あしたへアタック!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Ashigara78 (会話 | 投稿記録) による 2016年1月11日 (月) 07:15個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (153.214.173.87 (会話) による ID:58177930 の版を取り消し)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

あしたへアタック!
ジャンル テレビアニメ
原作 神保史郎(原案)
企画 佐藤昭司(日本アニメーション)、別所孝治(フジテレビ)
脚本 山崎晴哉、七條門、高橋二三
監督 黒川文男
出演者 小山まみ
吉田理保子
小宮和枝
井上真樹夫ほか
オープニング 「あしたへアタック」(堀江美都子
エンディング 「バレーボールが好き」(堀江美都子)
製作
プロデューサー 松土隆二
制作 フジテレビ日本アニメーション
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1977年4月4日 - 同年9月5日
放送時間月曜19:00 - 19:30
放送枠フジテレビ系列月曜夜7時台枠のアニメ
放送分30分
回数23
テンプレートを表示

あしたへアタック!』は、日本アニメーション制作によるスポーツアニメ

1977年4月4日から同年9月5日まで、フジテレビ系列にて放送された(放送枠は、毎週月曜日19時00分~19時30分)。全23話。

概要

1977年に、日本で初めて開催されるバレーボールワールドカップ(フジテレビ系独占放送)に合わせて製作された。本作のエンドカードでは、PRとして大会マスコットのバボちゃんも登場している。

原作は『サインはV』の神保史郎が担当。だがその内容は『サインはV』よりも『アタックNo.1』(以降『No.1』と表記)に近く、次の様な共通点が有った。

  1. 橘高校は、『No.1』の富士見中学と同じ港町の学校。
  2. 副主人公・一条明日香の「美形だが主人公と対立するも、やがて打ち解ける」という設定は、『No.1』の早川みどりに似ている。
  3. 必殺技「稲妻攻撃」は、『No.1』のダブルアタックと同じ。
  4. 横浜港東高校キャプテン・羽島京子が「機械で特訓している」というのは、『No.1』の美沢高校・三原ゆみ子と同じ。
  5. 竜星高校の必殺技「竜踊りアタック」は、寺堂院高校の「三位一体攻撃」のバリエーション。
  6. 林泉商業高校の「コンピューター主義」「ダンス特訓」は、『No.1』の東南高校そのもの。

久々の女性スポ根アニメだったが、5ヶ月・全23話で終了した。ストーリーは、インターハイが終了するところで終わっている。

ストーリー

1年前、バレーボール部の部員の一人がきつすぎる練習で死亡するという痛ましい事件があり、廃部となってしまった橘高校バレー部。高校3年の春を迎えた聖美々は最後の1年をバレー部復活に賭けようと学校と掛け合い、バレー部を復活させる。そこで新に部員集めをはじめるも集まった部員は素人ばかり。果たしてバレー部の運命は?

登場人物

聖美々とその家族

聖 美々(ひじり みみ)
小山まみ
本編の主人公。橘高校3年生にしてバレーボール部所属。バレーをこよなく愛し、高校生活の最後をバレーにかける。大人しいがバレーに対するパワーは相当なもの。14話からはキャプテンになる。口癖は「いたって快調!」。両親は既に亡く、祖母・加代の元に弟・露樹と共に引き取られている。髪型はセミロング。
聖 加代(ひじり かよ)
声:麻生美代子
美々と露樹の祖母。
聖 露樹(ひじり つゆき)
声:黒須薫
美々の弟。

