XOOPS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
XOOPS(ズープス、eXtensible Object Oriented Portal System)は、GPLに基づいて開発されたCMS。
XOOPSは現在いくつかの汎用CMSに分離されて提供されているが、このページでは主にXOOPS日本語サポートから分離され日本国内で知名度のあるXOOPS Cube Legacy(XCL)とxoops.org事XOOPS Projectによって継続して開発されているXOOPSについて扱う。
目次 |
[編集] 歴史
[編集] XOOPS 2.0 まで
[編集] XOOPS 2.0.xJP → XOOPS Cube Legacy 2.1〜
- 2005年 - XOOPS日本サポートチームは、本家XOOPSをサポートせず、日本独自のバージョンを提供することを発表。XOOPS Cubeという名前に決定する。
- 2006年 - 本来の意味での新しいXOOPS=XOOPS Cube 2.1の開発と並行して、旧来のXOOPS 2.0.x系にも日本独自のバージョンを発表。
- 2007年 - XOOPS 2.0.xJP系の上位互換であるXOOPS Cube Legacy2.1.0を発表。
[編集] XOOPS 2.0.x → XOOPS 2.3〜
- 2006年 - XOOPS 2.2 をベータとして公開。
- 2008年9月 - XOOPS 2.0 と XOOPS 2.2 の機能を結合させてXOOPS 2.3.0を発表。
- 2009年10月 - XOOPS 2.4.0を発表。
[編集] 特徴
- インターネットの初期から存在したBBS(電子掲示板システム)の発展形と考えるとイメージがつかみやすい。ユーザーの登録制度、投稿記事のチェック、プライベートフォーラム、サイト内検索、禁止用語設定など管理機能が強化され、いわゆる荒らしに耐えうる安全なサイト運営が可能となった。
- プログラミングの知識がなくとも比較的簡単にインターネットコミュニティを立ち上げることが可能。
- インストール、初期構築は簡単だが、動作や画面表示細部に関わる改造には、HTML、CSS、PHP、MySQLなどの知識が不可欠。
- フリーで配布されている「テーマ」と呼ばれるファイルセットを切り替えることによってデザインの変更が可能。HTML、CSSの知識があれば自作テーマも可能。
- 「モジュール」と呼ばれるプラグイン型プログラムを組み込むことにより、機能を自由に追加できる。モジュールはニュースやフォーラムに加えてスケジュール管理、ダウンロード、リンク集、フォトアルバムなど数多くの種類がモジュール作者たちのサイトからダウンロード可能。PHPやデータベースに関する知識があれば自作モジュールも可能。
- 他のオープンソースCMSに比べて日本語、中国語などマルチバイト言語への対応度が高い。
- 日本国内の携帯3キャリア向け表示変換classファイルやモジュールが配布されていることから、ブログ系を除く汎用CMSの中では、唯一、各キャリア携帯電話ブラウザでの表示を完全実現できるCMSと言える。
- XOOPS 2.0に関しては「本家」と呼ばれるxoops.orgから配布されているXOOPS 2.0.xと、XOOPS Cubeで公開されている XOOPS 2.0.xJPでは、XOOPS2.0.10以降は基本的に互換性は考慮されていないが、モジュールによっては言語ファイルを用意することによって、本家版用のモジュールを利用できる可能性がある。ただし、全てのモジュールに有効ではない。これはXOOPS 2.3以降とXOOPS Cube Legacyに関しても同様である。
- 企業向けXOOPS構築サービスも展開されており、企業のサイトなどへの利用も注目されている。
統合型CMSとしては草分け的な存在で導入実績が多く、参考となる出版物も豊富にあるが、モジュールごとに微妙にユーザーインタフェースが異なる、アップデートが遅れがちで、W3Cのバリデーションチェックをパスできていない(2009年5月現在)などの問題がある。
[編集] XOOPS Cube Legacy
| XOOPS Cube Legacy | |
|---|---|
| 最新版 | 2.1.7(2009年5月23日) |
| プログラミング言語 | PHP |
| 対応OS | クロスプラットフォーム |
| 種別 | Webアプリケーションフレームワーク, CMS, ブログ |
| ライセンス | GPL |
| 公式サイト | http://xoopscube.jp |
XOOPS日本サポートが分離してXOOPS 2.0系の独自サポートを行った後、公開されたのがXOOPS Cube Legacyである。現在日本でのXOOPSサポートはXOOPS Cube Legacyに関するものが強い。しかし、日本独自で開発が進められたため、他言語のサイトも存在するが、日本外での利用はまだ少ないのが現状である。
XOOPS Cube Legacy 2.1ではXOOPS 2.0系のモジュールも多く動作させる事が可能。XOOPS Cube Legacy 仕様でのモジュール開発も行える。
