よ、あのまま彼と暮らしていたら」と説得し帰って行った。アリーは納得し、婚約者の元に戻る道中、母から帰り際に渡されたノアからの手紙を読むと自分の気持ちに気が付き、婚約者の説得を振り切ってノアの屋敷に戻って行く。

湖を夕日が染める頃、「それ私たちね」と老女が気づく。しかし、記憶はわずかしかもたない。肩を震わせてノアは泣く。

映画終わりの数分、記憶の戻っているアリーのもとへノアが訪れる。「一緒に死ねるといいわね」と二人がささやきあうのだが・

朝が来て、スタッフがアリーの病室へ入ると、アリーのベッドで二人が冷たくなっているのを発見する・二人の願いが奇跡を呼んだ。

*(余談:この最後の場面からーアンドリューーという映画の、長い長い時を超えた恋愛の終わりを思い出す)

キャスト[編集]

※括弧内は日本語吹替

評価[編集]

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは179件のレビューで支持率は53%、平均点は5.70/10となった[5]Metacriticでは34件のレビューを基に加重平均値が53/100となった[6]

2008年5月にアメリカの映画専門サイトMovieFoneが発表した「Sexiest Movie Couples of All Time(歴代映画のセクシーなカップル)」において、ライアン・ゴズリングの演じたノアとレイチェル・マクアダムスの演じたアリーのカップルが第18位にランクインした。[7] また、2005年度のMTVムービー・アワードでは「ベスト・キス」に選ばれた。[8]

脚注[編集]

  1. ^ a b c The Notebook (2004)”. Box Office Mojo. 2010年1月20日閲覧。
  2. ^ 2005年興行収入10億円以上番組 (PDF) - 日本映画製作者連盟
  3. ^ [1]Box Office Mojo データベース 全米週末興行収入成績(2004年6月25日-27日付)
  4. ^ ウォルト・ホイットマンの詩「草の葉」の一部

    Beautiful dripping fragments—the negligent list of
    one after another, as I happen to call them to
    me, or think of them,
    The real poems, (what we call poems being merely
    pictures,)
    The poems of the privacy of the night, and of men
    like me,
    This poem, drooping shy and unseen, that I always

    carry, and that all men carry,

  5. ^ "The Notebook". Rotten Tomatoes (英語). Fandango Media. 2023年1月29日閲覧
  6. ^ "The Notebook" (英語). Metacritic. Red Ventures. 2023年1月29日閲覧。
  7. ^ [2]MovieFone「Sexiest Movie Couples of All Time」2008年5月2日
  8. ^ [3]MTV Movie Awards 2005年 データベース

外部リンク[編集]