iRMX
開発者 | インテル · RadiSys · TenAsys |
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ライセンス | プロプライエタリ |
ウェブサイト | http://www.tenasys.com/ |
iRMX とはTenAsys社が開発しているリアルタイムオペレーティングシステム(以下RTOS)である。インテルの8080、8086系マイクロプロセッサ上で動作する。iRMXはIntel Real-time Multitasking eXecutiveを意味する頭字語である。米国インテルが1970年代後半から自社製の8080、8086系プロセッサおよびMULTIBUSシステム用に開発し、1980年にリリースした。著作権および開発ライセンスは1997年に米国RadiSys社に引き継がれ、さらに2000年にはRadiSys社からTenAsys社に引き継がれた。
iRMXの技術は1997年以降、Microsoft Windowsと共存動作するINtimeに移行されているが、旧バージョンのiRMXシステムの後継用RTOSとして現在もiRMX IIIおよびiRMX for Windows (iRFW) が販売・サポートされている。
iRMX for WindowsはINtimeと比較して、C-386、PLM-386、FORTRAN-386、ASM-386など従来世代の開発言語に対応すること、独自のファイルドライバ(ディスクI/O)を持っていること、メモリアクセス方法が、近年の32ビットのフラットアドレッシングのほか旧世代CPUで多用された16ビットのセグメントアドレッシング機能も有すること、などである。これによって、古いiRMXを利用したアプリケーションを新しいPCハードウェアに移行することができる。 日本国内における販売は株式会社株式会社マイクロネットが行っている。
製品史
iRMX
1980年以降、8080、8086、80286を対象にiRMX -80、-86、-286がそれぞれリリースされてきたが、80386以降のプロセッサ用にはiRMX I、II、IIIの名称で順次リリースされた。1990年代初頭に株式会社精工舎が開発したSEIKO 9500(8086搭載)に採用されていた[1]。iRMX -80以降これらのiRMXはスタンドアロンシステム用のROTSとして用いられた。現在サポートされているのはiRMX IIIである。
dosRMX、dosRMX-98、win RMX-98、net RMX
これらのRMXは、一つのプロセッサにiRMXとMS-DOS (DOS) またはMicrosoft Windows (Windows) とを搭載し、リアルタイムサービスとDOS(またはWindows)のサービスとを同時に実行させるためのRTOSである。 DOSまたはWindowsはRMXの支配下に入りRMXのプロセスの一つとして実行されるためリアルタイム処理が遅れることはない。 dosRMXはPC/AT互換機用、dosRMX-98は日本電気が発売したPCアーキテクチャであるPC-9800シリーズ用で、いずれもMS-DOSバージョン6以前に対応する。 win RMX-98 、net RMXはWindows 3.0に対応するRTOSであり、win RMX-98はPC-9800シリーズ用、net RMXはPC/AT互換機用である。
iRMX for Windows(iRFWともいう)
Windows NT系の32ビットアーキテクチャWindowsに対応するRTOSである。現在販売・サポートされているiRMX for WindowsはiRMX IIIをベースにしている。 Windows 9x系には対応していない。
脚注
- ^ ASCII 1983年2月号, p. 116.
参考文献
- 「ASCII 1983年2月号」第7巻第2号、株式会社アスキー出版、1983年2月1日。
外部リンク
- TenAsys
- 株式会社マイクロネット
- 株式会社マイクロネット-INtime/iRFWの歴史