[編集] 動作環境
- 推奨Webサーバ:Apache(1.3.xx)(Apache 2.0.xxやIISなどでの動作報告あり)
- データベース:MySQL(MySQL4.0.xx or higher)
- PHP:PHP4.0.3 以降(4.1.1以降推奨)
[編集] インストール
先にサーバー側のMySQLに受け皿となるデータベースを用意しておく。日本語文字コードは現在配布されているXOOPS Cube Legacy 2.1.5 においてはEUC-JPが標準である[1]。これをインストールのときからUTF-8対応にするには、全てのjapaneseフォルダの中の日本語を含むファイルをUTF-8に変え、charset_mysql.phpをutf8対応に書き換える必要がある。言語フォルダをデフォルトのjapaneseでなく、パッケージに添付されている/extras/extralanguages/ja-utf8フォルダから所定のフォルダに振り分けコピーし、インストール時の言語選択を「ja-utf8」とする方法もあるが、オプションモジュールがenglishでしかインストールできなかったり、メール送信で文字化けが生じることがある。なおUTF-8化するにはPHP5+MySQL5の環境が望ましい[2]。
レンタルサーバーへアップロードするとき、全てのファイルは約14MBと大きく時間がかかるが、不要なドキュメント、言語フォルダと古いXOOPSテーマフォルダを削除すれば6MB程度の軽量となる。なお現在配布されているCube Legacyパッケージには基本的管理モジュールしかバンドルされておらず、フォーラムなどを開始するには対応モジュールを追加インストールする必要がある[3]。
[編集] XOOPS 2.2〜
| XOOPS | |
|---|---|
| 最新版 | 2.4.4(2010年1月22日) |
| プログラミング言語 | PHP |
| 対応OS | クロスプラットフォーム |
| 種別 | Webアプリケーションフレームワーク, CMS, ブログ |
| ライセンス | GPL |
| 公式サイト | http://www.xoops.org |
XOOPS Cube とは別にXOOPS Project(xoops.org)によってXOOPSが引き続き製作・公開されている。海外ではこのXOOPSの利用者が多い。日本サポートはXOOPS Cube Legacyに向いているため日本語版の対応は公式に行われていないが、個人やグループで日本語言語ファイルを公開する等の動きがある。
XOOPS 2.0 系とは別に、機能拡張のためベータとして XOOPS 2.2 が開発された。その後、XOOPS 2.0 のモジュール動作を可能にさせると共に XOOPS 2.2 の機能追加にも対応させた XOOPS 2.3 が公開された。XOOPS 3.0へ向けて管理画面を一新させる等、機能を一新させた XOOPS 2.4 が後に公開されている。現在 XOOPS 2.5 へ開発が進められている。
[編集] 動作環境
下記はXOOPS 2.4での動作環境。
次のリリースではMySQL・PHPは次の予定となっている。
[編集] インストール
XOOPS 2.3以降、文字コードはUTF-8での動作が推奨されている。XOOPS 2.3 以降向けのモジュールではMySQLでUTF-8の決め打ちをしているケースも出ており、古いバージョンのMySQLでは動作しない場合が生じ始めている。モジュールは外見的にはXOOPS 2.0を継承しており、XOOPS 2.0のモジュールも多くは動作可能であるが、ベータ公開されていたXOOPS 2.2も対応されている。
[編集] XOOPS 2.0
特にXOOPSを普及させる要因となったXOOPS 2.0は汎用CMSとして世界中で幅広く利用された事からモジュールも多く公開されている。しかし、日本サポートの分離から日本ではXOOPS 2.0.X-jpという独自バージョンが発生する。これが後にXOOPS Cube Legacyへの開発・公開へとなる。
その他、現在でもXOOPS 2.0をXOOPS CubeやXOOPS Project(xoops.org)とは別に独自でサポートする動きがある。
[編集] その他 XOOPS に関連する動き
XOOPS の開発メンバーが分離し、XOOPS から派生した CMS、 ImpressCMS が新たに開発・公開されている。XOOPS の上位互換となっており、XOOPS で動作するモジュールの多くは ImpressCMS でも動作可能。 ImpressCMS そのものの日本サポートはないが、個人で日本語化を行う動きがある。 XOOPS モジュールの開発は ImpressCMS も対象としているケースも少なくない。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ XOOPS Cube Legacy 2.1.6以後は、ja-utf8をデフォルトとする方向で開発が進められている模様。
- ^ MySQLなどを参照のこと。
- ^ ホダ塾ディストリビューションではフォーラムやブログなどのモジュールがバンドルされている。