Δ

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ギリシア文字
Αα アルファ Νν ニュー
Ββ ベータ Ξξ クサイ
Γγ ガンマ Οο オミクロン
Δδ デルタ Ππ パイ
Εε エプシロン Ρρ ロー
Ζζ ゼータ Σσς シグマ
Ηη イータ Ττ タウ
Θθ シータ Υυ ウプシロン
Ιι イオタ Φφ ファイ
Κκ カッパ Χχ カイ
Λλ ラムダ Ψψ プサイ
Μμ ミュー Ωω オメガ
使われなくなった文字

()
ディガンマ サン
ヘータ ショー
ギリシアの数字
スティグマ
()
サンピ

()
コッパ

Δ, δ(希: δέλτα,、英: delta、デルタ)は、ギリシア文字の第4字母。ラテンアルファベットDキリル文字Дはこの文字を起源とする。音価は古典では/d/、現代語では/ð/

  • 大文字の「Δ」は、
    • 素粒子物理学アイソスピン32ストレンジネスが0のバリオン, , , )を表す。
    • その字形より、三角形を表す。「デルタ翼」「デルタ線(鉄道)」
      • 河川の影響などで三角形になった土地。デルタ地帯
      • 記号のの代わりに使用される。
      • 女性の下腹部、へそを通る水平線と両脚の付け根の線から構成される、または陰毛のある逆三角形部分の俗称。デルタゾーン
      • 電気において、結線方法の一種(Δ結線)。三相交流の項を参照。
    • 構成要素が3の組合などを表す。
    • 数学で、変数の前に付いて、その変数の(微小な)増分を表す。また差分法における差分作用素。
    • 数学(集合論)で対称差を表すのに使われることがある。
    • 数学でラプラス作用素
  • 小文字の「δ」は、
    • 数学において、(微小な)差(differencial)を表す。また変分法における変分(variation)作用素。
    • 数学でεに次ぎ、微小な数をあらわすのに用いられることがある(ε-δ論法における δ など)。
    • 数学で、クロネッカーのデルタ
    • 数学で、ディラックのδ関数を表す。
    • 熱力学で非保存量の微小変化を表す(微分と区別するため)。
    • デルタ線(放射線)
    • 欧米の校正記号で削除(delete)を表す記号はδの変形である。

符号位置

大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
Δ U+0394 1-6-4 Δ
Δ
Δ
δ U+03B4 1-6-36 δ
δ
δ

関連項目