SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦

SUNTORY 将棋オールスター ; 東西対抗戦
開催概要
開催時期	ファン投票：8月; 予選：9-10月; 本戦：12月
初回開催	2021年
持ち時間	予選・本戦：1手30秒未満
主催	日本将棋連盟; サントリー食品インターナショナル
公式サイト	公式サイト
記録
現優勝チーム	西軍（第3回 / 2023年）
最多優勝	東軍 1回　西軍 2回
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SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦（サントリーしょうぎオールスターとうざいたいこうせん）は、日本将棋連盟とサントリー食品インターナショナルが主催する将棋の棋戦（準公式戦）^[1]。2021年創設。

概要[編集]

将棋の団体戦。主催者によれば、2021年に藤井聡太がサントリーの「伊右衛門」のCMに出演したことが契機となり創設に至ったという^[2]。

ルール[編集]

棋戦名にもあるように東西対抗の形を取り、本戦は関東・関西それぞれ同人数の棋士による団体戦で行なわれる^[3]。

2021年は東西各5名ずつを選出し、個人戦5局＋リレー対局1局の計6局で争われた^[4]。
2022、2023年は東西各6名ずつを選出し、3勝3敗の場合はリレー対局（東西のファン投票上位2名同士による対局）の勝敗により決着をつける^[5]^[6]。

各チームのメンバーは以下の要領で選出される。

(1)全棋士を対象としたファン投票により東西各2名ずつの棋士（得票数上位の2名）が選ばれる。
2022年、2023年については(2)か(3)のいずれかにより3人目を選出する。
- (2)投票結果が3位以下のうち最上位のタイトル保持者^[7]^[8]
- (3)ただし東西それぞれタイトル保持者^[7]^[8]が全員2位までに入っている場合には、得票数上位3位の棋士
残りの3枠についてはエントリー制による予選を実施し、トーナメントを勝ち抜いた東西各3名ずつがメンバーとなる^[3]。

予選は10月^[9]に東西それぞれ3つのブロックで行われる。本戦は12月下旬に明治神宮にて開催される^[4]。

2023年度より、対局者が体調不良等により不出場になった場合、解説者が代わりに対局する規定が追加された。解説者は東西それぞれ1名ずつファン投票の上位者へ依頼する。(最上位者になるとは限らない）^[10]

持ち時間は予選・本戦ともに初手から1手30秒未満（チェスクロック使用）^[3]。予選各ブロックは1日で1回戦から決勝までを行う方式のため、棋士によっては1日で最大5対局をこなす必要がある。

テレビ・ネット中継はABEMA 将棋チャンネルにて中継が行われている。第1回は、ABEMAプレミアム限定であったが、第2回以降は、無料配信となった。

歴代結果[編集]

年度

勝

Score

負

会場

決勝開催日

2021

西軍

0西軍 5勝0 - 0東軍 0勝0
西軍	勝敗					東軍
澤田真吾七段		○	第1局	●	先手	戸辺誠七段
豊島将之九段	先手	○	第2局	●		横山泰明七段
古賀悠聖四段		○	第3局	●	先手	永瀬拓矢王座
藤井聡太竜王	先手	○	第4局	●		佐藤秀司八段
稲葉陽八段		○	第5局	●	先手	羽生善治九段
西軍 5勝			計	東軍 0勝
藤井聡太竜王豊島将之九段	先手	○	リレー将棋 (エキシビジョン)	●		羽生善治九段永瀬拓矢王座

東軍

明治神宮会館
(東京)

2021年
12月26日

2022

東軍

0西軍 3勝0 - 0東軍 4勝0
西軍	勝敗					東軍
山崎隆之八段	先手	●	第1局	○		羽生善治九段
糸谷哲郎八段		●	第2局	○	先手	近藤誠也七段
豊島将之九段	先手	○	第3局	●		横山泰明七段
藤井聡太竜王		○	第4局	●	先手	永瀬拓矢王座
斎藤慎太郎八段		□	第5局	■	(不戦)	( 渡辺明名人 )
斎藤慎太郎八段 ●	先手	-	エキシビジョン	-		佐藤康光九段 ○
稲葉陽八段		●	第6局	○	先手	増田康宏六段
藤井聡太竜王豊島将之九段	先手	●	リレー将棋	○		羽生善治九段永瀬拓矢王座
西軍 3勝			計	東軍 4勝
東軍の渡辺明名人は体調不良により欠席、不戦扱い

