HMS (企業)

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HMS株式会社
HMS Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
812-0011
福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目12番地12
第5グリーンビル4F
北緯33度35分28秒 東経130度24分55秒 / 北緯33.59111度 東経130.41528度 / 33.59111; 130.41528
設立 2018年9月13日
業種 情報・通信業
法人番号 6290001082813
事業内容 スマートAIカメラ『SiNGRAY』シリーズの開発・提供
AI画像処理プラットフォーム『SiNGRAY NET』の開発・運営
エッジおよびクラウドAIソリューションサービスの提供
代表者 胡振程(代表取締役)
資本金 2億3800万円
従業員数 40人(2023年4月1日現在、日本・フランス・中国連結)
外部リンク https://www.hms-global.com/
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HMS株式会社は、福岡県福岡市博多区に本社を置く、AIスマートカメラおよびクラウドAI画像処理サービスの開発・販売を行う企業。

世界最速・最小クラスのAIスマートカメラ「SiNGRAY(シングレイ)」シリーズは、ロボットドローン、スマート家電分野をはじめ、産業現場の自動化検査・制御装置など、ロボットビジョンマシンビジョンによる判断や制御を必要とする分野・領域に用いられている。

「SiNGRAY NET」は、既設のIPカメラを活用し、エッジクラウド協働型の画像解析AIプラットフォームを構築する。

概要[編集]

2018年に、カナダMatrox社および熊本大学大学院出身の胡振程が福岡市で創業。熊本大学大学院で准教授を務め、画像処理および車載センシングの研究を行っていたバックグラウンドから、AIスマートカメラ事業で起業。

SiNGRAY Aシリーズは、高速Visual SLAMエンジンとAIプロセッサを導入し、最高100fpsまで出力できる高速・高精度の自己位置推定機能と物体検出機能を備え、CES2019にてロボティクス&ドローン部門で大賞を受賞。ロボットやドローンの自律走行・飛行を可能とし、AVGや家庭用ロボットなどで導入されている。

AIカメラシリーズでは、ロボットピックングに使用されるRシリーズ、外観検査に使用されるIシリーズ、ARグラスをラインナップに揃え、設立約4年で19,000台の販売実績となっている。

DX化を目指す建設業製造業の企業およびSIerと各種カメラを使用したデバイスおよびアプリケーションの共同開発も行っている。[1]

また、ブランドネームの『SiNGRAY』は、シンギュラリティ(Singularity:技術的特異点)に由来している。科学技術の急速な発達により、将来人工知能やロボットなどが人間の知性や能力を超え、社会のあり方や人類の存在意義に大きな変化が生じる転換期であるシンギュラリティ(Singularity)に光(Ray)をさすような特異性・独自性のある製品にするという想いから『SiNGRAY』と名付けられている。[2]

沿革・受賞歴[編集]

  • 2018年9月 - HMS株式会社設立
  • 2019年1月 - CES2019ロボティクス&ドローンイノベーション大賞受賞
  • 2020年3月 - SiNGRAY A/I/R/T製品が福岡県IoT認定制度に基づき認定[3]
  • 2020年10月 - FGN NTTドコモ5G協創ピッチ 最優秀賞受賞
  • 2020年11月 - 福岡県産業・科学振興財団 令和2年度DX共創事業選定[4]
  • 2020年11月 - 福岡市ステップアップ助成事業最優秀賞受賞
  • 2020年12月 -2020StartupGo!Go!日本IBM賞受賞
  • 2021年3月 - 電子情報技術産業協会JEITAベンチャー賞受賞
  • 2021年4月 - 福岡県産業・科学振興財団 令和3年度デジタル化関連製品開発支援事業選定
  • 2021年8月 - 福岡県アクセラレーションプログラムISSIN採択
  • 2021年10月 - 令和3年度自動車サプライヤー連携強化事業補助金採択
  • 2022年3月 - 経産省「J-Startup KYUSYU」プログラム選定[5]
  • 2022年8月 - 北九州市スタートアップSDGsイノベーショントライアル事業(事業化支援事業)採択[6]
  • 2022年9月 - シリーズAにて3億円調達[7]
  • 2022年12月 - 九州経済産業局『ツギノつなぐプログラム』に採択[8]
  • 2023年1月 - QTnet主催「TSUNAGU 2022」優秀賞受賞[9]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “自己位置推定システム with Vision-based Navigation Software”を販売開始|画像処理|キヤノンITソリューションズ”. www.canon-its.co.jp. 2023年6月26日閲覧。
  2. ^ キヤノンITソリューションズ株式会社の自己位置推定システムにAIスマートカメラ『SiNGRAY(シングレイ)StereoPRO』が採用”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年6月26日). 2023年6月26日閲覧。
  3. ^ 福岡県半導体・デジタル産業振興会議 (2021年6月11日). “ディープラーニング外観検査用 AIスマートカメラ「SiNGRAY I シリーズ」 | 福岡県半導体・デジタル産業振興会議”. 福岡県ロボット・システム産業振興会議. 2023年4月18日閲覧。
  4. ^ 令和2年度DX共創事業の採択結果について ふくおかアイストホームページ 公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団”. www.ist.or.jp. 2023年4月18日閲覧。
  5. ^ 「J-Startup KYUSHU」33社を選定しました”. J-Startup. 2023年4月18日閲覧。
  6. ^ 【北九州市】スタートアップの成長を支援する5事業の採択企業全23社・者が、北九州市を拠点に実証実験や地元企業との協業に取組みます!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年4月18日閲覧。
  7. ^ 世界最速・最小クラスのAIスマートカメラ『SiNGRAY(シングレイ)シリーズ』を提供するHMS株式会社がシリーズAラウンドで3億円を資金調達”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年4月18日閲覧。
  8. ^ オープン・イノベーションによる価値共創を目指して『ツギノつなぐプログラム』始動”. www.kyushu.meti.go.jp. 2023年4月18日閲覧。
  9. ^ QTnetオープンイノベーションプログラム第3回「TSUNAGU」受賞企業を発表”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2023年4月18日閲覧。

外部リンク[編集]