カラシ (バンド)

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カラシ
Quarashi
基本情報
出身地 アイスランドの旗 アイスランド レイキャビク
ジャンル ヒップホップ
オルタナティブ・ラップ
ファンク
活動期間 1996年 - 2005年
レーベル ラックス・レコーズ(~1997年)
ジャピス(~1999年)
スプロティ(~2001年)
コロンビア(~2002年)
ソニー(~2004年)
公式サイト http://www.quarashi.net
メンバー
タイニー
オマール・スウェーズ
ステイニー・アカ・ストーニー
ソルビー・ブロンダール
旧メンバー
ホッシー・オラフソン

カラシQuarashi)は、アイスランドレイキャビク出身のヒップホップグループ。レーベルはソニー

概要[編集]

メンバーはフロントマン兼リードヴォーカルタイニー(以前はホッシー・オラフソン)、ラップオマール・スウェーズステイニー・アカ・ストーニー、プロデューサー兼キーボードパーカッションドラムソルビー・ブロンダールの4人。また、ライブの際はギターベースDJをフィーチャーし、ギタリストにヴァダー・ハコン・ギズラソン(以前はスマリ“ターファー”ジョセフソン)、ベーシストにゴーカー・アルファーソン、DJにはDJマジック(以前はDJダイス)を迎えている。

カラシはよくレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンエミネム、またビースティ・ボーイズと比較されるが、カラシにはこれらの著名なラップ・またはロックグループとは一線を画すユニークなスタイルを持っている。基本的にカラシはラップ・グループだが、彼らからはロックやハードコア、テクノ、ファンクの要素をミックスし、さらにパブリック・エネミーレッド・ツェッペリンなどのグループから影響を受けた独自のサウンドを聞くことができる。

歴史[編集]

本国デビュー[編集]

カラシがデビューした1996年、彼らは本国アイスランドでリリースしたシングル "Switch Stance" をチャートの首位にランクインさせたかと思うと、その翌年リリースのデビュー・アルバム「QUARASHI(日本未発売)」、そして1999年リリースのセカンド・アルバム「Xeneizes(日本未発売)」の2枚をどちらもゴールド・アルバム認定させるという離れ業をやってのけた。その間彼らは2年間に渡ってライブ活動にどっぷり漬かり、数々の有名バンドの前座を務めるなどして徐々にその知名度を上げていった。

全米デビューとヴォーカルの脱退[編集]

カラシの全米デビューアルバム「JINX」は2002年春にコロンビア・レコードからリリースされ、チャートでは全米初登場104位を記録した。このアルバムにはシングルカットされ全米チャート27位の「Stick 'Em Up」と「Mr. Jinx」という2つのヒット曲が収録されていた。そのアルバムを引っさげたワープド・ツアーでアメリカを横断し、8月にはサマーソニック2002にて来日、日本デビューも果たした。そこで彼らはオープニングライブでの登場だったが、入場までに1時間半以上かかる人気ぶりであった。さらに、公演を聞きつけたB-リアル(サイプレス・ヒル所属)がロサンゼルスの楽屋に顔を出すというエピソードも起きた。その後オーストラリアを経由してヨーロッパを回るツアーを行う。その年冬に予定されていた東京ー名古屋ー大阪を回る初のジャパン・ツアーのチケットは即日完売。ところが、「ザック・デ・ラ・ロッチャ的」ラップで名をはせたバンドの中心ラッパー、ホッシーが「学業へ復帰しジャーナリストの道へ進む」ことを理由に突如脱退。後任をスカウトするよう迫られたバンドはジャパン・ツアーをキャンセルした(当のホッシーはアイスランド大学へ入学、その後晴れてジャーナリストになった)。

新生カラシと来日[編集]

ぽっかりと空いたヴォーカルの穴を埋めるため、カラシはアイスランドで数回のオーディションを行った。そこで当時19歳、“エミネムばりラップ”を披露した逸材タイニーを発掘。彼の参加は、はかり間違えば単調になってしまいそうだったヒップホップ的側面や、「レイジもどき」だとか「ビースティーもどき」だとか言われるロック的側面を圧倒的に厚く充実させることになる。2004年2月、タイニー擁する新生カラシはソニックマニアでようやく来日を果たし、日本のファンへ彼の紹介を行った。この来日によって彼らは日本を気に入ったらしく、2ndアルバムには「金太郎(Kintarou)」という曲も収録されている。