西軍

明治神宮会館
(東京)

2022年
12月25日

2023

明治神宮会館
(東京)

2023年
12月24日

出場棋士[編集]

※肩書は各年のファン投票実施時点。

年	東/西	投票1位選出	投票2位選出	投票3人目選出	予選勝抜者(3名)
2021	東軍	羽生善治九段	永瀬拓矢王座	-	戸辺誠七段	横山泰明七段	佐藤秀司八段
2021	西軍	藤井聡太二冠	豊島将之竜王	-	澤田真吾七段	稲葉陽八段	古賀悠聖四段
2022	東軍	永瀬拓矢王座	羽生善治九段	(タイトル保持者) 渡辺明名人^※	横山泰明七段	増田康宏六段	近藤誠也七段
2022	西軍	藤井聡太竜王	豊島将之九段	(投票3位) 山崎隆之八段	糸谷哲郎八段	稲葉陽八段	斎藤慎太郎八段
2023	東軍	羽生善治九段	渡辺明九段	(投票3位) 永瀬拓矢王座	青嶋未来六段	野月浩貴八段	増田康宏七段
2023	西軍	藤井聡太竜王名人	豊島将之九段	(投票3位) 菅井竜也八段	山崎隆之八段	稲葉陽八段	久保利明九段

※ 2022年の渡辺明名人は体調不良（新型コロナウイルス感染症）のため欠場^[11]。

ファン投票結果[編集]

年	東日本				西日本				出典
年	順位	00000棋士00000		票数	順位	00000棋士00000		票数	出典
2021	1位	羽生善治	九段	23,305票	1位	藤井聡太	二冠	67,257票	^[12]
	2位	永瀬拓矢	王座	23,226票	2位	豊島将之	竜王	17,764票
	3位	渡辺明	名人	20,895票	3位	斎藤慎太郎	八段	12,360票
	4位	木村一基	九段	13,451票	4位	山崎隆之	八段	08,724票
	5位	藤井猛	九段	08,074票	5位	糸谷哲郎	八段	07,592票

2022	1位	永瀬拓矢	王座	15,190票	1位	藤井聡太	竜王	37,672票	^[5]
	2位	羽生善治	九段	12,478票	2位	豊島将之	九段	14,154票
	3位	渡辺明	名人	11,986票	3位	山崎隆之	八段	09,964票
	4位	木村一基	九段	11,592票	4位	斎藤慎太郎	八段	08,615票
	5位	佐藤天彦	九段	05,389票	5位	菅井竜也	八段	03,954票
	6位	高見泰地	七段	05,305票	6位	糸谷哲郎	八段	03,306票
	7位	伊藤匠	五段	03,498票	7位	谷川浩司	十七世名人0	01,917票
	8位	佐々木勇気	七段	03,221票	8位	澤田真吾	七段	01,491票
	9位	佐藤康光	九段	02,717票	9位	服部慎一郎	四段	01,281票
	10位	藤井猛	九段	02,320票	10位	大橋貴洸	六段	01,094票

2023	1位	羽生善治	九段	14,217票	1位	藤井聡太	竜王名人	32,604票	^[6]
	2位	渡辺明	九段	13,276票	2位	豊島将之	九段	13,852票
	3位	永瀬拓矢	王座	12,688票	3位	菅井竜也	八段	08,498票
	4位	佐藤天彦	九段	12,255票	4位	山崎隆之	八段	04,323票
	5位	伊藤匠	七段	06,786票	5位	澤田真吾	七段	03,959票
	6位	木村一基	九段	05,863票	6位	糸谷哲郎	八段	03,222票
	7位	高見泰地	七段	03,163票	7位	黒田尭之	五段	03,023票
	8位	佐々木大地	七段	03,039票	8位	藤本渚	四段	02,929票
	9位	佐々木勇気	八段	02,248票	9位	斎藤慎太郎	八段	02,603票
	10位	佐藤康光	九段	01,906票	10位	高田明浩	四段	01,858票