橘高校バレーボール部

一条 明日香(いちじょう あすか)
声:吉田理保子
副主人公。3年生部員。バレーの腕は美々やゆかりに勝るとも劣らず、なおかつ容姿端麗な美少女だが、傲慢で人間不信な性格、入部したのも「キャプテンにするなら」という理由だった。だがその性格の理由は中学2年の時、火事で母が焼死し、その時誰も母を助けなかったというものだった(この事は11話で判明)。しかし美々の説得で優しい心を取り戻し、キャプテンを美々に譲ると、それ以後は三本柱の一角となる。髪形は金髪でロングだが、試合の時はポニーテールにする。
杉原 ゆかり(すぎはら ゆかり)
声:小宮和枝
3年生部員。現役バレー部員で、明日香が改心するまでは美々唯一の仲間。その後は三本柱の一角となる。個性的な部員の中では数少ないマトモだが、情報屋でもある。髪型はショートヘアで、両脇をバンドで束ねている。
西 すみえ(にし すみえ)
声:横沢啓子
1年生部員。バレーはズブの素人で、元々マネージャーになりたさに入部。部員の中では一番の小柄。髪型はゆかり以上のショート。
関谷 君子(せきや きみこ)
声:松金よね子
1年生部員。やはりバレーは素人で、死んだ部員の幽霊見たさにトミ子と入部したという変り種。何故か落語が好き。身長はすみれより頭一つ分大きいが、やはり小柄。髪型はツインテール。
太田 トミ子(おおた とみこ)
声:青木和代
1年生部員。彼女もバレー素人。部員一の巨体をほこる。
原 大介(はら だいすけ)
声:井上真樹夫
橘高校の理科教師にして、バレーボール部コーチ。元は全日本チームに所属したが、スパイクで同僚の等々力(現:林泉学園バレー部コーチ)を再起不能にさせたという、暗い過去がある。普段は温厚で、暴力などはしない主義。

橘高校の生徒たち

嵐 三吉(あらし さんきち)
声:たてかべ和也
3年生。柔道部キャプテンにして番長。バンカラで力自慢だが、正義感は強い。美々に気が有る。
白木 ルミ(しらき るみ)
声:信沢三恵子
3年生。バスケットボール部キャプテン。バレー部が廃部した後にめきめき頭角を現すが、やがてバレー部の復活で嫉妬し、美々などの部員に何かというと対立する。明日香に勝るとも劣らない美少女だが、性格は陰険。髪型は茶髪にしてロング。
伏島 一郎(ふしま いちろう)
声:神谷明
3年生。美々の憧れの人。

ナレーター

声:富山敬

スタッフ

音楽

越部信義が主題歌・挿入歌・BGMの作・編曲を手掛けた。OP・EDの作詞は原作者の神保史郎が担当。一方、挿入歌の2曲は歌謡曲で実績のある山川啓介が作詞しており、歌謡曲のような仕上がりになっている。

堀江美都子が、主題歌・挿入歌の全4曲を歌った。

OP・EDの初出は1977年4月発売のシングル盤『あしたへアタック!』 (SCS-347) で、挿入歌の初出は同7月発売の4曲入りコンパクト盤『あしたへアタック!』 (CH-44) である。両方とも日本コロムビアから発売された。なお、番組名は感嘆符入りの『あしたへアタック!』だが、OPの題名は感嘆符なしの『あしたへアタック』である。

主題歌

オープニングテーマ
  • 『あしたへアタック』
作詞:神保史郎 / 作曲・編曲:越部信義 / 歌:堀江美都子
『スポ根TVヒッツ!』(テイチク)に収録されているのは、テレビサウンズ合唱団によるカバー版である。
エンディングテーマ
  • 『バレーボールが好き』
作詞:神保史郎 / 作曲・編曲:越部信義 / 歌:堀江美都子
ボールやブルマーなど、バレーボールに関連するものへの愛着を歌っている。

挿入歌

  • 『美しい今日』
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:越部信義 / 歌:堀江美都子、ウィルビーズ
  • 『会うのは明日』
作詞:山川啓介 / 作曲・編曲:越部信義 / 歌:堀江美都子

放送リスト

1. 「バレー部を廃止せよ!」
2. 「偽りのキャプテン」
3. 「たった一人の後援会」
4. 「潮風のサーブ」
5. 「心の中の蛇」
6. 「初出場をめざして」
7. 「恐怖の殺人スパイク」
8. 「試練の稲妻攻撃」
9. 「死闘! 美々 対 京子」
10. 「春季バレーボール大会開幕」
11. 「秘められた明日香の過去」
12. 「火をふく二段スパイク」
13. 「キャプテンの心」
14. 「激闘! 決勝戦」
15. 「竜踊りアタック!」
16. 「北海の雄! 大雪山学院」
17. 「光と影作戦の謎」
18. 「インターハイめざして!」
19. 「コートに迫る黒い魔手」
20. 「恐るべし! コンピューターバレー」
21. 「この一打にすべをかけて!」
22. 「苦しみと悲しみの優勝戦」
23. 「明日という青春のために」


フジテレビ 月曜19時台前半枠
前番組 番組名 次番組
あしたへアタック!