カラシの解散[編集]

2005年8月5日、ソルビーは Frettablaieth でインタビューに答えた。 彼がそこで「『バンドに入っていてもつまらない』と言った」ことがきっかけとなり、バンドは解散することになった。 オマールは、後にこれが公式ホームページにおいて事実であると確認したが、そもそもソルビーが言おうとしていたことは、「カラシのメンバーが、もう一緒にバンドをやっていくべきではないと決心した」ということだった。9年間にインディーズ・メジャー合わせ6つのアルバムをリリースし、カラシは解散した。

カラシ最後のライブは2005年4月15日、アイスランドのアークレイリで開催された。

一時期、ソルビーが2005年9月に米国で「ゲリラ・ディスコ」をリリースする、という契約をソニーと結んだという噂が流れたが、この噂は公式ホームページ上でオマールによって事実だと認められ、アルバムは無事発売された。

解散後のメンバー[編集]

カラシの4人のメンバーはソロ活動を始めた。 ストーニーは自分の息子を育てながら、ソロ・アルバムのリリースに向けて制作に取り組み、KidrAmA名義でインストゥルメンタル・ミュージック(彼はこれを「電気による悪寒」と呼んでいる)でデビューを果たした。さらに彼は2005年にはca.1名義で4トラックのEPをリリースした。 2008年現在、フル・アルバムの発売予定などの情報はない。

オマールは2005年に、アイスランド大学の芸術学部に登録され、グラフィック・デザインを専攻し、アイスランドの漫画雑誌、Queef のイラストも書いている。 また彼は本「Oli Pika」の作者でもあり、さらに映画のポスターのデザインも手がけている。 2005年から2006年にかけて、彼はオーストラリア、カナダ、イギリス、およびアメリカで放映された Smirnoff Ice (歌の「模倣者」を特集した)のコマーシャルに出演した。 彼のMySpaceプロフィールによると、現在2つの映画脚本を書いているという。

ソルビーは2005年にアイスランド大学に戻ったが、音楽制作を止めたわけではなく、演劇の監督も考えている。その2年後、彼は経済学を勉強し、株式アナリストとしてレイキャビクの銀行で投資部門に勤務することが決まった。彼は現在、スウェーデンストックホルムに住んでいる。

タイニーは現在大学に在籍しており、アイスランドでのソロ活動を模索している。

ホッシーは現在もアイスランドのエンターテインメント産業にかかわっている。彼は、2004年にアイスランドのコメディ映画に出演し、また、アイスランドの新聞社でいくつかの記事も執筆している。2006年、ホッシーはリードヴォーカルとして、バンド「Ske」に加入した。

2008年、ファンサイトは新しいカラシのCD、デモテープ、およびB面を公募した。新しいCDはファンに作成されていたが、デモやB面とともに未発表で、やや粗雑な状態で作成された。 このCDは2009年1月27日にリリースされた。

ディスコグラフィー[編集]

アルバム[編集]

  • Quarashi - (1997) - ラックス・レコーズ
  • Xeneizes - (1999) - ジャピス
  • Kristnihald undir Jokli - (2001) - スプロティ
  • Jinx - (2002) - コロンビア
  • Guerilla Disco - (2004-2005) - デニス・レコーズ - ソニージャパン
  • Demos & B-Sides - (2009) - カラシ・ミュージック

EP盤[編集]

  • Switchstance - (1996) - ラックス・レコーズ

シングル[編集]

発表年 タイトル チャート最高位 収録アルバム
US ビルボード・ホット100 US モダン・ロック US ヒップホップ US ホット・ダンス UK シングル・チャート
1996 "Switchstance" - - - - - Switchstance
1997 "Thunderball" - - - - - Quarashi
"Catch 22" - - - - -
1999 "Stick 'Em Up" (featuring Omar Swarez) - - - - - Xeneizes
"Surreal Rhyme" - - - - -
2002 "Stick 'Em Up" - 27 - - - Jinx
"Mr. Jinx" - - - - -
2003 "Mess It Up" (featuring Opee) - - - - - -
"Race City" - - - - -
2004 "Stun Gun" - - - - - Guerilla Disco
"Stars" - - - - -
"Straight Jacket" - - - - -
2005 "Payback" - - - - -

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

  • Quarashi ソニーミュージックによる公式サイト
  • Myspace Myspace上のオフィシャルページ