eCos

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eCos
開発元企業 / 開発者 eCosCentric
プログラミング言語 C言語
OSの系統 リアルタイムオペレーティングシステム
開発状況 開発中
ソースモデル オープンソース
対象市場 組み込みシステム
対応プラットフォーム ARM, CalmRISC, FR-V, H8, IA-32, MC68000, Panasonic AM3x, MIPS, NEC V8xx, Nios II, PowerPC, SPARC, SuperH
ライセンス eCos License(例外付きのGPL
ウェブサイト ecos.sourceware.org

eCos (embedded configurable operating system) は、組み込みシステムや、複数のスレッドを持つ単一のプロセスとで動作するアプリケーションを対象にした、オープンソースでロイヤリティ不要のリアルタイムオペレーティングシステムである。eCosは、アプリケーションのリアルタイム性能用件とハードウェアの条件に、適切にカスタマイズできるように設計されている。eCosはC言語でプログラムされ、POSIXμITRON互換層とAPIを持っている。

設計[編集]

eCosはメモリサイズが10~100キロバイトのデバイスや[1]、リアルタイム用件のあるデバイスを対象に設計された。組み込みLinuxをサポートするほどのRAMを持っていないハードウェアで利用可能であり、現状ではアプリケーションとサービスの領域を除いて、約2MBのRAMが必要である。

eCosは、ARM, CalmRISC, FR-V, H8, IA-32, MC68000, Panasonic AM3x, MIPS, NEC V8xx, Nios II, PowerPC, SPARC, SuperH等、多種のハードウェアプラットフォーム上で動作する。

組み込みシステム用のブートストラップファームウェアを提供するためにeCosのHardware Abstract Layerを使用する、オープンソースアプリケーションであるRedBootのディストリビューションに、eCosは含まれている。

歴史[編集]

当初、eCosはシグナスソリューションズレッドハットに後に買収された)によって開発された。2002年の前半にレッドハットはeCosの開発を中止し、プロジェクトで働いていたスタッフを解雇した[2]。解雇されたスタッフは、開発を継続しeCosの有償サポートを提供するために、自分自身の会社であるeCosCentricを設立した。 2004年1月に、eCos開発者の要望により、レッドハットはeCosの著作権をフリーソフトウェア財団に移すことに同意した[3]

有償版[編集]

eCosProは、eCosCentricによって作られたプロプライエタリ・ソフトウェアのeCosとRedBootのディストリビューションであり、eCosやRedBootを製品に組み込もうとしている開発者をターゲットにしている。eCosProは、"安定で完全にテスト済み、保証・サポート付きのバージョン" と主張している。しかしながら、いくつかの追加機能はフリーソフトとしてはリリースされていない。

関連項目[編集]

参照[編集]

  1. ^ Larmour, Jonathan (May 2005), “How eCos can be shrunk to fit”, Embedded Systems Europe: 34, http://i.cmpnet.com/embedded/europe/esemay05/esemay05p32.pdf 
  2. ^ “Red Hat backs away from eCos?”. linuxdevices.com. (2002年6月19日). オリジナル2012年9月3日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/wrFV 2007年4月1日閲覧。 
  3. ^ “Red Hat to contribute copyrights held in the eCos code base to the Free Software Foundation” (プレスリリース), Red Hat, (2004年1月13日), http://www.redhat.com/about/presscenter/2004/press_eCosFSF.html 

外部リンク[編集]