記録[編集]

3年連続予選ブロック優勝：稲葉陽八段（2021、2022、2023、継続中）
予選トーナメント 12連勝：稲葉陽八段（4勝0敗=2021 - 4勝0敗 - 4勝0敗=2023、継続中）

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

^ “新棋戦創設について｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2021年5月28日). 2022年9月28日閲覧。
^ “「将棋オールスター東西対抗戦」実施へ　ファン投票も：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞社 (2021年5月28日). 2022年9月28日閲覧。
^ ^a ^b ^c “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦｜棋戦｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. 2022年9月28日閲覧。
^ ^a ^b “～ SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021 前夜祭と大盤解説会の参加者募集～｜イベント｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2021年11月19日). 2022年9月28日閲覧。
^ ^a ^b “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2022ファン投票”. 日本将棋連盟. 2022年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月5日閲覧。
^ ^a ^b “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2023ファン投票”. 日本将棋連盟. 2023年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月12日閲覧。
^ ^a ^b 2022年のタイトル保持者は2022年8月19日時点の状況に基づく。したがって該当者は藤井聡太竜王、渡辺明名人、永瀬拓矢王座の3名。
^ ^a ^b 2023年のタイトル保持者は2023年8月18日時点の状況に基づく。したがって該当者は、藤井聡太竜王・名人、永瀬拓矢王座の2名（東西各1名）。
^ “棋戦概要 - SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2022ファン投票”. 日本将棋連盟. 2022年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月5日閲覧。
^ 2023年度の場合、東軍は4位の佐藤天彦九段だが、西軍は4位の山崎隆之八段は予選通過、次点5位澤田真吾七段ではなく6位の糸谷哲郎八段となった。
^ “渡辺明名人　新型コロナウイルス感染に関するご報告｜将棋ニュース｜日本将棋連盟” (2022年12月21日). 2022年12月21日閲覧。
^ “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021ファン投票”. 日本将棋連盟. 2021年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月10日閲覧。

外部リンク[編集]

[1] “新棋戦創設について｜将棋ニュース｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2021年5月28日). 2022年9月28日閲覧。

[asahi210528-2] “「将棋オールスター東西対抗戦」実施へ　ファン投票も：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞社 (2021年5月28日). 2022年9月28日閲覧。

[gaiyo-3] “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦｜棋戦｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. 2022年9月28日閲覧。

[pr211119-4] “～ SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021 前夜祭と大盤解説会の参加者募集～｜イベント｜日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2021年11月19日). 2022年9月28日閲覧。

[オールスター東西対抗戦2022-5] “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2022ファン投票”. 日本将棋連盟. 2022年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月5日閲覧。

[オールスター東西対抗戦2023-6] “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2023ファン投票”. 日本将棋連盟. 2023年9月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月12日閲覧。

[2022タイトル保持者-7] 2022年のタイトル保持者は2022年8月19日時点の状況に基づく。したがって該当者は藤井聡太竜王、渡辺明名人、永瀬拓矢王座の3名。

[2023タイトル保持者-8] 2023年のタイトル保持者は2023年8月18日時点の状況に基づく。したがって該当者は、藤井聡太竜王・名人、永瀬拓矢王座の2名（東西各1名）。

[9] “棋戦概要 - SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2022ファン投票”. 日本将棋連盟. 2022年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月5日閲覧。

[10] 2023年度の場合、東軍は4位の佐藤天彦九段だが、西軍は4位の山崎隆之八段は予選通過、次点5位澤田真吾七段ではなく6位の糸谷哲郎八段となった。

[11] “渡辺明名人　新型コロナウイルス感染に関するご報告｜将棋ニュース｜日本将棋連盟” (2022年12月21日). 2022年12月21日閲覧。

[12] “SUNTORY 将棋オールスター東西対抗戦2021ファン投票”. 日本将棋連盟. 2021年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月10日閲覧。

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概要[編集]

ルール[編集]

歴代結果[編集]

出場棋士[編集]

ファン投票結果[編集]

記録[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]